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塩船観音寺のつつじ (H23.5.8)


頂上付近からの展望



頂上付近からの展望



頂上付近からの展望

塩船観音寺といえば「つつじ」という印象が強いですが、6月のアジサイ、7月の山百合を初めとして、百日紅、萩、彼岸花、山茶花などが四季を通じて咲き誇り、花の寺として親しまれています。

その中でもつつじが有名で、4月中旬から5月上旬にかけて行われる「つつじまつり」には、毎年10万人を超える参詣者が訪れるとのことです。



頂上付近からの展望


塩船観音寺は、山号を「大悲山」と称し、寺は地名の塩船をつけて「大悲山塩船観音寺」とされています。

塩船とは、周囲の地形が小丘に囲まれ、舟の形に似ており、仏が衆生を救おうとする大きな願い舟である『弘誓の舟』になぞらえて、塩船と名付けられています。


頂上付近からの展望



西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望

塩船観音寺は、京都市伏見区の醍醐寺を総本山とする、真言宗醍醐派の別格本山です。

大化年間(645年〜650年)に若狭の国の尼僧・八百比丘尼(やおびくに)が1寸8分の紫金の千手観音像を安置したのが開山と伝えられ、平安時代の貞観年間(859年〜877年)には、比叡山の僧・安然和尚が12の僧坊を建立して、興隆を極めたと伝えられています。


観音寺は立地的に青梅街道に程近く、南に行けば御岳山〜高尾山、大山へ、北に行けば子の権現〜高山不動〜秩父の観音霊場へと山岳信仰の修験行者の通り道であったと推察されています。

しかし、明治時代の神仏分離令、修験道の廃止令などによって大きな打撃を受け、寺運は一時衰退しましたが、地域の有志の人々の手により山内が整備され、境内一面にツツジが植えられて復興を遂げたそうです。


西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望

本堂から祈願堂に向けてゆるやかな坂を下っていくと、前方のみならず左右の斜面全体に咲き誇るつつじが目に飛び込んできます。

ちょうど船底のような地形のため、境内の周囲がぐるりとすり鉢上の斜面に囲まれています。



西側斜面散策路からの展望


この斜面全体に約15種類、1万7千本のつつじが植えられており、どちらの方向に視線を投げても、一面咲き乱れるつつじという感じになります。

早咲き、中咲き、遅咲きのツツジが、例年4月下旬から5月のゴールデンウィークに逐次ピークを迎えます。

その見事な光景は「新東京百景」にも選ばれています。


西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望

赤、白、ピンクと色とりどりのつつじが咲き誇る5月3日の例大祭には、真言宗修験道の紫燈護摩が焚かれ、山伏の行列、そして、真っ赤になった火の中を真言を唱えながら、火渡りの荒行が行われ、その壮大さは見事だといわれています。



本堂傍からの境内の展望


塩船観音寺の開花情報では、例年一番見頃の時期が6日間程度続くようです。

昨年は5月3日から8日が一番の見頃で、風来坊が訪ねたのが5月9日でした。

今年は都内・横浜のつつじは開花が遅く、例年見頃を迎える4月28日になってもやっと5分咲き程度でした。

ところが見頃を迎えた直後の5月3日、4日と二日続いて大雨が降ったため、花が痛んでしまい、5月5日に訪ねたところ何処のつつじもすっかり見頃を過ぎていました。


境内のつつじ



境内のつつじ



境内のつつじ

塩船観音寺のつつじは開花時期が遅いので、今回の大雨の影響は少ないのではないかと思っていたところ、5月5日に塩船観音寺を訪ねたネットの友人から「塩船観音寺は見頃には少し早すぎました。

見頃は2,3日後だろうと思われます」との情報が入りました。


5月7日に小室山につつじを見に行ったところすでに見頃を過ぎていましたので、遅れては行けないと思い、早速に5月7日に訪ねました。



中央底部からの展望



中央底部からの展望


塩船観音寺入口のバス停から徒歩約7分で塩船観音寺です。

観音寺仁王門から、阿弥陀堂、本堂を経て境内に入ると前方全体に広がるつつじが目に飛び込んできます。

すり鉢状の斜面全体につつじが植えられていますので、本堂から祈願堂に向けての緩やかさ坂道を進むにつれて、見えるつつじの量も増えてきます。


中央底部からの展望



散策路からの展望

本堂から境内に進むと、例年とは少し異なる感じです。

随分と緑が多いのです。

見頃を過ぎたのかと思いましたが、近づいてみると緑の木の大部分はまだ蕾でした。

その一方で、すでに散ってしまった木も随分見かけられました。



散策路からの展望


帰宅後、塩船観音寺のホームページをチェックすると、5月7日の開花情報に

「つつじ園は天候も安定しやっと見ごろを迎えました。ただ、本年は低温のため開花が遅れましたのと、特に強い雨の影響をまともに受けました 現在は、雨に比較的強い、赤色のキリシマツツジを主に咲いています また、遅咲きの大輪系のツツジが開き始めましたので、この後一週間は綺麗に鑑賞できると思います。」

と掲載されていました。


散策路のつつじ



散策路のつつじ

また、全体に開花情報に

「本年の見ごろは、低温と雨による日照不足により、5月中旬ごろまでと予想されます。
平年より1週間以上遅れました。具体的な日時の予想はなかなか困難ですが、12日(土)、13日(日)を超えて見頃が続く可能性が出てきました。」

と掲載されていました。



東側斜面散策路からの展望


やはり、今年は開花が遅く見頃には少し早かった感じです。

その一方で、5月3日、4日の大雨の影響を受けており、かつ5月9日、10日も雷雨が予想されているため、例年のように山全体が色とりどりのつつじで埋め尽くされるということにはならないかもしれません。


東側斜面散策路からの展望



散策路からの展望



散策路からの展望

塩船観音寺では、すり鉢状の斜面の一番高いところに散策路が設けられており、上からツツジを眺めながら、入り口付近から反対側まで3/4周することができます。

つつじ丘山頂に観音像が建立されています。

この塩船平和観音立像は、塩船観音寺開創1350年の記念行事として、建立されたものです。


塩船観音寺のつつじ丘では、すり鉢状の斜面には数多くの散策路が設けられています。

斜面を上下しながら、さまざまな角度からつつじを楽しむことができます。

すり鉢状の底に当たる部分に広場があり、ここに立つと周囲がつつじに囲まれている感じになります。


散策路からの展望



散策路からの展望



散策路のつつじ

アクセス

JR青梅線河辺駅から塩船観音寺入口バス停までバスで10分

塩船観音寺入口バス停から徒歩8分

JR青梅線河辺駅から約2Km 徒歩30分

駐車場

約200台駐車可能で料金は700円です。このほか付近に臨時駐車場があります。


開園時間&入山料

開園時間は午前8時から午後5時までで、入山料は大人300円、子供100円です。

関連のホームページ

 塩船観音寺


      風来坊


散策路のつつじ


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