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巾着田の曼珠沙華 (H25.9.28)


早咲き地点曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華

赤い花な〜ら曼珠沙華・・・・・

その曼珠沙華が500万本!

真っ赤な絨毯のような見事な世界を演出してくれる巾着田(きんちゃくだ)!


秋の彼岸の頃には一面赤い絨毯を敷き詰めたかのような見事な光景になり、毎年30万人を超す観光客が、その美しさに惹かれて訪れています。

訪れた観光客に巾着田及び市内プチ観光を楽しんでもらうために、郷土物産品の推奨と郷土芸能の披露を行う「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。

今年も巾着田では、9月21日(土)〜10月6日(日)の16日間、午前9時から午後5時の間、曼珠沙華まつりが開催されました。


早咲き地点の曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華

巾着田は、日高市内を流れる清流、高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられ、その形がきんちゃくの形に似ていることから、巾着田と呼ばれるようになりました。

しかしながら、直径約500m、面積約22ヘクタールの広い土地ですから、地上ではなかなか巾着の形を実感することはできません。



早咲き地点の曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華


巾着田から北西に見える日和田山の山頂付近からは巾着の形を見渡せるとのことです。

巾着田は、昔はそのすべてが水田だったそうですが、現在はごく一部が水田として残っているものの、ほとんどが休耕田となっています。

川に囲まれた平地には、菜の花、コスモスなどの花々が咲き、中でも秋の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)群生地は辺り一面が真紅に染まり、まるで赤い絨毯を敷き詰めたような見事な光景を見せてくれます。


早咲き地点の曼珠沙華



早咲き地点の曼珠沙華

巾着田周辺の高麗川の岸辺は、彼岸花(曼珠沙華)の群生地で、その規模は幅約50メートル、長さ約600メートルにわたっており、全国的にも最大級のものといわれています。

どうしてこの地域に群生するようになったのかについては、定説はないようですが、曼珠沙華は種ではなく球根で増えるものであることから、川の増水などで流れてきた漂流物の中に、曼珠沙華の球根が混じってきたのが、群生の始まりではないかといわれています。



中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華


現在では、巾着田管理協議会により、曼珠沙華の塊根を掘り起こし、これをほぐして10球から15球を1株として移植することにより群生地の維持・拡大を図っているそうです。

これは、曼珠沙華の発芽率が10〜15球当り1〜2本と低いため、球根を束ねて埋め戻しているものです。


中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華

巾着田では、これまで100万本の曼珠沙華と言われてきましたが、近年の専門家による調査の結果500万本以上に及ぶことが判明し、今年から500万本の曼珠沙華と呼称するようになりました。

500万本以上の曼珠沙華が咲く巾着田の群生地には、その10倍以上の5000万超の球根が息を潜めていると推定されています。



中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華


曼珠沙華は気温が下がると成長を始めます。台風による長雨などの影響で、8月中旬から下旬にかけて気温が低くなると開花が早まります。

逆に9月上旬になってからも残暑が続くようですと、曼珠沙華の開花は遅くなる傾向があります。


このように、開花は天候に大きく左右されますが、例年秋の彼岸花の時期に見頃を迎えることが多いため、『彼岸花』と呼ばれているようです。


中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華



中咲き地点の曼珠沙華

開花の時期にこのような特徴があるため、曼珠沙華の見頃の時期を推定するのが難しいです。

今年は猛暑続きだったため、開花は遅いだろうと思っていたところ、9月19日に巾着田を訪ねたネットの友人から、「巾着田は来週から再来週が見頃です。

しかも早咲き、遅咲きのエリアが同じ程度に咲いています」との情報が届けられました。



中咲き地点 河原の曼珠沙華



中咲き地点 河原の曼珠沙華


昨年よりも随分開花が早くて信じがたい状況でしたが、全国各地からもホームページの掲示板に彼岸花が届けられます。

下見を兼ねて9月20日に常泉寺を訪ねたところ、すでに白い彼岸花が見頃を迎えていましたし、赤い彼岸花も咲き始めていました。


中咲き地点 河原の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華

常泉寺の白い彼岸花は、赤い彼岸花よりも早く咲くという特徴がありますので、まだ大丈夫だろうと思って、巾着田のホームページの開花情報をチェックすると、随分開花が進んでいます。

23日には早咲き、遅咲きエリアとも見頃との情報が提供されました。

友人の情報よりもさらに開花が早い感じで、急いでいかなければと思いましたが、台風20号の接近に伴う雨天続きや、イベント続きでなかなか行く機会がありません。


巾着田のホームページの開花情報では、26日には早くも見頃を過ぎつつある感じです。

今年は見頃の時機を逸したかなと思いましたが、思い切って28日(土)に出かけることにしました。

巾着田は大変混雑しますし、しかも土曜日ですから、早朝が適当と考え、朝6時前の地下鉄に乗車して、8時前に高麗駅に到着しました。

朝早いにもかかわらず、東飯能から乗車した西武池袋線の電車は概ね満席でした。


遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華

高麗駅に到着すると、駅前に「曼珠沙華花さんぽステーション」が開設されています。

現地へのアクセスや開花情報の案内、近郊の散歩コースの案内などが行われており、ここで行き先をしっかりと確認することができます。

また、テーブルや椅子も準備されており休憩もできます。

さすがに8時前では開店していませんでした。


高麗駅から巾着田までは徒歩で約15分です。

少し距離があり、細い路地の部分もありますが、随所に案内板がありわかりやすいです。

見頃の時期は高麗駅から巾着田まで、行列がつながっており迷うことはありません。

朝早かったですが、土曜日ということもあり、行列に混じって巾着田に向かいました。


遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華



遅咲き地点の曼珠沙華

この状況では、朝早くから混雑しているかなと思いましたが、10時頃まではあまり混雑していませんでした。

人影の少ない写真を撮ることができて、ラッキーでした。



あいあい橋付近の曼珠沙華



あいあい橋付近の曼珠沙華


巾着田の曼珠沙華は、早咲き地点、中間地点、遅咲き地点の3つに大きく分かれています。

しかしながら、今年は情報どおり、各エリアの開花状況がほぼ同じ感じでした。

3つのエリアともすでに枯れ始めており、蕾のエリアはありませんでした。

すでに枯れ始めていると言っても、エリアが広いですから見頃のエリアもあり、十分楽しむことができました。


あいあい橋付近の曼珠沙華



あいあい橋付近の曼珠沙華

あいあい橋

平成8年に完成した、歩行者専用の橋です。全長91.2mの日本最大級の木造トラスト橋です。

高麗の自然に溶け込むのどかな景観は「彩の国さいたま景観賞」を受賞したとのことです。

あいあい橋付近は、曼珠沙華の遅咲きのエリアです。



あいあい橋の上からの展望



あいあい橋の上からの展望


例年は、この橋の上から眺める上流地点は、2分咲き〜3分咲き程度のことが多かったですが、今年は満開でした。

橋の上から満開の状況を見たのは初めてですから、今年は全域がほぼ同時に見頃を迎えたということができます。


あいあい橋の上からの展望



上流から巾着田の展望



巾着田に向かう遊歩道

アクセス

西武池袋線高麗駅から徒歩15分

JR八高線高麗川駅から徒歩40分


駐車場

巾着田の中に大型駐車場もあります。
料金500円


入場料

1日300円
1日入場料ですので、何回で出入りしてもOKです。
売店や便所は曼珠沙華の散策路の外側にもありますので、必要に応じて出入りすることができるようになっています。


関連するホームページ
 
 
巾着田

        風来坊


朝早くから熱心に撮影する人


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