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東京駅復元駅舎 (H24.11.1&11.15)


東京駅復元駅舎 被写体が大きすぎて全体を撮影できません



東京駅復元駅舎 被写体が大きすぎて全体を撮影できません



東京駅復元駅舎

東京駅は、東京の表玄関ともいえるターミナル駅で、プラットホームの数も日本で一番多い駅です。

在来線が地上5面10線と地下4面8線の合計8面18線、新幹線が地上5面10線、地下鉄が地下1面2線あり、面積は東京ドーム約36個に相当します。


赤レンガ造りの東京駅丸の内駅舎は、辰野金吾により設計され、大正3年(1914年)に竣工しました。

昭和20年(1845年)5月25日のアメリカ軍による空襲(東京大空襲)により南北のドームと屋根・内装が破壊、焼失しました。

昭和22年(1947年)に3階建ての駅舎を2階建てにして修復しました。


東京駅復元駅舎



東京駅復元駅舎



東京駅復元駅舎



東京駅復元駅舎



大勢の人で賑わっています

旧日本国有鉄道(国鉄)は、戦後度々赤レンガ駅舎の建て替え構想を出していましたが、そのたびに延期していました。

昭和62年(1987年)の国鉄の分割民営化に際しては、東京駅全体の土地の3分割を伴った再開発構想が提案され、赤レンガ駅舎を建て替えて高層化するか、赤レンガ駅舎を保全するかが本格的な課題となりました。


これに対して、「赤レンガの駅を愛する市民の会」などによる赤レンガ駅舎保存の市民運動が起こりました。

昭和63年(1988年)、政府は学識者の委員会による東京駅周辺地区再開発構想を取りまとめ、赤レンガ駅舎の現在位置での形態保存の方針を決定しました。

その後、JR東日本などの検討により、平成11年(1999年)、本来の形態に復元することが決定しました。

また、平成15年(2003年)には国指定の重要文化財に指定されました。


大勢の人で賑わっています



東京駅復元駅舎 右上と左下の広場で撮影できます



東京駅復元駅舎



東京駅復元駅舎



東京駅復元駅舎

復元工事は平成19年(2007年)から平成24年(2012年)10月までの5年余りをかけて、鹿島建設、清水建設、鉄建建設共同企業体が担当して行われました。

東京駅丸の内駅舎の復元計画の概要は次のとおりです。


復元の概要

現存する駅舎を解体して建て直すのではなく、現存している駅舎の外観など主要部分を可能な限り保存・活用し、創建時の姿に復元する。

戦災時に焼失した屋根と3階の屋根を新たに復元する。また、駐車場、機械室などを設けるため、地下1、2階を新設する。


僕も記念撮影だよ!



東京駅復元駅舎 丸の内南口



東京駅復元駅舎 丸の内南口



東京駅復元駅舎 丸の内南口

南北ドーム内部の見上げ部分を、古写真や文献資料などをもとに復元する。コンコース部分は現代の機能にあわせたデザインとする。

駅舎の耐震性能を向上させるため、現存する駅舎の構造体への加工を極力少なくする工法として免震構造を採用する。

総事業費は約500億円です。


施設の概要

復元後の駅舎は、既存の駅舎同様に駅施設、ホテル、ステーションギャラリーとして使用する。

ホテルについては、日本の表玄関という立地や重要文化財の中に存する強みを生かしたホテルとする。また、日本を代表するセントラルステーションに相応しい客室(150室)、レストラン、宴会場とする。


東京駅復元駅舎 丸の内南口



東京駅復元駅舎 丸の内北口



東京駅復元駅舎 丸の内北口



東京駅復元駅舎 丸の内北口

ステーションギャラリーについては、展示空間と合わせて設備面の整備を行い、これまで以上に重要文化財である丸の内駅舎を身近に触れながら見学できる快適な展示施設とする。

工事中も丸の内北口、丸の内南口、丸の内中央口は利用できるようにする。


復元前後の施設の比較

延べ床面積 約19600平方メートル→約43000平方メートル

最高高さ 約33.0m→約46.1m(頂部飾りを含む)、約34.8m(頂部飾りなし)

軒高 約12.5m→約16.7m

階数 地上2階(一部3階)地下1階→地上3階(一部4階)地下2階


東京駅復元駅舎 丸の内北口



ドーム内部



ドーム内部

主要用途

駅施設 約6600平方メートル→約7900平方メートル

ホテル 約5600平方メートル→約20800平方メートル

ステーションギャラリー 約1000平方メートル→約3200平方メートル

駐車場 なし→3600平方メートル


復元の完成した東京駅丸の内駅舎は、今年になって何回か訪ねましたが、工事のための高い板塀に囲まれており、全容はなかなか見ることができません。

工事が完成したら訪ねようと思っていましたが、10月1日以降は大変な混雑だとの情報があり、暫く間をおくのが適当と考え11月になってから出かけることにしました。


ドーム内部


復元駅舎のイルミネーション


東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ

東京駅の駅舎は東西方向ではなく、南北に近い方向に建っています。

このため、午前中は陽の当たらない部分が多いですが、11時頃から陽の当たる部分が多くなります。

しかしながら、昼過ぎになると南西側に建っているビルの影が伸びてきます。

このため、建物全体に陽の当たるのは、昼前後の非常に限られた時間です。


東京駅丸の内駅舎の西側広場はタクシー乗り場になっていますが、この広場に記念撮影ができるような広場が設けられています。

1ヶ所は丸の内駅舎の中央付近です。

駅舎までの距離も近く、この場所では多くの方が記念写真を撮っておられました。


東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ

もう1ヶ所は東京駅から新丸ビル方面に行く歩道の中間部分の左側です。

この場所は東京駅から50m程離れており、東京駅全体を眺めることができます。

丸の内北口及び丸の内南口の近くにも撮影できる場所がありますが、スペースが狭いです。

復元工事が完成して1ヶ月余り経っていましたが、東京駅は記念撮影する大勢の人で賑わっていました。


東京駅はライトアップが綺麗とのことで、11月15日にライトアップを見に行きました。

写真が趣味の方の大部分は、復元工事が完成した直後に撮影に来られているようで、11月になると三脚を持ったカメラマンの姿はごく僅かでした。

夜も昼間と同様に、広い撮影場所が確保されていますので、ゆっくりと撮影することができました。


東京駅復元駅舎のライトアップ



東京駅復元駅舎のライトアップ


関連のホームページ

 JR東日本:東京駅丸の内駅舎保存復元



      風来坊


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