散策スポット・北海道東北

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

江戸・東京の中心を南北に縦断する秋の散策コース その1 (H24.12.6)


靖国神社のいちょう並木



大村益次郎の像

JR東日本の「駅からハイキング&ウォーキングイベント」の「江戸・東京の中心を南北に縦断する秋の散策コース」に参加しました。

このコースは、JR飯田橋駅、JR新橋駅のいずれからでもスタートできるコース設定です。


コースの概要(JR飯田橋駅スタート)は次のとおりです。

JR飯田橋駅(受付)→東京大神宮→靖国神社→靖国神社・遊就館→昭和館→北の丸公園→科学技術館→皇居東御苑→和田倉噴水公園→皇居外苑→憲政記念館→日比谷公園→銀座中央通り→JR新橋駅(ゴール)

コースの歩行距離は約10.5km、歩行時間は約2時間40分(施設での見学時間を除く)、所要時間約3時間40分(施設での見学時間等を含む)です。

写真を撮りながら廻りましたので、所要時間4時間20分、約1万8千歩でした。


靖国神社のいちょう並木



東京大神宮



東京大神宮

JR飯田橋駅で受付を済ませ、飯田橋駅の南側を駅に進み、飯田橋駅西口傍の信号を左折し、最初の交差点を左折して道なりに200mほど進んだ左手が「東京大神宮」です。

江戸時代、伊勢神宮への参拝は人々の生涯かけての願いでした。

明治の新国家が誕生すると、明治天皇のご裁断を仰ぎ、東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年(1880年)に日比谷に創建されました。


当初は「日比谷大神宮」と称されていましたが、関東大震災後の昭和3年(1928年)に現在地に移ってからは「飯田橋大神宮」と呼ばれ、戦後は社名を「東京大神宮」と改め今日に至っています。

神前結婚式の創始の神社、縁結びのご利益でも知られています。


東京大神宮



靖国神社



靖国神社

「東京大神宮」から元の道路に戻り、左折して「早稲田通り」に沿って500mほど進んだ右手が「靖国神社」です。

靖国神社は、明治2年(1869年)、明治天皇の思し召しによって建てられた東京招魂社が始まりで、明治12年(1879年)に靖国神社と改称されました。


靖国神社は、明治7年(1874年)、明治天皇が初めて招魂社に参拝された折に「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」とお詠みになられたように、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社です。

「靖国」という社号も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています。


靖国神社・神門



靖国神社・拝殿



靖国神社・遊就館

靖国神社には現在、幕末の嘉永6年(1853年)以降、明治維新、戊辰の役、西南の役、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国難に際して、ひたすら「国安かれ」の一念のもと、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の神霊が、身分や勲功、男女の別なく、すべて祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)として斉しくお祀りされています。


拝殿から右手に進んだところに遊就館があります。

遊就館にはゼロ戦などの戦争資料や遺書・遺品などを展示する施設で、明治15年(1882年)に開館しました。

現在の施設は、平成14年に改築、増築されたものです。


靖国神社・遊就館



靖国神社前の歩道橋から靖国通りの展望



昭和館

靖国神社の大鳥居を出て、右手の歩道橋を渡ると北の丸公園の田安門です。

田安門に向かって右側が桜の名所として名高い千鳥ヶ淵です。

左側が牛ヶ渕でその先に見える円筒型の建物が「昭和館」です。


「昭和館」は、主に戦没者遺族をはじめとする国民が経験した戦中・戦後(昭和10年頃から昭和30年頃まで)の国民生活上の労苦についての歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、後世代の人々にその労苦を知る機会を提供している施設です。

昭和館には現在約4万3500点の実物資料が収蔵されており、6階、7階の常設展示室にはそのうちの約700点が展示されています。


田安門



田安門

北の丸公園は、江戸城の北の丸のあった場所で、明治維新後、近衛師団の兵営地が設置されました

戦後、皇居周辺の緑地として整備することを決定し、昭和44年(1969年)に一般公開され、面積は19ヘクタールあります。


公園内には多くの文化施設があり、また、田安門、清水門などの旧江戸城の遺構も多くあります。

ビルが建ち並ぶ都心部にあって、緑豊かな場所であり、皇居外苑地区や日比谷公園と並んで都会のオアシス的な公園です。

園内には道路があるため、車の乗り入れもでき、有料駐車場も備えています。


北の丸公園 右前方は田安門



日本武道館



日本武道館

田安門から北の丸公園に入ると、すぐ左手に「日本武道館」があります。

「日本武道館」は、1964年に開催された東京オリンピックの会場の一つとして建設され、柔道競技の会場として使用されました。

現在は各種武道やダンス、マーチングバンドの競技会や演武会に使用されるほか、音楽祭、コンサート、大学や企業などの大規模な入学式・卒業式、入社式の会場など、幅広く使用されています。



北の丸公園の紅葉



北の丸公園の紅葉


「日本武道館」の前を右折して100mほど進むと、右手が見事に紅葉していました。

北の丸公園にこのような紅葉の綺麗な場所があるとはびっくりです。

そのまま道なりに進んだ正面が「科学技術館」です。

「科学技術館」は、現代から近未来の科学技術や産業技術に関する知識を広く国民に対して普及・啓発する目的で設立した施設です。


北の丸公園の紅葉



北の丸公園



科学技術館

自動車や自転車、電気などのエネルギー、ロボットや生命科学などの最新の科学について、見て、触って、楽しみながら学ぶことができる体験型展示施設で、昭和39(1964年)の開館です。

入館者の大半は青少年で占められているとのことですが、最近の傾向として、ファミリーや友達どうしで来館される人が増えているようです。



北桔橋門


「科学技術館」のそばから南に進み「北の丸公園」を出て、歩道橋を渡ると皇居東御苑の北桔橋門です。

天守閣の北の本丸大奥から外部に直接通じる門で、重要地点にあるところから、濠を深くして石垣は最も堅固雄大にしてありました。

また、橋は、はね上げる仕掛けにしてあり、通常は上げられていましたが、 有事の際には外部に逃げたり、交通を遮断出来るようになっていました。


北桔橋門からの展望



北桔橋門からの展望

現在は、皇居東御苑へは大手門、平川門と同様に、ここからも出入りができます

皇居東御苑は、江戸城の本丸、二の丸、三の丸があった場所で、宮殿の造営に合わせて皇居付属庭園として整備されたもので、皇居の東側に付属している広さ21ヘクタールの庭園です。

苑内は庭園のほか、歴史的な史跡も見ることができ、国内のみならず海外からの旅行者も多く訪れます。



天守台から本丸跡を望む



二の丸庭園の紅葉


北桔橋門から入門すると目の前に聳える石垣が天守台です。

天守台の前方に広がる大芝生が江戸城本丸跡です。

その周囲には遺跡が残っていますが、「東京駅復元駅舎と江戸城史跡巡り」で散策しましたので、今回は本丸跡の左下にある二の丸庭園を散策しました。


二の丸庭園の紅葉



二の丸庭園の紅葉

江戸城二の丸は、将軍の別邸やお世継ぎの御殿が建てられていた場所で、御茶屋や泉水も造られていましたが、基本的には本丸御殿を簡略化して造られていました。

江戸時代、二の丸には、小堀遠州が造り、3代将軍の徳川家光の命で改修されたと伝えられる庭園がありましたが、長い年月の間にたびたび火災で焼失し、明治以降は荒廃していました。

現在の回遊式の庭園は、昭和43年(1968年)の皇居東御苑の公開の開始に当り、9代将軍徳川家重の時代に作成された庭園の絵図面を参考に造られたものです。



諏訪の茶屋


本丸跡の左手にある坂が「梅林坂」です。

「梅林坂」は、本丸と二の丸を結ぶ坂です。

文明10年(1478年)太田道灌が天神社を祀り、数百株の梅を植えたので梅林坂の名が付いたといわれています。

現在は約50本の紅白の梅が植えられています。


諏訪の茶屋



二の丸庭園の紅葉

梅林坂から二の丸庭園にはいると、左手に諏訪の茶屋があります。

諏訪の茶屋は、江戸時代には吹上地区(現在の御所などのある一帯)にありました。

現在の建物は、明治45年(1912年)に再建されたもので、明治期の茶室風の建物として優雅な外観を持っているため、皇居東御苑の整備に当りここに移されました。



二の丸庭園の紅葉



二の丸庭園の紅葉


二の丸庭園を奥に進むと二の丸池があります。

二の丸池にはコウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、アサザの4種類の水生植物が生育しています。

初夏から秋にかけて水面を覆い、それぞれ黄色や白の花を咲かせます。

アサザは赤坂御用地の池から株を移植したものだそうです。


二の丸庭園の紅葉



二の丸庭園の紅葉



二の丸庭園の紅葉



二の丸庭園の紅葉

二の丸池の隣に菖蒲田があります。

この菖蒲田には84品種の花菖蒲が植えられています。

皇居東御苑造成中の昭和41年(1966年)に明治神宮御苑の菖蒲田から株を譲り受けて育てているものです。

皇居東御苑は四季折々の景観を楽しむことができますが、この時期は紅葉が見事でした。




江戸・東京の中心を南北に縦断する秋の散策 その2へ



         風来坊


大手門


目次  TOP  HOME