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白衣大観音
白衣大観音への参道
「白衣大観音」への参道は車両乗り入れ禁止で、観音山駐車場から徒歩で向かうことになります。 食堂や売店の並ぶ参道をブラブラと10分程度で「白衣大観音」に到着です。 「白衣大観音」は観音山の山頂にあり、高崎市のシンボルといえる存在です。
昭和11年(1936年)に実業家・井上保三郎に寄って建立された、鉄筋コンクリート製の大観音です。 高さ41.8mで、重さは5985トンです。 近くから眺めると相当な迫力です。
白衣大観音胎内からの展望(日光・赤城方面)
白衣大観音胎内からの展望(東京方面)
「白衣大観音」は胎内の見学が可能です。 胎内は9階建てになっており、肩の高さまで登ることができます。 胎内には覗き窓が設けられており、素晴らしい展望を楽しむことができます。 また、胎内には20体の仏像が安置されています。 料金は300円です。
「白衣大観音」の東側にあるのが慈眼寺です。 慈眼寺は鎌倉中期に極楽寺入道北条重時による創建と伝えられています。 高野山の学問寺として明治期まで栄えましたが、昭和16年に高崎に移転。 昭和61年、白衣観音建立50周年を機に新本堂として再建されました。
慈眼寺
染料植物園
「白衣大観音」から案内板にしたがって800mほど進んだところが「染料植物園」です。 染料の原料となる植物を集め、保護管理する日本初の植物園です。 染色工芸館では染織品を展示し、草や木から染められるさまざまな色を見ることができます。 また、草木染・藍染の講習会や染色体験で、自然の織りなす色を肌で感じ、時を超えた彩りの世界を楽しむことができます。 入館料は100円です。
ひびき橋
「染料植物園」から案内板にしたがって、板の遊歩道を300mほど進むと「ひびき橋」です。 「ひびき橋」は、平成10年3月に、白衣大観音と染料植物園を結ぶつり橋として完成しました。 観音山に点在する観光施設を結ぶ新しい名所となっています。 長さ120m、幅2mで、谷底からの高さは28.5mです。
板張りの遊歩道
洞窟観音
「ひびき橋」から案内板にしたがって「高崎自然歩道」を15分ほど進むと「洞窟観音」です。 「洞窟観音」は柏崎出身の山田徳蔵が私財を投じて昭和39年(1964年)に完成させたもので、400mを超える洞窟観音には、36体の観音像と10体を超える仏像が安置されており、洞窟の中に入ると荘厳で神秘的な雰囲気が漂っています。
洞内は浅間山の溶岩と巨岩、大石とを以て構築したものですが、洞内は撮影禁止のため残念ながら紹介できません。 料金は800円です。
山徳記念館
洞窟観音の隣に、洞窟観音の建設と併行して造成が進められた徳明園があります。 徳明園はそのスケールの壮大さとともに名園との評価の高く、紅葉の名所として知られています。 徳明園の中にある山徳記念館には、近代漫画を描いた北沢楽天、渡辺崋山、円空らの作品が展示されています。 この日は「のらくろ展」が開催されていました。
清水寺
洞窟観音から坂道を上って「観音山観光センター」に戻り、案内板にしたがって異なる坂道を少し下がったところが「清水寺」です。 「清水寺」は、曹洞宗の寺院で、古くから養蚕の仏様として近郷の信仰を集めています。 大同3年(808年)に、坂上田村麿が東国平定の際に戦死した将兵の冥福を祈り、京都の清水寺から勧請して建てたと伝えられています。 本尊は千手観音です。
延々と続く石段
観音堂(本堂)前には、楼門風の舞台があり、高崎市街を見晴らすことができるようになっています。 観音山の名称は、この観音堂が基になったといわれています。
観音堂の正面には518段の石段参道があり、その両側には約300株のアジサイが植えられています。 アジサイの名所です。
石段の両側がアジサイです
聖石橋からの展望
聖石橋
正面の石段参道を下り、前方に真っ直ぐに伸びた道を800mほど進んだところが烏川に架かる「聖石橋」です。 「聖石橋」を渡って、左先方に進んだところが「高崎公園」です。
高崎公園
高崎市役所の南側に隣接する高崎公園は、明治9年(1876年)に、旧高崎城南西の頼政神社に隣接した大染寺の跡地に造られました。 明治33年(1900年)に市制施行と同時に高崎公園と呼ばれるようになり、高崎では2番目に古い公園です。 春は桜、夏は木陰、秋は銀杏、冬は木漏れ日のもとに散策するなど、四季を通じて憩える公園で、休日は家族連れで賑わっています。
高崎市役所
高崎公園には約100本の桜が植えられており、この時期は屋台が並び、昼夜を問わず多くの人で賑わいます。 高崎公園の傍に高くそびえ立っているのが「高崎市役所」です。 現在の庁舎は平成10年(1998年)に完成した、高さ102.5mの高層ビルです。 誰でも利用できる憩いの場として、21階に展望ロビーが併設されています。 残念ながら時間の関係もあり、展望ロビーに立ち寄ることはできませんでした。
「高崎市役所」の隣にある公園は、「高崎城址公園」で、最初に立ち寄った「乾櫓」のところから続いています。 「高崎市役所前」の信号を右折して、幅広い道路を道なりに700mほど進んだところが高崎駅(ゴール)です。
高崎城址公園の枝垂れ桜
高崎市街
高崎散策 その1へ 風来坊