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晩秋の明治神宮外苑いちょう並木散策と博物館めぐり その2 (H24.11.29)


乃木神社



乃木神社

明治神宮外苑のいちょう並木を青山口側に出て左折し、青山通りに沿って500mほど進んだ「青山郵便局前」の信号を右折し、道なりに600mほど進んだ左手が「乃木神社」です。



乃木神社


「乃木神社」は明治の陸軍大将乃木希典・静子ご夫妻を祀っている神社です。

乃木大将は、日露戦争において第3軍司令官として旅順戦、奉天戦において活躍したことで知られています。

明治天皇の大葬の日に、乃木夫妻は自宅で自刃しました。

以降、乃木夫妻の忠誠心に感激した国民はこぞって乃木邸を訪れ、その数は日を追って増加しました。


旧乃木邸



旧乃木邸

時の東京市長が先頭に立って同志を集め、乃木邸内の小社にご夫妻の御霊をお祀りし、研修会を開催するなど、乃木夫妻の精神を永世に伝えようと活動しました。

大正8年(1919年)、乃木神社創立の許可が下り、明治神宮創建の後、事業が起こされ大正12年(1923年)に乃木邸の隣に完成しました。

出身地や別邸のあった那須塩原市など乃木大将ゆかりの地に、複数の乃木神社があります。



乃木神社から赤坂に向かう緩やかな下り坂



急な三分坂 正面はTBS放送センター



三分坂

乃木神社を出て緩やかな下り坂を300mほど進んだ「赤坂小前」の信号を左折し、100mほど進んだ次の信号を右折して300mほど進むと急な上り坂「三分坂」になります。

三分坂の左手前が報土寺で、報土寺の漆喰の塀に沿って、三分坂を上ったところが「TBS放送センター」です。



マンション手前を右折し急坂を下ります


「TBS放送センター」手前の丁字路を左折し300mほど進むと、右前方に高層ビルが聳え立っています。高層マンションです。


高層マンションの手前を右折すると急な下り坂です。


高層マンション



この細い路地を進みます

100mほど下ると道は左カーブしていますが、左カーブせずに前方の細い路地を進みます。

少し進むと左手が山脇学園高校です。


細い路地を500mほど進むと丁字路となっており、左右の通りが「一ツ木通り」です。

「一ツ木通り」はTBS赤坂本社前の商店街です。飲食店が多く夜は特に賑やかです。


「一ツ木通り」の通りの名前は平安時代までさかのぼり、人馬の往来が絶えない通りだったことから人足の交代を意味する「人継ぎ」が語源といわれています。


丁字路の左右が一ツ木通り



一ツ木通り



一ツ木通り



赤坂見附交差点



赤坂見附交差点 左側の横断歩道を2回渡る

丁字路を左折し、「一ツ木通り」を300mほど進むと青山通りです。

右折して青山通りに沿って100mほど進んだ「赤坂見附」の交差点で、青山通りと外苑通りを横切ると「弁慶堀」です。


「弁慶堀」は江戸城の外壕の一部です。

寛永年間(1624〜1644年)、江戸城普請の大工の棟梁で名土木技師だった弁慶小左衛門により掘られました。

弁慶堀に架かっているのが弁慶橋です。

江戸時代には弁慶堀には橋は架かってなく、橋が架けられたのは明治22年(1889年)です。


弁慶堀



弁慶橋

和風の美しい橋の姿は、春の桜、冬の雪景色を背景として明治以来東京の名所として親しまれ、絵葉書や写真・絵画の題材となっていました。

現在の橋は、昭和60年(1985年)に改築されたもので、全長41m、幅22mです。

また、弁慶橋の袂にはボート乗り場や釣り場があり、都心で水辺に触れることのできる数少ないスポットです。



紀尾井坂


弁慶橋を渡りホテルニューオータニを左手に見ながら進み、最初の信号を左折すると紀尾井坂です。かなりの急坂です。

坂の登り切ったところがホテルニューオータニの正面です。


ホテルニューオータニ



堀川堀



迎賓館東門

そのまま真っ直ぐ進み「紀之国坂」の交差点を右折すると、迎賓館東門があります。

迎賓館の塀に沿って進み「若葉東」交差点を左折すると迎賓館正門です。


迎賓館は、外国の元首や首相などの賓客に対して、宿泊その他の接遇を行うために設けられた国の迎賓施設です。

賓客の滞在中は、首脳会談、表敬訪問、署名式、レセプションや晩餐会など様々な外交活動が行われ、これらの接遇を通じて、迎賓館はその国との間の相互理解や友好促進に大きな役割を果たしています。


外堀通り 左は迎賓館



迎賓館



右手は迎賓館

迎賓館の前方にあるのが「若葉東公園」です。

「若葉東公園」は迎賓館と調和するように造られた公園で、中央を通るユリノキの並木道を挟んで左右に広がっています。

緑の芝生の中に白亜宮殿の列柱、噴水などを配した西洋庭園は、夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気となります。



右奥が若葉東公園


「若葉東公園」から200mほど進むとJR四ッ谷駅ですが、今回は「学習院初等科前」の信号を左折です。

左折して300mほど進んだ「南元町」の信号の右手前に「みなみもと町公園」があります。

「みなみもと町公園」に沿って右折し、200mほど進むと高速道路とJRのガードがあります。


南元町信号の右手前にある「みなみもと町公園」



この路地を入ります

ガードを潜ると細い路地になり、300mほど進むと「サンクス」があります。

「サンクス」の手前を左折し、すぐ先の路地を左折し、最初の路地を右折して細い路地を200mほど進むと「若葉公園」です。

「若葉公園」の手前を右折して階段を登り、50mほど進んだ丁字路を左折し、30mほど進んだ路地を右折して100m余り進んだ正面が「須賀神社」です。



車両は行き止まりですが、歩行者は階段を利用して通り抜けができます


須賀神社は江戸初期より鎮座する四谷十八カ町の鎮守様です。

本殿内陣は文政2年(1819年)に造営されたもので、万葉集や古今集などの歌人36人を描いた「三十六歌仙絵」が奉納されています。

毎年6月に行われる御祭礼は、古くは四谷の「天王祭り」といわれ、江戸の五大祭りの一つとして有名でした。


階段を登り50mほど進むと丁字路です



須賀神社



須賀神社

社名の須賀とは、須佐之男命が出雲の国の簸の川上に,八俣の大蛇を討ち平らげ拾い「吾れ此の地に来たりて心須賀、須賀し」と宣り給いて、宮居を占め給いし故事に基づき名付けられた名称です。

11月の酉の市には、境内の四谷大島神社で「酉の市」が開催されます。


元の路地に戻り、右折して細い路地を200mほど進むと「左門町」の交差点で外苑東通りにぶつかります。

左折して外苑東通りに沿って300mほど進んだ右手が「民音音楽博物館」です。

「民音音楽博物館」は、西洋の音楽芸術を中心とした音楽専門博物館です。

楽器、音楽図書、楽譜、録音、映像資料の収集、保存をするとともに、企画展を開催しています。


須賀神社



民族音楽博物館



民族音楽博物館

民音文化センターの2階が展示室になっており、古典ピアノ室、企画展示室、オルゴール展示室、楽器展示室があります。

「民族音楽博物館」では、1793年製作の「シュトローム」を始め、その時代を象徴する古典ピアノの逸品が収集され、古典ピアノ室で公開されています。

オルゴール室では、様々なオルゴールの音色を聞くことができます。

また、係員による古典ピアノの演奏を聴くこともできます。


「民族音楽博物館」から外苑通りを200ほど進むとJR信濃町駅(ゴール)です。



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        風来坊


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