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赤羽緑道公園
赤羽緑道パークブリッヂ
「赤羽八幡神社」から元の道に戻り、50mほど進んだ先を右折すると「赤羽緑道公園」となります。 「赤羽緑道公園」は、赤羽八幡神社の西から赤羽自然観察公園へと約1km続く細長い公園です。
廃線となった軍用貨物の線路跡を利用して作られた公園で、赤羽緑道パークブリッヂ欄干には機関車の動輪をモチーフとしたデザインがほどこされています。
自転車も乗り入れ禁止なのでとても歩きやすく、春には桜、秋にはいちょうを眺めながらゆっくりと散歩することができます。 また、アスレチックの遊具もあるので遊び盛りの子供も充分楽しむことができます。
赤羽自然観察公園
赤羽自然観察公園は、陸上自衛隊十条駐屯地赤羽分屯地跡地の一部を公園として整備し、1999年に開園した公園です。 公園のある場所は谷状の地形で、湧水が存在しており、この湧水の保全、活用をするため、北区では「自然とのふれあい」をテーマに新しい公園づくりを目指しています。
もともと自衛隊用地として使用されていた経緯から、緑の多い空間でした。 そして、本来この地域に形成される植生の回復を図るため、在来種に馴染まない樹木は撤去し、この地域に本来生息する植物もしくは生息していた植物を植栽し、長期的に自然の回復を図っています。 「自然保護区域」「自然観察区域内の湿地部分」などでは、放置を前提とした植生管理が行われています。
赤羽自然観察公園を出て、公園に沿って200mほど進むと島下公園前歩道橋があります。 歩道橋の手前を左折して300mほど進むと左側に「赤羽スポーツの森公園」があります。 サッカーグラウンドがあり、サッカー、フットサル、ゲートボール、グランドゴルフなどで利用できるようですが、高い塀に囲まれており中を見ることができませんでした。
島下公園前歩道橋
赤羽スポーツの森公園
稲赤歩道橋から歩いてきた道を振り返る 右前方が赤羽スポーツ公園
稲赤歩道橋からこれから進む方向の展望 右前方が国立スポーツ科学センター
稲赤歩道橋
さらに200mほど進むと立派な「稲赤歩道橋」があります。 歩道橋に登ると付近の景観を楽しむことができます。 歩道橋を利用して道路の反対側に出て、さらに200mほど進んだ右手が「国立スポーツ科学センター」です。
国立スポーツ科学センター
「国立スポーツ科学センター」は、国が定めた「スポーツ振興基本計画」の政策目標を達成するため、スポーツ競技団体・スポーツ研究機関などと連携して、研究の推進・トップレベルの競技者およびチームの国際競技力向上への支援を行っています。 平成13年(2001年)に開所し、周辺にはナショナルトレーニングセンター中核拠点、国立西が丘サッカー場、研究施設、トレーニング施設、サービス施設などが集約されていいます。 1981年に設立されたオーストラリア国立スポーツ研究所をモデルにしています。
西が丘サッカー場
「国立スポーツ科学センター」には入ることができないと思っていましたが、西が丘サッカー場でサッカーの試合が行われていたため、敷地内に入ることができました。 施設を眺めながら、世界で活躍するためには、やはりトップレベルの選手が心おきなく練習することができる環境整備の必要性を感じました。
稲付西山公園
「国立スポーツ科学センター」の隣が「稲付西山公園」です。 木々に囲まれた緑豊かな公園で、近隣住民の方が散策コースとして利用しているようです。 「稲付西山公園」から幅広い道路に沿って500mほど進むとガード(姥ヶ橋陸橋)があり、環七通りと立体交差になっています。 姥ヶ橋陸橋を潜って環七通りを横切ると左手に「姥ヶ橋延命地蔵尊」があります。
歩道傍の小さな公園にサッカーの像
この地蔵尊は、袈裟をまとい、右手に鈴杖を執り、左の掌に宝珠を載せ、正面を向いて蓮華座に立つ、安山岩系の石材を丸彫りした地蔵菩薩像です。 台座には「享保9年(1724年)甲辰天11月吉日 石橋供養」の銘文が刻まれています。 像は、「姥ヶ橋の地蔵様」と呼ばれて親しまれています。姥が橋とは、稲付川に架かっていた橋の名称です。
姥ヶ橋陸橋
稲付川は石神井川の支流で、農業用水として利用されていました。 姥ヶ瀬橋には、誤って川に子供を落として死なせてしまった乳母が、自らの責めを負ってこの橋から身を投げて命を落としたという伝説があります。 そして地蔵尊の造立は、乳母の供養のためと伝えられていますが、銘文によれば川に架かる石橋の安全供養のためによるものです。
姥ヶ橋延命地蔵尊
また、地蔵尊は、2つの道が出合う地点にあったことから「出合地蔵」とも呼ばれています。 橋のたもとは、川口への交通路として利用された十条・板橋道と中山道から分かれて王子稲荷へ向かう王子道が合流する交通の要所でした。 現在は環状7号線の建設で川は暗渠となり、姥ヶ橋も姿を消しました。 しかし、延命地蔵尊には来訪者の絶えることがなく、毎年8月24日の縁日には多くの人々で賑わいます。
左の細い路地が十条仲通り商店街
十条仲通り商店街
旧軍施設だった現在の西が丘に、国立サッカー場、公共施設、公共住宅などが建設され、また、板橋区加賀の帝京大学病院に至るメインストリートとしても発展してきました。 下町情緒あふれる60ほどの店が連なる下町情緒あふれる中規模の商店街です。
300mほど続く十条仲通り商店街を進んでいくとT字路があり、左右に連なっているのが「十条銀座商店街」です。 十条仲通り商店街の最後はアーケードになっていますが、アーケードの部分から「十条銀座商店街」となります。
丁字路の左右が十条銀座商店街
十条銀座商店街
十条銀座商店街は、荏原銀座、砂町銀座と並ぶ東京三大銀座の一つといわれる商店街です。 十条駅西口から北に向かって広がる十条銀座商店街は、昭和13年に組合が発足し、昭和52年に全覆式のアーケードが完成し、昭和10年にリニューアルされています。 銀座商店街は、駅前、本通1区、本通2区、本通3区、東通り、西通り、フジサンロードに分割されていますが、200軒以上に及ぶいろいろな種類のお店が、一本の道に凝縮されているのが十条銀座商店街です。
十条銀座商店街は多くの人で賑わっていますが、何といっても「安い」ことが魅力とのことです。 十条銀座商店街の「十条菓子舗むさしや」前に、今回の「駅前ハイキング」のチェックポイントがありました。
十条富士見銀座商店街
十条銀座商店街を北に抜けたところが「十条富士見銀座商店街」です。 「十条富士見銀座商店街」は戦後にスタートし、昭和25年に組合が発足した新しい商店街です。 十条銀座商店街から環状7号線までの約200mにわたって約50のお店が連なっています。 全国の味噌を扱う専門店、有名餃子店など個性的なお店が並んでいます。 また、近くの日枝神社では年6回、庚申のお祭りが開催されます。
十条駅周辺には,今回歩いた3つの商店街のほかに、十条銀座商店街の東側(埼京線の踏切を渡ったところ)に十条中央商店街(演芸場通り)の商店街があり、一大商店街が形成されています。 これほど商店が並んでいて良く商売が成り立つなあという感じがしましたが、それぞれのお店に特徴があり、地域の住民の方に親しまれているためかもしれません。
清水坂公園
十条富士見銀座商店街を通り抜け、環状7号線を横切って200mほど進んだ右手が「清水坂公園」です。 清水坂公園は、北区を南北に走る武蔵野台地の崖地を利用した立体的で変化に富んだ公園です。 公園の地形を生かして造られた流れは、山間の渓流をイメージしています。 全長150m、高低差10m、7ヶ所の出口から毎分5トンの水を放流しています。
また、公園内には約68種360本の樹木が植えられ、野鳥やトンボなどの生き物のオアシスとなっています。 園内にある「自然ふれあい情報館」では、北区で見られる昆虫、植物、魚類などを展示・開設しています。 また、植物、野鳥の観察会、バードカービング、園芸などの講演会も定期的に開催されています。
清水坂公園北東側出口
湯屋 わっしょい
清水坂公園のスロープを下り、北東側から公園外に出ると、埼京線のガードがあります。 カードを潜り、丁字路を左折して300mほど進んだ右手に、今回のゴール「湯屋 わっしょい」があります。
「湯屋 わっしょい」は日帰り温浴・サウナ・仮眠の施設です。 営業時間が午前10時から翌朝午前8時となっており、終電の遅れた場合の仮眠も可能ですし、グループや小団体の宴会もできます。
湯屋 わっしょい ゴールチェックポイント
JR赤羽駅に向かう遊歩道
「湯屋 わっしょい」でゴールのチェックをした後、線路に沿って整備された遊歩道を700mほど進んだところがJR赤羽駅です。 赤羽散策 その1へ 風来坊