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松戸散策 その2 (H24.10.13)


二十世紀公園から真っ直ぐに伸びている道路に戻る



「二十世紀が丘」交差点を右折

「二十世紀公園」から元の道路に戻り、500mほど進んだ「二十世紀が丘」の信号を右折します。最初の信号は「二十世紀ヶ丘」で、名前が同じですが「ヶ」と「が」の違いがありますので要注意。

「二十世紀が丘」交差点から700mほど進んだ大きな交差点が「陣ヶ前」です。

ここで水戸街道(国道6号)を横切ります。



陣ヶ前交差点で水戸街道を横断する


「陣ヶ前」の信号から300mほど進むと丁字路になっていますが、道路は左カーブの感じになっています。

道なりに左にカーブして、700mほど進むと「戸定歴史館」のバスの停留所があり、その先に信号があります。

JR常磐線のガードをくぐるため、信号を過ぎたところから道路は下り坂になります。


丁字路を道なりに左折



車道は坂を下ってJRのガードを潜ります ここを左折です



階段を登ったところが戸定が丘歴史公園

信号を30mほど過ぎたところを左折して上り坂を100mほど進むと階段があり、階段を登ったところが「戸定が丘歴史公園」です。

「戸定が丘歴史庭園」は戸定邸(とじょうてい)と戸定歴史館のある公園です。



戸定邸


徳川慶喜の弟で、水戸藩最後の藩主であった徳川昭武は、明治17年(1884年)に江戸川を望む高台に戸定邸を建てました。

そして後半生をこの地で過ごしました。

戸定はこの地の小字名です。


戸定邸



戸定邸

昭和26年に市に寄贈され、平成3年に周囲の敷地2.3ヘクタールが「戸定が丘歴史庭園」として整備され一般公開されました。

徳川家の住まいが公開されているのは、全国でもここだけとのことです。

8棟の建物が連なる屋敷は、明治前期の大規模な上流住宅の姿を伝えるものとして平成18年に国の重要文化財に指定されています。



戸定邸



戸定邸


また、芝生を用い、洋風を取り入れた庭園は、千葉県の名勝に指定されています。

隣接する戸定歴史館では徳川昭武の資料が展示されています。

1867年にフランスのパリで万国博覧会が開催されました。

時の将軍、徳川慶喜はわが国初の公式参加となるこの万博に、弟の徳川昭武を将軍の名代として派遣しました。


戸定邸



戸定歴史館



戸定歴史館

若干13歳の少年昭武は、推定で10万点を超える膨大な日本出品物と共に海を渡り、ナポレオン三世などの各国国王・皇帝などとの交流を深め、国際交流の先駆けとなりました。

また、日本からの出品物はヨーロッパの人々から高い評価を受けたとのことです。

戸定歴史館では、13歳で渡航した様子などを見ることができます。


「戸定が丘歴史庭園」から元の道に戻り、車道の両側に設けられている歩道を進むと、階段を上り下りすることにより、JR常磐線のガードの下を潜ることができます。

ガードを潜って200mほど進んだ右手が「松戸神社」です。


ガードを潜り階段を登ると左側の車道の上に出ます



松戸神社



松戸神社 潜龍橋

「松戸神社」は寛永3年(1626年)に創建された松戸の総鎮守です。

御祭神は日本武尊です。

景行天皇の御代40年(291年)、東国平定のため武蔵国へ向かう際に、当地に陣営を設けて臣下の吉備武彦や大伴武日と待ち合わせたため、「待つ郷(まつさと)」=「待土(まつど)」と呼ばれ、「松戸」の地名が生まれたと云われています。


「松戸神社」は、神仏習合思想の影響で、かつては「御嶽大権現」と称していました。

慶長14年(1609年)、水戸城に水戸徳川家が封ぜられると、江戸と水戸を往来する水戸街道が整備され、松戸宿が宿場町として賑わいました。

「松戸神社」の境内地の近くに陣屋も置かれていたため、水戸徳川家より篤い崇拝を受けました。


松戸神社 潜龍橋



松戸神社


この地を徳川光圀が鷹狩に訪れた際、御神木である大銀杏に止まっている白鳥へ鷹を放とうとしましたが、鷹は微動だにしません。

憤慨した光圀が弓で射ようとしましたが、弓手は動かなくなり弓も中心から折れてしまいました。

愕然とした光圀公は、折れた弓矢を奉納し、御神前に鎮謝して帰ったという伝承が残っています。


元文元年(1738年)に大火災にあったため、本殿は約300年前の建築です。

宇宙飛行士の山崎直子さんは松戸神社の氏子であり、平成22年(2010年)には神幸祭・四神お守りを携えて宇宙へと飛び立ち、任務を達成し帰還されたとのことです。


松戸神社



左前方が春雨橋


「松戸神社」から川に沿って右手方向に進むと「春雨橋」があります。

「春雨橋」の信号を右折して200mほど進んだところが「松戸探検隊ひみつ堂」で、本日のゴールです。

「松戸探検隊ひみつ堂」は、大正時代に建てられた、米屋を営んでいた古民家の一角を利用し、今年(2012年)6月にオープンした観光案内所です。



「松戸探検隊ひみつ堂」:観光案内所


敷地は狭い間口に対して奥が広く、頼めば奥庭や、地元のアーティストがアトリエとして使っている別棟の外観なども見学できます。

市内の観光スポットを巡る各種ツアーの出発点として利用されるほか、松戸を部隊とした小説の朗読会や無声映画の放映など、各種イベントも企画されています。


「松戸探検隊ひみつ堂」:観光案内所



松戸駅西口



松戸駅西口

「松戸探検隊ひみつ堂」から道なりに200mほど進んだ「本町交差点」を右折して200mほど進んだところがJR松戸駅です。



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        風来坊


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