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横浜ベイエリアウォーク その2 (H24.10.21)


横浜マリンタワーからの展望



横浜マリンタワーからの展望 一番右が港の見える丘公園



横浜マリンタワー

「青い目の人形」の置かれている傍の階段を下りて、イチョウ並木に沿って北西方向に100mほど進んだ左手が「横浜マリンタワー」です。

今回の「駅からハイキング」のチェックポイントになっています。


マリンタワーは、横浜開港100周年記念行事の一環として、横浜港や市内を一望の元に見渡せる展望塔の建設という壮大なプランが発議されました。

そして、山下公園という理想的な場所に、約13ヶ月の工期をもって、高さ106mの偉容を誇る横浜のシンボルが完成しました。


昭和36年(1861年)1月に開業しました。


横浜マリンタワーからの展望



横浜マリンタワーからの展望



横浜マリンタワーからの展望



富士山は霞んでいます

塔のデザインは横浜らしさを表現するために灯台の容姿を模しており、実際に正式の灯台の機能を持っています。

このため横浜港を行き来する船舶にとって心強い安全な航海のための明りが一つ増えた結果になりました。


この灯台は地上高としては世界で一番高く、現在でもギネスブックに「世界最高の灯台」として掲載されているそうです。


「マリンタワー」という名前は、昭和35年の公募に際し、2470名という多くの市民の応募の中から、採用されたものです。

営業不振で一時閉鎖されましたが、横浜市が開港150周年に向けて再生することを決定し、平成21年(2009年)5月にリニューアルオープンしました。


横浜ベイブリッジ



氷川丸

マリンタワーの展望台は2層になっており、エレベーターで展望台1階に降りた後、階段で展望台2階に登ります。

マリンタワーの360度見渡せる展望台からは、半分が港の風景、半分が市街地の風景と絶妙なバランスでパノラマが広がっています。


マリンタワーの北の方向には、山下公園と氷川丸、みなとみらい21にそびえるランドマークタワーやコスモロック(観覧車)が広がります。

東にはベイブリッジ、鶴見つばさ橋が、南には外人墓地、港の見える丘公園、遠くには房総、三浦半島が展望できます。西には中華街や横浜スタジアムが広がり、天気がよければ霊峰富士も展望できます。

この日は残念ながら霞んでいました。


横浜みなとみらい21



横浜中華街・朝陽門



中華街大通り



中華街大通り

マリンタワーから山下公園前の通りに戻り、イチョウ並木に沿って北西方向に200mほど進んだ「山下公園中央口」の交差点を左折し、200mほど進むと「横浜中華街」の朝陽門です。

横浜中華街は外国人居留地が発展した街です。

幕末に日本が開国し、安政6年(1857年)に横浜の港がひらかれると、アメリカ・イギリス・フランスなど諸外国から大勢の商人が横浜を訪れ、外国人居住地として設けられた「居留地」に商館を開きました。

彼らは、横浜進出にあたり、中国人をともなってきました。


漢字を理解できる中国人は、ヨーロッパ人と日本人の通訳の働きをしました。

明治初年には横浜の華僑人口は約1000人となりました。

彼らは、居留地の一角、旧横浜新田を造成した地域に徐々に集まり住み、関帝廟、中華会館、劇場などを設け中華街を築いていきました。


横浜中華街は関東大震災では街が崩壊し、第2次世界大戦の空襲では焼け野原となりましたが、この街で華僑は生き続けました。


中華街大通り



横浜中華街・善隣門



中華街大通り

1960年代から始まる高度成長と横浜港周辺の経済構造の変容が、中華街に変化と発展を促したとのことです。

海岸通りにあった各国の領事館は東京に移り、また商社、倉庫、運輸会社も新たな場所に転出し、その後にマリンタワー(1961年)、港の見える丘公園(1962年)、フランス山公園(1972年)、ホテルなどの観光施設ができ、首都高速道やJR根岸線などの開通と東京オリンピック開催が、中華街、元町に活気をもたらしました。


現在の横浜中華街」は500m四方に飲食店、雑貨店を含めて約600店、中国料理店だけで約240店がある、世界でも最大級のチャイナタウンです。

人口ではカナダ・バンクーバーの中華街に劣るものの、料理店の多さでは中国本土を除けば世界一です。

中華街のある横浜市中区の山下町には約6000人の居住者がいて、中国人は約半数の3000人前後です。


横浜中華街・玄武門



横浜公園



横浜公園

朝暘門から中華華街大通りを通り抜け、善隣門から右斜め前方に進むと玄武門となります。玄武門を出たところが「横浜公園」です。

「横浜公園」は、横浜の中では山手公園についで2番目に古い公園です。

横浜市役所のすぐ隣にあり、横浜という都市の発展とともに歩んできた公園ともいえます。

在留外国人の生活環境改善を求めた条約に基づき、遊郭の跡地に整備が行われ、明治9年(1876年)に開園され、一般の人々にも開放されたため当時は「彼我(ひが)公園」といわれていました。


明治42年(2009年)には、公園全域が横浜市の管轄となり、大震災と戦後の接収時代を経て、昭和27年の解除後は当時の平沼市長が命名した公園内の平和球場で高校、大学、ノンプロの野球試合が数多く行われました。

昭和53年に横浜スタジアムが建設されたのを機に、園内の老朽化した諸施設を改築、日本庭園風の池と流れ、噴水や多目的広場などが整備されました。


横浜スタジアム



真っ直ぐ進むと象の鼻パーク 右が横浜公園

さらに昭和62年(1987年)、水道の貯水設備と共に、水の出る4つの彫刻がある水の広場が整備され、現在の形になっています。

1年を通じ人気のある横浜公園ですが、見物は何といっても春のチューリップです。

公園を彩る色とりどりの花は16万球にのぼり、様々なタイプの品種を見ることができます。



市庁舎前交差点


横浜公園から「市庁舎前」の交差点を横切って、横浜市役所前の大通りに沿って北西方向に進みます。

500mほど進んだところが「馬車道」の交差点で、右方向が馬車道商店街です。


横浜市庁舎&横浜市役所



馬車道商店街



大江橋

さらに400mほど進むと「大江橋」で、下を流れているのが大岡川です。

春にはここから遙か上流の弘明寺まで続く、大岡川河岸の桜並木の桜を楽しむことができます。

大岡川は「大江橋」の300m程下流の汽車道の傍で横浜港に注いでいます。



大江橋を渡ると前方にあるのがJR根岸線の高架橋です。

ここの交差点には横断歩道がありませんので、高架橋の手前を右折して50mほど進んだ歩道橋を渡ることになります。


根岸線高架橋



立派な歩道橋

この歩道橋は桜木町駅の方向のみでなく、反対側の大岡川の上にも伸びており、歩道橋の上からみなとみらい21の素晴らしい景観を楽しむことができます。



歩道橋からの展望 下は大岡川



歩道橋からの展望 左前方の鉄橋は汽車道です


歩道橋の桜木町駅側から桜木町駅の構内を眺めることができます。

歩道橋を降りたところに「鉄道発祥の地記念碑」があります。

明治5年(1872年)5月7日に、横浜、品川間に最初に鉄道が開通した時の、初代横浜駅の跡地として、記念碑が建立されたものです。


桜木町駅を出発する根岸線の電車



鉄道発祥の地記念碑



鉄道発祥の地記念碑



横浜観光スポット周遊バス「あかいくつ」

「鉄道発祥の地記念碑」から桜木町駅観光案内所に戻ってゴールです。



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      風来坊


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