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江の島散策 その1 (H24.2.3)


歩行者・自転車専用の江の島弁天橋を渡れば江の島です



江の島アイランドスパ

サムエル・コッキング苑のチューリップを見に行った際に、江の島を散策しました。

江の島は、相模湾に浮かぶ周囲5km、標高60.4m、面積0.38平方kmの島です。

江の島は独立した島ですが、現在は橋でつながっており、片瀬海岸から車や徒歩で自由に行き来できます。

橋は車両専用の江の島大橋と、歩道・自転車専用の江の島弁天橋の2本が平行して架けられています。


歩道・自転車専用の江の島弁天橋は、昭和33年(1958年)に架けられた幅4mの鉄筋コンクリート製の橋です。

昭和39年(1948年)の東京オリンピックのヨット協議の会場に江の島が使われることになり、ヨットハーバーが建設され、江の島弁天橋と平行して車両専用の江の島大橋が造られました。

橋部分は408m、片瀬側の陸地部分が207mで全長615mです。

江の島弁天橋



江の島弁天橋からの富士山



江の島弁天橋の欄干

江の島弁天橋の正面が江の島、右手が相模湾そして富士山です。左側には江の島大橋がありますが、その向こうに稲村ガ崎、鎌倉、逗子、葉山、三浦半島が連なっています。

江の島弁天橋を渡った右手の新しい建物が、2004年12月に完成した「江の島アイランドスパ」です。

富士山や湘南の海を眺めながら、地下1500メートルから湧き出る温泉に入れる温泉ゾーンや、屋内外にさまざまなプールを用意したプールゾーンがあります。



江の島弁天橋のカモメと富士山


江の島弁天橋のカモメと富士山


「江の島アイランドスパ」を右手にみて、そのまま真っ直ぐ進むと、江の島の玄関口「青銅の鳥居」があります。

この鳥居は文政4年(1821年)に再建されたものですが、両柱には数多くの寄進者の名前が彫られており、江戸時代の信仰の広さを今に伝えています。


藤沢市の指定文化財になっています。


青銅の鳥居



両側に商店の並ぶ参道



江の島郵便局

青銅の鳥居からの緩い坂道になります。

両側には干物や海苔、相模湾の海の幸はもちろん、夫婦饅頭や羊羹、貝細工などの土産物店が立ち並ぶ賑やかな参道です。

参道の中間付近の左手の江の島郵便局の前に、明治時代の黒色のポストがあります。

この郵便ポストは、明治20年頃に使用していたものを復元したものです。


郵便ポストから少し進んだ、参道の途中の右手に「旧岩本院(岩本楼)」があります。

中世、江の島には弁才天を本尊とした、「岩屋本宮」「上之宮(現中津宮)」「下之宮(現辺津宮)の3宮があり、それぞれ岩本坊、上之坊、下之坊の各別当寺が管理にあたっていました。

この三坊の中で「岩本坊」は、「岩屋本宮と」と「奥津宮」の別当寺で、江戸時代に院号の使用を許され「岩本院」と称し、江の島全体の総別当でした。


岩本楼(旧岩本院)



参道の土産品店

弁天信仰の盛んだった江戸時代には、勅使、将軍、大名などの宿泊所として栄えました。

ちなみに、歌舞伎の白波五人男に登場する弁天小僧は、岩本院の稚児がモデルであるといわれています。

岩本楼には現在でも宿泊することができます。



和柄ハンカチ


手作りがまぐち



大鳥居


商店街を抜けたところで、朱塗りの大鳥居があり、鳥居をくぐると正面にあるのが瑞心門です。

急な石段を登り、瑞心門を抜けてさらに石段を進むと辺津宮です。


瑞心門



エスカー乗り場

朱塗りの門の手前を左手に進むと右側にエスカー乗り場があり、さらに進んだ左手が児玉神社です。

エスカーはエスカレーターで3つの区間に分かれております。

エスカーは上りのみで、下りは階段となります。エスカーにしたのは山肌への露出を控え、景観に配慮した結果だそうです。


料金は大人350円、子供170円です。エスカー・コッキング苑・展望台とのセット料金は大人750円、子供370円です。



瑞心門からの展望


江島神社は江の島の歴史とともに愛され続ける由緒ある神社で、辺津宮(へつみや)、中津宮(なかつみや)、奥津宮(おくつみや)の三社の総称です。

それぞれの宮には、海の守護神である女神が祀られています。


瑞心門



辺津宮



辺津宮



奉安殿

辺津宮(下之宮)
江島神社の本社で、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)をお祀りしています。

土御門天皇健永元年(1206年)に、将軍・源實朝が創建。 延寶3年(1675年)に再建された後、昭和51年(1976年)に改築されたものが、現在の辺津宮になります。

江島神社の一番下に位置していることから『下の宮』とも呼ばれ、 島の玄関口にもあたり、神社での御祈祷は、こちらで主に御奉仕されます。


辺津宮境内の八角のお堂・奉安殿は、日本三大弁財天として有名な妙音弁財天、八臂弁財天の御尊像を奉祀するために昭和45年に造営されたもので、 奈良法隆寺の夢殿をモデルにした造りとなっています。

中には、十五童子像、後宇多天皇の勅額、弁財天像扁額、 弘法大師の手形が押された護摩修法による弁財天像があります。

江の島弁財天は、安芸の宮島、近江の竹生島と並び、日本三大弁財天の一つに数えられているほか、七福神の紅一点としても人々の信仰を集めています。


奉安殿



弁財天黄金浄水



白龍王

弁財天黄金浄水

日本三大弁財天の一つである江島弁財天の神使である白龍王です。

水源には徳力製の純金の小判が秘められています。昔から黄金の水は

健康によい
運が開ける
声が良くなる
美しくなる

と称せられているそうです。


八坂神社

八坂神社は江島神社の境内社ですが、京都の八坂神社と同様に、祇園精舎の守護神、牛頭(ごず)天王を祀る社です。

毎年7月中旬に行われる神幸祭(江の島天王祭)は、八坂神社と腰越の小動神社の御輿が、年1回、海上渡御を行う勇壮な祭で、「神奈川の祭り50選」にも選ばれています。

現在の社は平成13年(2001年)に改築されたものです。


八坂神社



緑の広場の展望台から



中津宮



中津宮

八坂神社を右手に見て進むと、左手に花が綺麗に咲いている緑の広場があります。

緑の広場の傍に展望台があります。

ここからは江の島ヨットハーバーや三浦半島を展望することができます。

展望台の傍の石段を登ったところが、中津宮です。


中津宮(上之宮)

市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)をお祀りしています。

創建は文徳天皇仁壽3年(853年)です。その後、元禄2年(1689年)に改築され、 朱色が鮮明な現在の御社殿は、平成8年の全面的な改修により、 元禄2年改築当時の中津宮(権現造り)を再現したものです。

幣殿・拝殿の格子天井には花鳥画や、彫刻が施されています。境内には歌舞伎界から奉納された石燈籠などがあります。


中津宮



江の島展望台からの光景 江の島の一番右上が奥津宮



江の島展望台からみた山ふたつ 右の一番手前が山ふたつ展望台



山ふたつの商店街

中津宮から道なりに進んだ右手が江の島サムエル・コッキング苑です。

江の島サムエル・コッキング苑を右手に見て進むと「山ふたつ」があります。

江の島をちょうど二分する境となっていることから、俗に「山ふたつ」と呼ばれています。
断層に沿って浸食された海食胴が崩落したことで「山ふたつ」ができたといわれています。

「山ふたつ」の先にある商店街を抜けたところが奥津宮です



源頼朝奉納の石鳥居


奥津宮(御旅所・本宮)
多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りしています。

多紀理比賣命は、三人姉妹の一番上の姉神で、安らかに海を守る神様といわれています。

奥津宮は御旅所(おたびしょ)といわれ、岩屋のご本尊の夏季避暑地です。

社殿は壮麗を極めていましたが、天保12年(1841年)に焼失しました。翌13年に再建されたのが、現在の御社殿(入母屋造り)です。


奥津宮



亀石

石鳥居

境内には養和2年(1182年)に、源頼朝により奉納された石鳥居があります。

鎌倉幕府を開いた源頼朝は政治の方策としての信仰を大きく取り上げ、各地に社寺伽藍を創建しましたが、その一つとして江の島神社の社殿にも数度にわたって参詣、参籠し、その都度信仰上の対象を寄進しています。

文覚上人に命じて弁財天を勤請し鳥居を奉納し、楽器を納めたと文献に残されている鳥居がこの石鳥居です。


亀石(亀甲石)
鎌倉四名石の一つで別名を「蔵六石」といいます。文化3年に(1806年)に弁秀堂なる人物が金光明最王経の写経を納めた時に亀甲石を奉納したものだそうです。

力石
江戸時代の日本一の力持ちと言われた卯之助(岩槻藩)が当神社に奉納したものです。重さ80貫(320キロ)で石には「奉納岩槻卯之助持之八拾貫」と刻まれています。弁財天の祭礼に詣でた人々の前で力競技を行った時のものだそうです。


力石



龍宮



龍宮

龍宮(わだつみのみや)

御祭神は龍宮大神です。例祭は9月9日です。

江の島は、湧出以来、龍の棲むところといわれ、古来より、龍神様の信仰は弁財天信仰と習合せられ、 共に密接な結び付きから、「江島縁起」を始め多くの伝説が残されています。

この神秘的な趣意に鑑み、崇敬者の御篤志により、御宮を造営したそうです。

龍宮は岩屋洞窟の真上に御鎮座となっています。



恋人の丘


恋人の丘(龍恋の鐘)

相模湾を望む高台にあります。

その昔、海にすむ五頭を持つ邪悪な龍が、島に現れた天女に恋をし、改心の末に結ばれるという島の伝説(天女と五頭龍)があり、ここで鐘を鳴らした二人は決して別れないといわれています。


二人の名前を記した鍵がかかっています。

鍵は途中のお土産屋さんで販売しています。


龍恋の鐘



稚児ヶ淵



稚児ヶ淵



稚児ヶ淵

稚児ヶ淵(ちごがふち)

奥津宮から飲食店街に沿って進み、階段を下がったところが、稚児ヶ淵(ちごがふち)です。

稚児ヶ淵は、幅50mにわたって隆起した海蝕台地です。

大島、伊豆半島、富士山が一望でき、神奈川景勝50選の一つに選ばれています。


絶好の磯釣りのポイントになっており、この日も岩場には多くの釣り客が見られました。

富士山を眺めながらの磯釣りとはこの上ない贅沢ですね。

岩の割れ目から小さな貝やエビの泳いでいる姿も見ることができ、子供も楽しめます。

また、大きな波の時は岩場に海水が侵入してきます。


稚児ヶ淵



岩屋へのオープンスペース

岩場の上側には、江の島岩屋入り口につながっている、全長128mのオープンスペースが設けられています。

このオープンスペースからは、相模湾とその向こうに広がる富士、箱根、伊豆方面の景観が一望でき、開放感を満喫することができます。


江の島岩屋(えのしまいわや)

江の島の最奥部にある海水の浸食によってできた洞窟で、かつては弘法大師や日蓮上人が修行したという江の島信仰発祥の地です。

源頼朝が戦勝祈願した場所としても有名です。


奥行き152mの第一岩屋と112mの第二岩屋があります。

今回はパスしました。


第一岩屋から第二岩屋への散策路



片瀬江ノ島駅

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 藤沢観光協会


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      風来坊


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