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谷川岳の紅葉 (H25.10.18)


天神峠展望台からの9月上旬の谷川岳



天神峠展望台からの10月18日の谷川岳



天神峠付近からの谷川岳



天神峠付近からの谷川岳

谷川岳は、群馬県と新潟県の県境にある三国山脈に属する山で、日本百名山の一つに数えられています。

周囲の万太郎山、仙ノ倉山、茂倉山などを総じて谷川連峰と呼ばれています。



天神峠付近からの谷川岳



天神峠付近からの谷川岳


谷川岳の頂部は二峰に分かれており、それぞれトマの耳(標高1963m)、オキの耳(標高1977m)と呼ばれています。

元来この山はトマ・オキの二つ耳と呼ばれ、谷川岳の名は隣の俎嵒(マナイタグラ)に与えられていました。しかし、国土地理院の5万分の1地図の誤記のために、トマ・オキの二つ耳が谷川岳と呼ばれるようになったとのことです。

また、トマの耳には薬師岳、オキの耳には谷川富士の別称があります。


天神峠付近からの展望



谷川岳の北側の山脈



谷川岳の北側の山脈



天神峠の北側の紅葉

広義には、一ノ倉岳などの周囲の山域も含めて谷川岳と呼ぶこともあります。

一ノ倉沢などの谷川岳の岩場は、その険しさから剱岳・穂高岳とともに日本三大岩場の一つに数えられ、ロッククライミングのメッカとなっています。

また、山麓はスキーのメッカでもあり、谷川岳天神平スキー場は関東でも有名なスキー場のひとつです。



天神峠からの展望



天神峠からの展望



天神峠からの展望


谷川岳の標高は2000mに満たない山ですが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化が激しく、遭難者の数が群を抜いて多い山です。

昭和6年(1931年)から統計を開始した谷川岳遭難事故記録によると、平成17年(2005年)までに、781名の死者が出ています。

この飛び抜けた数は日本のみならず世界のワースト記録としてギネス認定されています。ちなみに8000m峰14座の死者の合計は637名です。


天満宮と谷川岳



天満宮からの谷川岳

谷川岳の気象の厳しさから標高1500m付近が森林限界となり、その上では笹原が広がり視界が開けています。

こうした状況から、稜線付近では、比較的低い標高にもかかわらず高山植物を観察でき、首都圏から近いこともあって多くの登山者が訪れています。

中には気軽に訪れる者も少なくなく、急激な気象の変化による遭難者が後を絶たないようです。



天神平からの谷川岳



天神平から谷川岳への登山道


谷川岳を9月上旬に訪ねましたが、紅葉の時期は素晴らしいのではないかと10月18日に訪ねました。

谷川岳山頂登山コースは約5時間で、コースの概要は次のとおりです。


天神平付近の紅葉



天神平から天神峠に向かうリフト



天神平付近の紅葉



天神平付近の紅葉


土合口駅(標高746m)→ロープウェイ(10分)→天神平駅(標高1319m)→(50分)→熊穴沢避難小屋→(30分)→天狗のトマリ場→(30分)→天狗のザンゲ岩→(20分)→肩ノ小屋→(10分)→トマノ耳(標高1963m)→(15分)→オキノ耳(標高1977m)→(100分)→熊穴沢避難小屋→(40分)→天神平駅→ロープウェイ(10分)→土合口駅



リフトからの展望



リフトからの展望


肩ノ小屋を過ぎ、トマノ耳からオキノ耳への尾根は、植物の宝庫になっており、高山植物を楽しむことができるそうです。

山頂からは眼下には360度の大パノラマが広がります。

今回は、谷川岳山頂登山コースではなく、天神平駅(標高1319m)からリフトで約7分の天神峠駅(標高1502m)に行きました。


リフトからの展望



ロープウェイからの展望



ロープウェイからの展望



ロープウェイからの展望

天神峠駅から尾根伝いに熊穴沢避難小屋まで往復する、約2時間の天神尾根ウォーキングコースもあります。

また、天神峠駅から熊穴沢避難小屋経由で谷川岳山頂に行くこともできます。

今回は登山やハイキングを楽しむのではなく、天神峠駅付近から紅葉を楽しみました。

天神平駅の上側にある、天神峠展望台から眺める光景も見事なものがあります。


土合駅


土合駅下り線ホーム 新潟方面



土合駅下り線ホーム 新潟方面



日本一モグラ駅の案内板



上越線の電車

谷川岳へのアクセスは、上越線水上駅または上越新幹線上毛高原駅からロープウェイ土合口駅までのバスを利用することができます。

しかし、今回はJRで上越線土合駅まで行き、そこから徒歩で土合口駅まで行くことにしました。



462段 338mの階段 前方に10の数字が



やっと150段


土合駅は「日本一のモグラ駅」として親しまれており、「関東の駅百選」に認定されています。

土合駅の最大の特徴で、上下のホームが大きく離れていることです。

これは、上越線の複線化の際に、下りホームを地下70mの新清水トンネル内に設置したことによるものです。

下りのホームの標高は583m、駅舎の標高は653.7mで、駅舎と下りホームの標高差は70.7mです。


階段最上段上462段です 数字が見えません



連絡通路の486段 あとは改札口まで階段梨です 

この標高差が階段で結ばれています。エスカレーターやエレベーターは設置されていません。

水上駅から新潟方面行きの電車で土合駅に到着すると、前方に真っ直ぐに伸びる階段があります。

この階段は338mで、462段あります。

階段の上り、143m(階段24段)の連絡通路をへて、改札口となります。



最上段から下方を望む



中間付近から


ホームから462段の階段といえば厳しい感じですが、462段が連続しているわけではありません。

462段の階段の長さが338mとなっているように、比較的緩やかな傾斜です。

これは、5段の階段と幅3m程度の平面の繰り返しになっているためです。


50段付近から



土合駅駅舎

したがって、階段を上がるというよりも坂道を登るという感じで、比較的楽に登ることができます。

しかも、階段には10段ごとに表示があり、最上部までの残りを考えながら、登ることができます。

下り線のホームから改札口までの所要時間は約10分です。



踏切から土合駅を望む 100mほど先の右手が土合駅



踏切から新潟方向を望む


土合駅の駅舎を出ると周囲は山に囲まれています。

上りの線路は駅舎の傍を走っています。

土合駅から緩やかな坂道を約15分上ると、谷川岳ロープウェイの土合口駅です。


谷川岳ベースプラザ:ロープウェイ土合口駅



谷川岳ロープウェイ 標高差573mを10分で結びます



ロープウェイから谷川岳を望む



ロープウェイ土合口駅

アクセス

水上駅から土合口駅 バス25分

土合駅から土合口駅まで徒歩15分


関連のホームページ

 谷川岳ロープウェイ



       風来坊


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