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まんだら堂と相模湾の景観を楽しむ逗子ウォーク その2 (H25.3.20)


天照大神社からの小坪漁港の展望



天照大神社への急勾配の階段

「小坪港前」の交差点から50mほど南東方向に進んだ民家の間の細い路地を左手に入って100mほど進むと左手に古い井戸があり、その先に見上げるような長い階段があります。

200段近い階段を登ったところが「天照大神社」です。



天照大神社


「天照大神社」の祭神は天照皇太神です。

創建は不明ですが、室町時代初期には神領を有していたという記録が残る古社で、小坪総鎮守です。


境内からは小坪を眼下に見下ろすことができます。


天照大神社



披露山からの入口


天照大神社



披露山公園からの展望 前方は葉山マリーナ



披露山公園からの展望 前方は大崎公園



披露山公園先端の休憩所

「天照大神社」から元の道に戻り、細い路地を300mほど登ったところが披露山です。

披露山は逗子市の西側に位置する、高さ100mほどの台地です。

ここからは、東に逗子湾、北西に相模湾に浮かぶ江ノ島、背後に富士山や伊豆箱根連山、南には伊の大島を望む素晴らしい景勝地です。


披露(ヒロ)の名は「ひらきあらわす」という、めでたいこと、良いことを公表する意味があり、鎌倉時代将軍に献上物を披露した所、あるいは献上の品物を披露する役人が住んでいた所ともいわれています。

ここに披露山公園、披露山庭園住宅、大崎公園などがあります。


披露山公園先端の休憩所



披露山公園展望台からの光景 江ノ島の右上の富士山は残念ながら雲の中です



披露山公園展望台

披露山公園は昭和33年(1958年)に開園した、敷地面積5.8ヘクタールの公園です。

公園の広場は、第2次世界大戦寺に海軍の高射砲陣地があったところで、3つの高射砲台座(直径12m)と監視所の地下室が残されていました。


これらの施設を活用して、砲座を展望台、円形花壇及び猿舎に、監視所跡にレストハウス等が設けられています。

園内では、ニホンザルや水鳥などの小動物が飼育されています。

公園駐車場に、終生逗子で過ごした尾崎行雄の記念碑があり「人生の本舞台は常に将来に在り」と刻まれています。


披露山公園レストハウス



展望台の眼下には日本のビバリーヒルズとも呼ばれる披露山庭園住宅が



披露山庭園住宅

披露山公園の眼下に広がっているのが、「日本版ビバリーヒルズ」と呼ばれている高級住宅地・披露山庭園住宅です。

有名人の別荘もあるようです。

披露山公園の展望台から眺めて、披露山庭園住宅の反対側にあるのが大崎公園です。



大崎山公園からの展望 眼下に逗子マリーナが


大崎公園は、相模湾に突き出した岬の頂上にあり、その眺めの素晴らしさから、平成4年に披露山公園とともに「かながわ公園50選」に選定されています。

公園内に、泉鏡花直筆の「秋の雲 尾上のすすき 見ゆるなり 鏡花」と刻んだ文学碑があります。

泉鏡花は明治39年から3年間逗子に住み、「春昼」「春昼後刻」「婦系図」等の作品を発表しています。


大崎山公園



浪子不動(高養寺)



披露山・浪子不動ハイキングコース

披露山公園はそれほど広くありませんが、ここを通るハイキングコースも整備されています。

「披露山・浪子不動ハイキングコース」は、公園駐車場から往復約30分です。

今回の散策コースは、披露山公園から「披露山・浪子不動ハイキングコース」を逗子海岸に降りるコースとなっていました。


コースの途中に「浪子不動(高養寺)」があります。

今から600年以上も昔のこと、披露山あたりの山から毎晩ふしぎな光がさすようになり、それまで沢山とれていた魚がとれなくなってしまいました。

鎌倉の補陀落寺の頼基法印というお坊さんが人々のなげきを聞き、そのあたりを調べると、岩のほらあなの中に石の不動尊を発見しました。


披露山・浪子不動ハイキングコース



浪子不動(高養寺)

村人が大切に祭ったところ、また魚がとれるようになったという話が残っています。

この祠は、小坪の船を暴風雨から守ったところから「浪切不動」とか、後ろに滝があるので「白滝不動」とか呼ばれ、漁村の信仰を集めるようになりました。

そして徳富蘆花の小説「不如帰」がここを舞台にしていたので主人公の「浪子」にあやかり、現在では「浪子不動」と呼ばれています。



不如帰の碑


昭和8年(1933年)、お堂の前に海中に、蘆花の兄・蘇峯の筆による「不如帰」の碑が建てられました。

この碑に使われた石材は大崎の先にころがっていた鍋島石です。

江戸城を築くために九州鍋島藩が伊豆から運んできた石垣用の石が、船の難破で大崎の海に落ちたと言い伝えられていたものです。

大潮の時にはずっと沖まで磯が現れ、石碑の傍まで行くことができます。

碑の下には蘆花が使用していた筆と硯が収められています。


逗子海岸ロードオアシス



逗子海岸ロードオアシス

「浪子不動(高養寺)」から左折し、湘南道路に沿って100mほど進んだところに「逗子海岸ロードオアシス」があります・

「逗子海岸ロードオアシス」は道の駅のような施設で、「マリン文化の発信」をコンセプトに、三浦半島地域でとれた地場食材の販売や食事の提供を行っています。



逗子海岸・湘南道路


観光やマリンレジャーの案内、道路情報コーナーなども設置されています。

「浪子不動(高養寺)」から東に向かう湘南道路には、道路の海側に歩道がなく、陸側に幅広い遊歩道が設けられています。

逗子の海岸を眺めながら、ゆっくりと散策を楽しむことができます。


ウォーキングガイド



逗子海岸

この付近の湘南道路には横断歩道がありません。

湘南道路の下に設けられているトンネルを通って砂浜に出る仕組みになっています。

多分、夏季になると砂浜は大変な賑わいなりますし、湘南の道路も大混雑になるでしょうから、事故防止のための知恵かもしれません。

3月でしたが、多くの人がマリンスポーツを楽しんでいました。



逗子海岸


「逗子海岸ロードオアシス」から700mほど進んだ、逗子海岸の中間付近を左折し500mほど進むと「逗子海岸入口」の交差点です。

交差点を左折し50mほど先の「銀座通り入口」の信号を右折すると「逗子銀座通り」です。


逗子海岸 前方は披露山



逗子銀座通り



逗子駅前

商店を眺めながら「逗子銀座通り」を300mほど進むと、JR逗子駅(ゴール)です。



 逗子散策 その1へ



       風来坊


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