吊るし雛飾り
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・ハイハイ人形、ねんねん人形、雪ん子、かぐや姫、三番叟等の人形
・大根、人参、蓮根、桃、みかん、いちご等の野菜や果物
・犬、猫、猿、鶴、亀、金魚、るり鳥、干支の動物など
・宝袋、小判、俵、香袋などの宝物
・桜、桃、椿、梅、桔梗などの美しい花
・刺繍まり、木目込みまり、人柄も家の中も世の中もすべて丸く収まるように
まりは、各地に城下町に伝わっていますが、当地では柳川まりと呼びます。江戸時代に御殿女中が有明海の海岸に打ち上げられた海綿を芯に布団とじのしけ糸を巻き、弾むまりを作り、姫様の遊具にしたのが始まりといわれています。
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これらの吊り雛は江戸時代からあったと言われていますが、最初はその家のおじい様やおばあ様が可愛い孫のために、有り合わせの端切れや麦わら・貝・紙などを使って女の子の生活に必要な物を作って飾ったと思われます。
現在ではその家のおばあ様が主に作り、親戚やご近所、お友達が一対ずつお祝いに差し上げます。赤ちゃんが女の子と分かる前から作り始める所もあるほどで、特に息子しか持たなかったおばあ様は、女の孫が生まれるのを待ちわびます。女の子が優遇されている風土とも言えるかもしれません。
柳川の雛祭りは老いも若きも楽しい庶民の祭りとして、初節句の家では知人、親戚はもちろんのこと、全く知らない人でも喜んで見せてくれますし、雛あられなどを振る舞います。
その吊り雛には、その女の子が一生困らないようにそして恵まれることを願って次のような物を飾ります。
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吊るし雛飾り
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