散策スポット目次
HOME
前ページ
次ページ
明月院のあじさい
鎌倉のあじさいといえば、やはり明月院が有名です。 あじさいの時期の午後には、400m〜500mの行列ができるほどの人気です。 週末の午後には、行列の最後は北鎌倉駅の近くまで伸びることもあるようです。 明月院も朝早く行くのがお勧めです。
今年は成就院をパスして、長谷寺のあじさいを見てから明月院に廻りましたので、北鎌倉駅に着いたのが9時過ぎでした。 北鎌倉駅から明月院に向かう道路には9時だというのにすでに団体客が歩いています。 よく見るとクラブツーリズムのバスツアーの方々です。 はやり鎌倉のあじさい巡りはバスツアーも早朝狙いのようです。
明月院に近付くとすでに見終わって駅に向かっている方も多くおられます。 8時30分の開門と同時に入られた方々かと思われます。 明月院に9時10分に到着しましたが、切符売り場は人影もまばらで並ぶことなく購入することができました。 スムーズに入門できてラッキーでした。
明月院では、山門への鎌倉石の参道が撮影スポットです。 この参道は混雑すると一方通行になるようですが、今年は朝早く到着しましたので、自由に通行できました。 このため、参道は常に人が行き来していますが、時に人の流れが途切れることがあり、意外にも人影の少ない光景を撮影することができました。 写真をじっくり撮らない団体客の前後が穴場のようです(笑)
明月庵(明月院の前身)は、この地の住人で平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提供養として、俊道の子の山ノ内徑俊が創建しました。 その後、北条時頼がこの地に最明寺を建立しましたが、時頼の死後廃絶となりました。 時頼の子・北条時宗がその跡に禅興寺(ぜんこうじ)を建てました。 禅興寺は関東十刹(じっさつ)の一位に数えられるほど規模も大きく、位も高いお寺でした。
明月院は、この禅興寺の塔頭(たっちゅう、子院)として上杉憲方が建てた寺で、名前も明月庵から明月院とあらためられました。 その後禅興寺は衰え、明月院に付属したような形となり、結局明治時代の初めに廃寺となってしまいました。 現在では、明月院のみが残っているということになります。
この明月院は、その名前は知らなくても「鎌倉のあじさい寺」といえば話が通じるほど全国的に有名です。 この寺であじさいを植えたのはさほど古いことではなく、一説によると「手入れが比較的楽だから」という理由で植えたものが次第に有名になったといわれています。
明月院の境内には約2500株のあじさいが植えられていますが、その8割から9割が日本古来の「姫あじさい」です。 花が優美ということから、「姫あじさい」の名が付けられたそうで、小振りで可憐です。 「姫あじさい」は色が変化しないのが特徴です。 空や海の色のように淡い青から、深い青に日ごとに濃くなっていきます。 紫色になり始めると見頃過ぎです。
開山堂
花地蔵
???
境内の庭園
山門から総門を望む
山門
明月院では意図的に悠久の青「姫あじさい」を心こめて育てているそうです。 青一色のあじさいは雨の日が良く似合うそうです。 青一色のあじさいも、色とりどりのあじさいとは異なった静かな趣があります。
総門から山門への散策路
明月院では、この時期、500円支払って後庭園を彩る花菖蒲を見学することができます。 今年は花菖蒲もちょうど見頃を迎えており、多くの方が見学していました。 また、今年は丸窓のある座敷が開放されており、多くの方が座敷から庭園の花菖蒲を楽しんでおられました、 このため、撮影スポットの丸窓の写真はありません。
総門 入場券売り場は空いています
10時過ぎに帰途につきましたが、切符売り場に行列はできていませんでしたが、北鎌倉から明月院に向かう道路は、人の波が続いていました。 やはり鎌倉のあじさい見学は、平日でも朝早くないと駄目だという感じです。
姫あじさい
アクセス(明月院) JR北鎌倉駅から徒歩10分。 拝観料 500円 通常は300円ですが、あじさいの時期は値上がりするようです。 長谷寺のあじさいへ 風来坊