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平塚散策 その1 (H25.10.8)


平塚ビーチパーク



平塚駅 駅からハイキング受付

JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「湘南ひらつかの潮風と歴史・文化を感じるハイキング」に参加しました。

サブタイトルは「平塚の景勝地と東海道平塚宿跡を巡ります」です。


細部説明は「湘南ひらつかビーチパークには、全長565mの太平洋に面した散策路があり、空気の澄んだ日には、富士山や伊豆大島など、相模湾の景色を一望できます。」となっています。


コースの概要は次のとおりです。

平塚駅(受付・スタート)→湘南ひらつかビーチパーク→平塚漁港(須賀港)→湘南潮来馬入・光と風の花つづみ平塚八幡宮八幡山公園・洋館平塚の塚(地名発祥の地)→平塚宿跡(本宿・高札場跡)→お菊塚平塚駅(ゴール)


平塚駅南口



平塚駅南口から真っ直ぐ伸びる「平塚なぎさプロムナード」

歩行距離約9km、歩行時間約2時間30分(施設での見学時間を除く)、所要時間約3時間(施設での見学時間を含む)です。

写真を撮りながらの散策でしたが、所要時間約4時間、約20000歩でした。

随分歩数が多くなったなあとチェックしたところ、「魔入・光と風の花つづみ」のコスモス畑は、コスモス畑の左手前を左折するコースになっており、コスモス畑を散策した歩数が上乗せになる勘定でした。



平塚なぎさプロムナード


平塚駅南口に出ると、前方に真っ直ぐな道路が延びています。

平口駅南口と国道134号を結ぶ約1kmの県道608号線です。

片側2車線の幅広い道路が延びており、その両側には歩道が設けられています。

「平塚なぎさプロムナード」です。

歩道は自転車用と歩行者用に区分されています。


平塚なぎさプロムナード



平塚なぎさプロムナード

この道路は一部分を除いて電線が地中化されており、すっきりとした景観を呈しています。

平塚駅南口から600mほど進んだ「高浜公園前」の交差点の傍に、「有島武郎夫妻ゆかりの地」「高山樗牛の碑」があります。

「高浜公園前」の交差点から400mほど進むと歩道橋があります。



有島武郎夫妻ゆかりの地


高山樗牛の碑



国道134号線



国道134号線


歩道橋の下を走っているのが国道134号線です。

東京箱根間往復大学駅伝のコースになっており、歩道橋の上から暫くコースを眺めました。

また、この日は歩道橋の上から富士山を眺めることができました。

歩道橋を渡って松林の間を30mほど進むと「湘南ひらつかビーチパーク」です。


国道134号線に架かる立派な歩道橋



植樹フェスティバル記念碑

「湘南ひらつかビーチパーク」への入口に、「植樹フェスティバル記念碑」がありました。

神奈川県、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、大磯町は、湘南海岸地域の21世紀を展望した「湘南なぎさプラン」を1985年に策定しました。

プランでは、美しい自然環境とよりよい生活環境を築くため、防砂林の保護、育成を進めることとしています。

潮風、飛砂に強い防風林形成のため試験植裁を重ねた結果、クロマツに常緑広葉樹を混交密植した多層林が、湘南海岸の自然環境にふさわしいことがわかりました。



湘南ひらつかビーチパークのウッドデッキ



湘南ひらつかビーチパークからの伊豆半島の展望


この結果をふまえ、多くの県民に直接参加してもらって、防砂林の整備事業を行ったのが植樹フェスティバルです。

1987年3月には1万4千人、1990年2・3月には2万1千人が参加しました。

記念碑はこの成果を記念して制作されたものです。


伊豆大島は逆光で見えません



湘南ひらつかビーチパーク



湘南ひらつかビーチパーク



湘南ひらつかビーチパークからの富士山

1990年に、神奈川県による相模湾活性化イベント「サーフ’90」が開催され、このイベントを契機とし未来型ビーチの一つとして「湘南ひらつかビーチパーク」は誕生しました。

湘南ひらつかビーチパークでは、ビーチバレーやビーチサッカーなど、さまざまなビーチスポーツを1年中楽しむことができます。



湘南ひらつかビーチパークからの展望 一番左に江ノ島が


また、平塚ビーチパークには、全長565mの散策路が整備されています。

そのうちの半分程度はウッドデッキになっており、富士山や伊豆大島など、相模湾の景色を眺めながら休憩することができます。

この日は富士山や伊豆半島を展望することはできませんでしたが、伊豆大島は残念ながら霞んでいました。


相模川河口付近



相模川



平塚漁港(須賀港)



港稲荷神社

平塚ビーチパークからさらに東方向に300mほど進むと、相模川河口です。

相模川の土手に登って上流に300mほど進むと左手が「平塚漁港(須賀港)」です。

平塚漁港は第2種漁港で、元々この地域は須賀村であったことから、須賀港とも呼ばれており、最寄りのバス停も須賀港となっています。

平塚漁港の入口に、港稲荷神社があります。
毎年5月の第4日曜日に例大祭が開催されるとのことです。



相模川河口を望む


漁港を一周して反対側から相模河岸に降りると「湘南潮来の碑」が立っています。

山梨県河口湖を源として、忍野八海の湧水や流域の諸川を合わせた流程115Kmの相模川は、相模湾の河口では川幅約700mとなっています。

この河口は海抜以下で海水が逆流し、満々と水をたたえていて、景観が水郷潮来に似ていることから、湘南潮来と名付けられています。


湘南潮来の碑



波が押し寄せる湘南潮来



湘南潮来とJR東海道線

湘南潮来のエリアは、「湘南潮来の碑」から上流に300mほど進んだ、河原が100mほどに拡がっているエリアです。

この日は台風24号の影響で南風が強かったこともあり、河口から約1Kmの湘南潮来のエリアまで、次々と波が押し寄せていました。



湘南潮来とJR東海道線


土手から河原に降りて、JR東海道線及び国道1号(東海道)の下を抜けて少し進んだ左手が「馬入水門」です。

馬入水門橋を渡って100mほど進んだところから土手にあがると「東海道馬入渡し跡」の碑があります。


馬入水門



東海道馬入渡し跡

江戸時代、幕府は大きな河川に橋を架けることを禁止しました。

そのため、相模川(馬入川)や多摩川(六郷川)は「渡し船」、酒匂川は「徒歩渡し」などで渡っていました。

相模川には60以上の渡しがありました。大動脈である東海道は「馬入の渡し」と呼ばれ、幕府が管理し、周辺村々の負担によって成り立っていました。

当所、船は須賀村だけで用意していたようですが、元禄5年(1692年)に対岸の柳島村が加わりました。


また、渡船賃の徴収を行う「川会所」の運営や船頭の確保は、馬入村など5か村が務めました。川会所や渡船賃などの情報を掲示する「川高札」は馬入村にありました。

渡し船には、「小舟」と「馬船」がありました。小舟は人を乗せる船で定員は20人ほど、馬船は大型で馬が荷物を積んだまま横向きに乗ることができる船です。
このほか、将軍や大名用の「御召船」などが常時用意されていました。また、将軍の上洛など特別の大通行があった場合、幕府は「船橋」を架けさせました。


ひらつかアリーナ



馬入・光と風の花づつみ



馬入・光と風の花づつみ

「東海道馬入渡し跡」から300mほど進んだ左手が「ひらつかアリーナ」で、周囲が馬入ふれあい公園です。

「ひらつかアリーナ」から100mほど進んだ右手の階段を降りたところが「馬入・光と風の花づつみ」です。


馬入・光と風の花づつみは、平成9年(1997年)堤防を作る時に、国、県、市が協力して環境整備事情の一環として、お花畑を造りました。

最初は、約16,000平方メートルでしたが、現在では、約30,000平方メートルの広さとなっています。


馬入・光と風の花づつみ



馬入・光と風の花づつみ



馬入・光と風の花づつみ

春はポピー、秋にはコスモスが60万本の花を一面に咲かせます。このほかにも、芝桜やチューリップ、百日草やひまわり、花畑の周りに咲くあじさいなどが楽しめます。親水デッキの近くには、平塚市の花であるナデシコも咲きます。

お花畑へのアクセスである堤防には、昇り降りのための手すり付きスロープが設置されています。

また、お花畑の内部の園路も舗装されており、車椅子の方もいろいろな花を近くから楽しむことができます。


10月中旬にコスモス摘み取りイベントが開催されるとのことでしたので、その前にと10月8日に訪ねましたが、残念ながら見頃を過ぎていました。

馬入・光と風の花づつみは、相模川の河原にあるため、風の影響を受けやすく、愛知県に上陸し本州を縦断した台風15号の影響で、2割程度のコスモスは倒れていました。


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        風来坊


馬入・光と風の花づつみ


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