鴻神社には、いつ頃からか、次のような伝説が伝えられています。
その昔、この地に「木の神」と言われる、人に害をなす大樹があり、人々は「木の神」の難を逃れるため、お供え物をしていました。
ある日、こうのとりがやってきて、この木の枝に巣をつくり、卵を産み育てはじめました。
すると大蛇が現れてその卵を飲み込もうとしたので、こうのとりは大蛇と戦い、退散させました。
それ以後、「木の神」が人に害をなすことがなくなったので、人々は木のそばに社を建て、鴻の宮と呼び、いつしか、この地を鴻巣と呼ぶようになったと云い伝えられています。
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