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天平の花まつり会場の八重桜
JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「咲き乱れる八重桜と天平文化の風かおる歴史探訪」に参加しました。 サブタイトルは「450本の八重桜が咲く天平の丘公園と史跡をメインに、下野市の自然と歴史をご堪能下さい」です。
コースの概要は次のとおりです。 JR小金井駅→オアシスポップ館(受付)→日酸公園→久保公園→御使者橋・姿亭→天平の丘公園(チェックポイント)→オトカ塚古墳・伝紫式部の墓→魔利支天塚古墳→ゆうゆう館・天平の湯→慈眼寺・金井神社→小金井一里塚→オアシスポッポ館(ゴール)→小金井駅
八重大島桜
コースの歩行距離は約12km、歩行時間約3時間30分(施設での見学時間等を除く)、所要時間4時間40分(施設の見学時間を含む)です。 所要時間4時間30分、約20000歩でした。 残念ながら八重桜には少し早かったです。
JR小金井駅の階段を下りたところにオアシスポップ館(下野市観光案内所)があります。 受付を済ませ、JR小金井駅から前方に真っ直ぐ伸びている道を進みます。 今回のコースは、コースの要所要所に「駅からハイキング」の案内板が立っていますので、コースの細かい説明は省略します。 JR小金井駅から約600m進んだ左手が「日酸公園」です。
オアシスポッポ館(受付)
JR小金井駅前から真っ直ぐに延びる道
日酸公園
日本酸素工業の跡地に造られたので「日酸公園」と名付けられたとのことです。 公園内に旧型国電の救援車クモエ2001が置かれています。 「ケガをした電車を助けた電車」と書かれています。 「日酸公園」前の信号を右折し、100mほど進んだところから左手の川沿いの遊歩道に入ります。
遊歩道を300mほど進んだ右手が「久保公園」です。 「久保公園」は、古代東山道を再現した公園とのことですが、今回は立ち寄りませんでした。
小川沿いの遊歩道
田園風景を眺めながら
姿亭
「久保公園」の手前を左折し、道なりに1.2Kmほど進んだところが「御使者橋」で、橋の傍に「姿亭」があります。
「御使者橋」は一級河川姿川に架かる橋で、江戸時代、使者が往来したので「御使者橋」と呼ばれるようになりました。 橋梁長寿命化の修繕工事が行われていました。
御使者橋
薄墨街道の桜並木
薄墨街道入口の案内板
「御使者橋」から200mほど進むと「天平の花まつり会場」の案内板があり、左折すると薄墨街道です。 街道は途中に桜並木がありますが、桜の名前は不明です。
花まつり会場入口の八重桜
薄墨街道を約1.1km進むと右手が「下野国分尼寺跡」で、さらに600mほど進んだところが「下野国分寺跡」です。 「下野国分寺跡」は、奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、下野国国分寺の寺院跡にあたり、姿川と思川に挟まれた台地の上にあります。 思川の対岸には下野国庁跡も残っています。
下野国分尼寺跡
八重桜:関山
関山
下野国分寺の寺域は南北457m、東西413mで、伽藍は奈良・東大寺と同様の東大寺式伽藍配置で、南大門、中門、金堂、講堂が南北一直線上に並び、中門と金堂は回廊で結ばれています。 塔は回廊の外側東方に設けられ、その規模から七重塔であったと推定されています。
八重桜:普賢象
普賢象
下野国分尼寺は、南北約270m、東西約145mで、その東側に南北約211m、東西約52mの張り出し部分が存在します。 伽藍配置は国分寺同様に東大寺式ですが、塔は建てられていません。 下野国分尼寺跡は、主要伽藍の基壇と礎石が復元表示され、下野国分尼寺跡公園として人々の憩いの場として活用されています。
八重桜:鬱金
鬱金
天平の丘公園は、美しい自然林と貴重な史跡が調和された面積11ヘクタールの公園です。 木立の中を小川が流れ、園内には造成中に発見された古銭をまつる銭石や万葉植物、万葉集の歌碑などがあります。 隣接する下野国分尼寺跡公園や、しもつけ風土記の丘資料館とともに古代下野国の風情を偲ばせています。
天平花まつり会場
天平の丘公園には、淡墨桜、三春の滝桜、石割桜、ウコン桜、そして450本の八重桜が次々に咲き、長期にわたって桜を楽しむことができます。 このため、今年で34回目を迎える「天平の花まつり」も、3月20日〜5月6日の長期にわたって開催されます。
パンフレットに、花の見頃が掲載されていました。 薄墨桜 3月下旬〜4月初めまで 八重桜 4月中旬〜4月下旬 つつじ 4月下旬〜5月上旬 駐車場の有料期間は4月10日〜4月30日となっており、「天平の花まつり」のメインはやはり八重桜のようです。
天平の丘公園の八重桜
「花まつり会場」で八重桜を楽しんだ後、「天平の丘公園」の民俗資料館「夜明け前」(チェックポイント)に立ち寄りました。 民俗資料館「夜明け前」では、移築された江戸時代の建物に昔の民具や農具などが展示され、土間や馬屋など昔の民家を体験することができます。
天平の丘公園 夜明け前
子宝橋
案内板にしたがって進むと、「夜明け前」から5分ほどで「子宝橋」です。 「子宝橋」の近くに、「万葉植物園」「伝紫式部の墓」があります。 「万葉植物園」は、万葉集に収録されている歌に詠まれている植物を植裁し鑑賞することを目的とした植物園で、全国各地にありますが、その一つは「天平の丘公園」にありました。
「伝紫式部の墓」と呼ばれている塔は五輪の塔で鎌倉時代の様式であり、この地方の豪族が供養塔として建立したものといわれています。 同じ様式の塔が数多く建立されたと思われ、約4km北の国分寺薬師堂の傍にもあるとのことです。 この塔は、最初は姿川沿いにありましたが、明治初期のこの場所に移されました。 この付近は「紫」という地名であることから、源氏物語の作者である紫式部の墓と呼ばれるようになったと推定されています。
万葉植物園
伝紫式部の墓
オトカ塚古墳は見逃しました。 下野散策その2へ 風来坊