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水上散策 (H25.8.29)


諏訪峡



諏訪峡



利根川遊歩道入口

JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「みなかみ町 谷川岳の麓、利根川の渓谷美『諏訪峡』とのんびり水上温泉街散策」に参加しました。

サブタイトルは「利根商業高等学校のパソコン部の生徒の手作りマップで、利根川の源流散策やおすすめのお店や足場めぐりが楽しめます」です。


細部説明は「歴史、自然、文化が融合する、みなかみ町随一の景勝地「諏訪峡」を散策します。地域活性化を目指す高校生の目線でみた温泉街グルメや名産物の紹介など自然散策のほかにもお楽しみを用意しております。」となっています。


コースの概要は次のとおりです。

上越線水上駅→水上温泉街協同組合(観光案内所:受付)→利根川遊歩道→湯原温泉街→紅葉橋原一雄歌碑笹笛童子公園もみじ公園見晴(折り返しポイント)笹笛橋与謝野晶子公園道の駅・水紀行館湯原温泉街水上温泉街協同組合(観光案内所:ゴール)→水上駅


利根川遊歩道



利根川遊歩道



利根川遊歩道

歩行距離約6.5km、歩行時間約2時間(施設での見学時間等を除く)、所要時間約3時間(施設での見学時間を含む) です。

写真を撮影しながらの散策でしたが、所要時間3時間、約11000歩でした。


水上駅の正面にある「水上温泉街協同組合(観光案内所)」で受付を終了して、左手に50mほど進むと「利根川遊歩道入口」です。

「利根川遊歩道」は、水上駅周辺の利根川沿いに整備された全長1.5kmの遊歩道です。

今回は遊歩道の中間付近の水上駅傍の出入口から入り、利根川に沿って下流に向かって進みました。


利根川遊歩道



利根川遊歩道 左上が湯原橋



湯原橋から上流の展望 右下が利根川遊歩道

利根川遊歩道を進むと、一度上部を走っている一般道路に合流し、再度急な階段を下りて河畔を進みます。

吊り橋がありましたが、残念ながら破損が進んでいて通行止めでした。

利根川遊歩道が終わると「湯原橋」を渡って、「湯原温泉街」に入ります。


湯原温泉街を流れる利根川にかかる湯原橋と水上橋の間が水上峡谷です。

激しい水流で削られた岸壁が両岸に連なり、幻想的な美しさを見せています。

この2つの橋はライトアップされます。
紅葉も見事のことです。


湯原橋から下流の展望 水上峡



湯原温泉街



湯原温泉街



湯原温泉街:ふれあい交流館

みなかみ町は、利根郡月夜野町、水上町、新治村が合併してできた町です。

水上温泉郷には、水上温泉、宝川温泉、谷川温泉、上牧温泉など数々の温泉があります。

湯原温泉は、「水上温泉」として知られている古くからの温泉街です。

昭和6年(1931年)に国鉄上越線が開通すると首都圏の奥座敷として注目を浴び、以後は急行や特急の運行、国道の整備や関越自動車道との接続などにより、団体旅行客を多数収容できる行楽温泉地として発展しました。


平行して歓楽的要素も強くなり、飲み屋やショーパブなども多く出店して、大規模な風俗街を形成しました。

しかし、それにより熱海や鬼怒川同様、閉鎖的な温泉街を形成し、バブル崩壊後、団体旅行客の減少や旅行客のニーズの変化に伴って急激に衰退を余儀なくされました。


今日では生き残りをかけて、豊かな自然に着目し、一体をレクリエーション拠点と位置づけ、スキーやラフティングなどのアウトドアスポーツに力を入れ、レジャー一体型の温泉保養リゾートを目指しています。


湯原温泉街



湯原温泉街



湯原温泉街



湯原温泉街

宿泊客を対象とした温泉地であるために、日帰りの温泉施設は規模に反して少ないですが、現在では多くの旅館が日帰り客に対応するようになっています。

また、町営の温泉施設「湯テルメ・谷川」や足湯が楽しめる「ふれあい交流館」などがあり、多様化するニーズに対応する姿勢も見せています。



紅葉橋から上流の展望 この上流が水上峡



紅葉橋 右奥が湯原温泉街


湯原温泉街を抜けると左手に「紅葉橋」があります。

この紅葉橋から下流の銚子橋までの間が、「諏訪峡」です。

諏訪峡は、水上を代表する奇岩、怪岩が連続する渓谷で、高さ30mの坊岩や乳岩(夫婦岩)、玉簾の滝、20mの岸壁にかかる吊り橋の笹笛橋などの見所があります。


諏訪峡遊歩道 川岸ですが岩場が多いです



諏訪峡遊歩道

これらの見所を見て回るコースが諏訪峡遊歩道です。

遊歩道は全長2.5kmで、約1時間30分の道のりで、四季を問わず散策を楽しむことができます。



諏訪峡遊歩道から対岸を望む 清流公園及び道の駅・水紀行館


河岸の遊歩道ですが、河岸が岩場の部分もあり、遊歩道も平坦ではなく、小さな上り下りが続きます。

200mほど進むと「原一雄歌碑」です。

多くの詩人・作家が水上を訪れており、原一雄もその一人です。


原一雄歌碑



諏訪峡遊歩道


諏訪峡遊歩道



笛吹橋上流の諏訪峡



笛吹橋付近の諏訪峡 急に川幅が狭くなり岩場となります



ラフティングを楽しむ小学生

「原一雄歌碑」から300mほど下ると「笹笛橋」「笹笛童子公園」です。

笹笛橋の袂に笛吹童子のブロンズ像があり「笛吹橋」の歌詞が掲げられていました。

歌詞の傍にスピーカーが取り付けられており、音楽を聴くことができるのかも知れません。


「紅葉橋」から「笹笛橋」までは、川幅は広く、また川の両側も比較的平坦で、平野部を流れている川という感じですが、「笹笛橋」付近から急に岩場が多くなり、また川幅も狭くなって渓谷という感じになります。

この日は、小学生と思われるグループがラフティングを楽しんでいました。


笛吹童子



笛吹橋



諏訪峡

ラフティングはラフトを利用して川を下るスポーツです。

水上温泉ではアウトドアスポーツの振興に力を入れており、ラフティングもプロのガイドが同乗するので、安全に遊べ、利根川の激流を下る楽しさとスリルを体験できるとのことです。



諏訪峡 水辺で遊ぶ子供達


「笛吹橋」から150mほど進むと左手に「玉簾の滝」があります。

高さ10数メートルの滝で、距離が近いため写真では収めきれません。

さらに150mほど下ると「諏訪峡大橋」です。


玉簾の滝



諏訪峡



諏訪峡



諏訪峡

「諏訪峡大橋」は平成6年(1994年)に建てられた斜張橋(斜めに張ったケーブルで橋桁を吊る橋)です。

今回は「諏訪峡大橋」の上に登るコースにはなっていませんが、諏訪峡大橋からは渓谷美を見せる利根川の流れはもちろん、谷川連峰のすばらしい眺めを楽しむことができるとのことです。

諏訪峡大橋はライトアップされ、水上観光の新名所となっています。



諏訪峡



諏訪峡



諏訪峡


諏訪峡大橋では、バンジージャンプを体験することができます。

日本最高度落差42mのブリッジ・バンジーです。

参加資格は13歳以上、体重40kg〜105kgの人で、参加費用は1回目が7500円、2回目以降は4000円とのことです。

この日もバンジージャンプを楽しんでいる若者がいました。


諏訪峡大橋



諏訪峡の遊歩道



遊歩道は岩に沿って設けられています

諏訪峡大橋付近は川全体が岩場になっていて、見事な景観を楽しむことができます。

これまでの遊歩道は川岸に設けられていましたが、この付近は川岸がないため、岩場に沿ってコンクリート製の遊歩道が少し高い場所に設けられています。

見晴台から渓谷を眺める感じです。


川全体が岩場ですから、水の流れも岩の隙間に沿ってできており、見る角度によって水の色も変化します。

また、ミスの流れも平坦でなく、ところどころ小さな滝のようになっています。

したがって、ラフティングもこの付近が一番スリルを味わうことができる感じです。


諏訪峡



もみじ公園からの展望



もみじ公園からの展望



諏訪峡大橋を過ぎると長い階段が

この付近は川全体が岩場であるため、コンクリート製の遊歩道を過ぎると、次は長い階段が設けられており、前方の小山を超える道になります。

小山の頂上付近から、利根川に下る道が設けられており、水面の近くまで降りることができます。


この付近が「もみじ公園」です。

「もみじ公園」の名前のとおり、もみじの木が沢山あり、秋には素晴らしい紅葉を楽しむことができそうです。

水面近くまで降りると、諏訪峡を下流から上流に向かって眺めることができます。


もみじ公園からの展望



諏訪峡



諏訪峡



諏訪峡

「もみじ公園」から山頂付近の元の道に戻り、川下側の坂道を降りると遊歩道は平坦になります。

この付近は自然の遊歩道ではなく、コンクリート製の遊歩道です。

利根川の流れも比較的緩やかになります。

500mほど進んだところが「見晴」です。



見晴からの展望 右上はJR上越線


「見晴」付近も渓谷になっており、新たな渓谷美が始まる感じです。

しかし、今回は見晴から銚子橋間は落石のため、通行止めでした。

残念ながら、ここでUターンです。

利根川の対岸には遊歩道はないため、同じ道を「笛吹橋」まで戻ります。


見晴付近の遊歩道



笛吹橋から下流の展望



笛吹橋から下流の展望



与謝野晶子歌碑公園

「笛吹橋」の上からは、下流方向は利根大橋間での傾向を眺めることができます。

また、「笛吹橋」から上流方向には、谷川岳を望む景観を楽しむことができますが、この日は生憎谷川岳は雲の中でした。


「笛吹橋」を渡ったところが、「与謝野晶子歌碑公園」です。

与謝野晶子、若山牧水、太宰治らの文人はみなかみ町の温泉地をこよなく愛し、幾度となく訪れています。

「与謝野晶子歌碑公園」から上流に向かっての遊歩道には、みなかみを愛した俳人・文人の文学碑が並んでいます。


与謝野晶子歌碑公園



諏訪峡遊歩道に並ぶ歌碑

「与謝野晶子歌碑公園」はこうした文学碑の中で、与謝野晶子の歌碑があることに因んでいます。

与謝野晶子はみなかみ町を4度訪れており、諏訪峡にも昭和7年に訪れ、みなかみ町の歌など24首を歌っています。



清流公園


「与謝野晶子歌碑公園」から上流に700mほど進んだところが「道の駅・水紀行館」です。

「水紀行館」は群馬県最北端の道の駅です。

道路情報、観光情報が提供されているのみでなく、淡水魚の水族館、クライミング施設、足湯などもあり、道の駅とは思えない感じです。

夏休み期間中はマスのつかみどりやそば打ち体験も楽しむことができるとのことです。


道の駅・水紀行館



清流公園

また、道の駅の前方が「清流公園」です。

「清流公園」は、利根川河川敷を利用した広々とした公園で、ドッグランも設置されておりワンちゃん連れの方にはオススメの観光スポットです。

諏訪峡周辺を諏訪峡遊歩道のスタートポイントとなっています。

今回は逆コースでしたが、車で来られた方はここから笛吹橋経由で見晴までを往復することができます。


「道の駅・水紀行館」から上流に向かい、湯原温泉街を再度散策しながら水上駅到着で今回の散策終了です。



       風来坊


清流公園から下流の展望


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