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都筑民家園のひな祭り
都筑民家園
横浜市都筑区の都筑民家園では、「民家園でひな祭り」のイベントが開催されています。 「民家園でひな祭り」のメインイベントの「ひな祭りウィーク」には、明治〜平成のお雛様や吊しひな飾りの展示が行われ、自由に見学することができます。 開催期間は2月20日(月)〜3月4日(日)です。 ただし、2月27日(月)は休館日です。
都筑民家園のひな祭り(土間)
都筑民家園は、江戸時代の民家「旧長沢家」を復元した建物を中心に、茶室、庭、管理棟で構成される区域の総称です。 横浜市都筑区の大塚・歳勝土遺跡公園の一角にあり、横浜市歴史博物館から遊歩道があります。
都筑民家園のひな祭り(土間と広間の境)
長沢家は、横浜市歴史博物館からほど近い都筑郡牛久保村(現在の都筑区牛久保町)にあった旧家で、江戸時代の一時期、村方三役の名主役や組頭を勤めていました。 旧長沢家住宅の建築年代は、新しい形式も取り入れられているものの、柱の一部にチョウナ仕上げが見られること、土間境の柱が大黒柱になっていないこと等の古い形式を残しており、横浜に残っている民家の中ではかなり古いものであることが判明しています。
都筑民家園では、年間を通じて多くの地域交流イベントや文化事業が行われています。 平成24年には、七草粥・お蔵開き、鬼は外・福は内、ひな祭りウィーク、竹の子ごはんを食べよう、イキイキ子供デー、サラサラキラキラ七夕まつり。お月見ライブ、民家園チョットいっぷく祭り、もちつき交流会などのイベントが計画されています。
吊し飾り(広間と土間の境)
都筑民家園の「民家園でひなまつり」のイベントは今年が15回目とのことです。 「民家園でひなまつり」のイベントは、ひな祭りウィーク、貝雛講習、ひな祭りにきものを着て記念撮影、こども雛折り紙講座、ひな祭り茶会など内容は盛り沢山です。 ただし、ひな祭りウィーク以外のイベントは、定員制で事前の申し込みが必要です。
2月22日(水)に「ひな祭りウィーク」の「明治〜平成のお雛様と吊し雛の展示」を見に行きました。 古民家の入り口から土間にはいると、見事な吊し雛の飾り付けが出迎えてくれました。 天井から「酒田傘福」に似た感じの、大きな吊し雛飾りが見事です。
土間にはこのほかにも、さるぼぼをはじめとしてさまざまなひな飾り付けがあります。 土間と広間の境にはひなの吊し飾りがありますが、その下方の土間との境目も飾られていました。 また、靴箱の上側も貝雛などで飾られていました。
明治のお雛様
「明治〜平成のお雛様」は、古民家の広間、中の間、奥の間に飾られています。 奥の間の床の間に、明治のお雛様が飾られていました。 明治のお雛様は、京都・丸太大木人形店の大木平蔵の明治時代の作品で、平成14年の「家庭画報」で紹介されたお雛様と同じ種類のお雛様とのことです。
木目込人形
大正時代のお雛様
平成時代のお雛様
「丸平大木人形店」は京都で江戸時代から250年の歴史を重ねてきた老舗です。 隅々まで神経の行き届いた着付け、優雅な笑みを浮かべた表情など素晴らしいお雛様です。
都筑民家園のひな祭り(広間)
広間の一角に貝雛の展示がありました。 貝雛はホッキ貝という大きな貝を使って作る、ちりめんの着物が愛らしいお雛様です。 手作りの暖かさが伝わってくるお雛様です。 このお雛様は会場で販売されていましたが、大変な人気のようです。 今年は2月18日(土)に貝雛講習が開催されたとのことです。
貝雛
ホッキ貝
都筑民家園のもう一つのメインが吊しひな飾りの展示です。 「民家園でひな祭り」のイベントは今年が15回目ですが、「吊しひな飾りの展示」は都筑民家園の開園10周年を記念して始められたイベントで、今年が6回目とのことです。 土間、広間、中の間、奥の間のいずれの部屋にも見事な吊し雛が飾られています。 会場におられたスタッフの方に、飾られている吊し雛はどなたが作成されたのかを尋ねたところ、スタッフの方々が作成されているとのことでした。
吊し雛の展示としては、伊豆稲取の雛の吊し飾り祭りや開成町の瀬戸屋敷ひなまつりが有名ですが、いずれも婦人会が中心となって吊し雛を作成しています。 都筑民家園ではスタッフの方が作成されていると聞いて大変驚きました。 さらに吊し雛の作成に当たっては、スタッフの皆さんには「正絹、古布」という材料のこだわりがあるとのことです。
雛の吊し飾りとしては伊豆稲取が有名です。 江戸時代においては、お雛様を購入できる裕福な家庭はまれで、せめて、お雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで、初節句を祝おうという、切ない親心から生まれたのが伊豆稲取の「雛のつるし飾り」の発祥の由来と言い伝えられています。
吊し飾り(広間)
雛のつるし飾りには子供の健やかな成長を願う親の心が形を成しています。 稲取の飾り物には、それぞれに健康に起因する意味合いがあり、つるし飾りには親の願い事が形となって雛に籠められています。
「民家園でひな祭り」の会場にも、吊し飾りの由来が書かれていました。 吊るし飾り はぎれで作ったぬいぐるみを吊します。 その一つ一つに、そして一針一針に子の健やかな成長を願う親の深い愛情が覗える文化です。
這い子人形 這えば立て、立てば歩けの親心。 三角 香袋 お香は貴重品で薬でもありました。 富士山を表したものもあります。
花 花のように美しく! 柿 滋養があり、長寿の木、厄払いの効もあるとされています。
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とうがらし 虫除けの効用があることから、娘に虫が付かないように! 小粒でもピリッとした人間になりますように!
さる 厄が去る。
草履 早く「あんよ」ができますように! うさぎ 赤い目のうさぎには呪力があるとされ、神様のお使いともいわれる。
アクセス 横浜市営地下鉄センター北駅から徒歩8分 入館料 無料(第2、第4土曜日は休館日) 関連するホームページ 都筑民家園 風来坊