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放光寺山門
放光寺の桜
周林禅寺を10時20分過ぎに出て、車で約15分の放光寺に向かいました。 甲州市塩山藤木にある放光寺は、真言宗の古刹で、元歴元年(1184年)に源平合戦で功績をたてた安田義定が、一ノ谷の戦いの戦勝を記念して創立しています。 開山は賀賢上人です。
初めは、大菩薩峠の山麓市ノ瀬高橋に建立されましたが、義定がこの地に移し安田一門の菩提寺としました。 義定は平家追討の功によって遠江国守に任命されて、のちに遠江国守護、禁裏守護など勤め鎌倉幕府創業に貢献しましたが、建久5年(1194年)梶原氏らの謀反の嫌疑を受け当山において自刃したと伝えられています。
放光寺仁王門と桜
放光寺仁王門
安田一門の悲劇を生んで以来、武田氏の護持を受け、特に武田信玄は祈願所に定め寺領を寄進しました。 往古は、塔頭12末寺70か寺の大寺でしたが、天正10年(1582年)隣の恵林寺と前後して、織田勢の兵火を受けすべて焼失しました。
現在の建物はその後のもので、仁王門、愛染堂は天正年間(1573〜1592年)に再建、庫裡は慶長年間(1596〜1615年)、本堂は寛文年間(1661〜1673年)に再建されました。 放光寺の境内は四季折々の花が咲き乱れ、一名「花の寺」とも呼ばれています。
放光寺鐘楼
放光寺境内
放光寺本堂
昔から向嶽寺の松、恵林寺の桜、放光寺の梅と言われて、梅の古木が多くありましたが、近年に代がわりがして若木になっているとのことです。 桜も境内のあちこちに植えられており、なかなかのものでした。
妙法寺の住所 甲州市塩山藤木2438 アクセス JR塩山駅からタクシーで約15分です。 関連のホームページ 放光寺 風来坊
恵林寺の桜
恵林寺は甲州市塩山小屋敷にある臨済宗妙心寺派の名刹です。 元徳2年(1330年)、甲斐国の守護職であった二階堂貞藤が、夢窓国師を招き自邸を禅院としたのが始まりです。
戦国時代武田信玄の尊崇を受けた快川和尚の入山で寺勢を高め、永禄7年(1564年)には武田信玄自ら寺領を寄進し、菩提寺と定めました。 天正4年(1576年)には、信玄の葬儀が行われています
三門
天正10年(1582年)、天目山の戦いで武田氏が滅亡した後に恵林寺に逃げ込んだ六角義弼の引渡しを寺側が拒否したため、織田勢によって焼き討ちにあいました。 織田氏滅亡後、甲斐を領した徳川家康により、再建されました。 江戸幕府の徳川綱吉時代に側用人であり、晩年に甲府城の城主となった柳沢吉保の墓所にもなっています。
境内には本堂、庫裏、開山堂、赤門、三重塔が並び巨刹らしい雰囲気が漂っています。 恵林寺の庭は国の名勝指定を受けています。 赤門は慶長11年(1606年)に、徳川家康の寄進を受けて再建された四脚門です。 また、境内には快川国師が織田勢に焼き討ちに合い「心頭滅却すれば、火も自ずから涼し」と詠んだ三門もあります。
開山堂
また、境内の信玄公宝物館では、武田氏関係の貴重な資料が常時公開されています。 恵林寺には60本のソメイヨシノが植えられています。 恵林寺は放光寺のすぐ隣です。
三重塔
恵林寺の住所 甲州市塩山小屋敷2280 アクセス JR塩山駅からタクシーで約15分です。
四脚門(赤門)
明王殿
駐車場 約70台。無料 関連のホームページ 恵林寺
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