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昭和記念公園のサギソウ (H24.8.10)


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、今年も「サギソウまつり」が開催されています。

これまでは8月1日から8月31日の間に開催されていることが多かったですが、今年は8月4日(土)からの開催です。

昨年はサギソウの開花が随分遅かったので、今年はどうかなと思っていたところ、昭和記念公園のホームページの8月9日の開花情報で、「サギソウ見頃」との情報がアップされましたので、早速8月10日に訪ねました。


昭和記念公園では、今年も西立川口、さざなみ広場、花木園展示棟、トンボの湿地などに、ボランティアの方々が丹念に育てたサギソウが展示されています。

サギソウは、日当りの良い湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。

その花の形が翼を広げたシラサギを連想させることから、「サギソウ」という名前がついたといわれています。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。

その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。


花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。

花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。

距は細く長さは約4センチ程度です。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

開花情報では見頃となっていましたが、花の数が少ない感じです。

サギソウのお世話をされているボランティアの方に尋ねたところ「今年は例年に比べてサギソウの開花が10日ほど遅いです。サギソウまつりの初日には殆ど咲いていませんでした。やっと見頃を迎えたという感じで、20日過ぎでも大丈夫という感じです」とのことでした。


サギソウの歴史

サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。

現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。

昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種とのことです。


昭和記念公園のサギソウ



渓流に浮かぶサギソウ花壇



渓流に浮かぶサギソウ花壇

昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30平方メートル(215m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。

その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約70,000球のサギソウを開花させるまでになっています。



昭和記念公園のサギソウ


今年も昭和記念公園では、「サマーフェスティバル2012」が開催されており、レインボープールのオープンに合わせて、「いきいきアクアビクス」「サギソウまつり」「サマーイルミネーション」など、夏満喫のスペシャルイベントが計画されています。

このようにサギソウまつりは昭和記念公園の夏の風物詩として、レインボープールやイルミネーションなどとともに、多くの方に楽しまれています。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。

今年もサギソウボランティアが、サギソウの育て方や花についての相談会、「サギソウ相談会」が8月25日、26日の両日開催されます。


西立川口から入園すると、前方に来場者案内テントが設置されており、サギソウボランティアによる来場者に対する案内、栽培方法の解説、ボランティア活動状況の紹介などが行われています。


昭和記念公園のサギソウ



サギソウボランティアの方の作品



サギソウボランティアの方の作品

案内テントのそばには、仮設展示花壇が設置されており、サギソウが咲き誇っています。

また、少し離れた場所には、サギソウボランティアの方の栽培されたサギソウの展示も行われています。


案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、細長いサギソウ花壇が設置されています。

西立川口と水鳥の池のそばの花壇では、昭和記念公園で栽培しているサギソウ7万球のうち、約3万球が植えられています。


サギソウボランティアの方の作品



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

また、この花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。

三脚を持ったカメラマンが次々とサギソウ鉢を借り出して、熱心に写真を撮っていました。


さざなみ広場のほかには、花木園展示棟前にもサギソウミニ花壇が設置されています。

また、花木園展示棟の展示室では、サギソウの解説やボランティアが撮影したサギソウの写真が展示されています。

また、数多くの種類のサギソウの鉢も展示されています。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

トンボの湿地では自生風のサギソウを見ることができます。

また、トンボの湿地の傍の渓流には、サギソウ花壇が浮かべられていました。

また、各会場を繋ぐスタンプラリーも開催されていました。


アクセス

西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分

立川口JR中央線立川駅から徒歩15分

このほか昭島口、玉川上水口、砂川口があります。


入園料

大人(高校生以上)400円
小・中学生80円

関連のホームページ

 国営昭和記念公園


          風来坊


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