散策スポット・北海道東北

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

真岡散策 (H25.10.13)


真岡駅



真岡駅にはこの日乗客を乗せて走るSLが停車中



すでにボイラーは燃焼中で煙突からは煙が

JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「SLの走る街『真岡』木綿の里を歩く」に参加しました。

サブタイトルは「ゆったりめぐって発見!もおか木綿の里の魅力」です。


細部説明は「街の中を力強く走るSLの大迫力を間近で体験!『もおか木綿ふれあい祭り』と、北関東随一の出展数を誇る『大前神社骨董市』も同日開催」となっています。


コースの概要は次のとおりです。

真岡鉄道真岡駅(受付・スタート)→行屋川水辺公園→真岡りす村ふれあいの里→大前神社・大前恵比寿神社→真岡木綿会館・真岡市物産会館長蓮寺→長蓮寺辻善兵衛商店→真岡駅(ゴール)


乗車した真岡鉄道の車両



真岡駅

歩行距離約7km、歩行時間約2時間(施設での見学時間を除く)、所要時間約3時間30分(施設での見学時間を含む)です。

写真を撮りながらの散策でしたが、所要時間約3時間、約12000歩でした。



行屋川 左手が行屋川水辺公園



行屋川水辺公園


真岡はSLの街といわれるだけあって、真岡鉄道真岡駅の駅舎はSLを形取った施設となっており、関東の駅100選にも選ばれています。

真岡駅東口で受付を済ませて出発です。

今回の駅からハイキングがイベントですから、要所要所に案内板が掲示されていますので、経路の細部については省略します。


観光シンボル 福姫舞ちゃん



行屋川水辺公園

真岡駅から左方向(北方向)に300mほど進んだ、「真岡駅入口」交差点を右折し、200mほど進むと橋があります。

橋の手前を左折すると、「行屋川水辺公園」です。

行屋川水辺公園は、行屋川沿いにある桜の名所です。


市街地の中心部を流れる行屋川の両岸には樹齢80年のソメイヨシノの古木が咲き誇り、隣接する城山公園、真岡小学校、台の山広場などとともに、桜の名所となっています。


行屋川水辺公園の中を200mほど進み、公園の傍の橋を渡ると行屋川河岸の遊歩道に出ることができます。

ここから上流に向かって400mほど遊歩道が続いており、川岸には桜が植えられています。

春には素晴らしい景観を楽しみながら散歩できる感じです


行屋川水辺公園



行屋川の遊歩道



行屋川の遊歩道



真岡鉄道 ここにも桜並木が

河岸の遊歩道がなくなってからさらに200mほど進んだ「旭町稲荷神社」の信号を左折し、200mほど進んだ「荒町」の信号を右折すると、幅の広い道路になります。

幅広い道路に沿って500mほど進んだ荒町交差点を左折し、300mほど進むと真岡鉄道の踏切です。



真岡りす村ふれあいの里


踏切を渡った右手が「真岡りす村ふれあいの里」です。

真岡りす村ふれあいの里は、リスをはじめとする小動物や自然とふれあい、ゆったりと長閑な1日を過ごすことができる場所です。

真岡りす村ふれあいの里は、真岡鉄道に隣接しているため、土・日・祝日にはSL広場から実際の走るSLを見ることができます。


真岡りす村ふれあいの里



真岡りす村ふれあいの里

今回は真岡りす村ふれあいに里の有料エリアには入りませんでしたが、無料エリアでもバーベキューや食事を楽しむことができるようです。

風来坊の訪ねた時間帯は、SLではなくて通常の電車が通過しました。



大前神社


真岡りす村ふれあいの里から元来た道に戻り、真岡鉄道の踏切を渡って100mほど進んだところを左折して、道なりに200mほど進むと「大前神社」「大前恵比寿神社」です。

大前神社は1500年有余の歴史を誇る延喜式内の名社です。

祭神は福の神様のだいこく様とえびす様で、開運招福の願いを叶えてくれる神様です。


大前神社



大前神社

欝蒼とおいしげる杜には、安土桃山時代末期に造られた、 極彩色の彫刻豊かな本殿がそびえ立っています。

大前神社の長い歴史を紐解くと、武将平将門も戦の勝利を祈願し、天正16年(1588年)には坂東荒武者・紀清両党の芳賀氏が崇拝し、平家物語(大前神社本)を奉納しています。

また、二宮尊徳も 大前神社のみそぎ所に籠もり大前堰を改修して、茨城県にも及ぶ大事業を完成させています。



大前恵比寿神社の日本一のえびす様


大前恵比寿神社は平成元年12月10日に鎮座奉祝祭を斎行し完成した延喜式内大前神社の若宮社です。

日本一えびす様は地元有志が、大前神社に奉納した御神像で、大谷石造りの台座の中には社殿が鎮座しています。


大前恵比寿神社



大前恵比寿神社・恵の御石

平成元年12月9日の夜、本社である大前神社より事代主神(えびす様)の御神霊を分けて頂く分詞祭が斎行されました。

したがって、祭神は事代主神(恵比寿様)です。

恵比寿様は大前神社の主祭神である大国主神(大国様)の子神であり、親子で産業発展の礎を築かれた神様です。よくいわれる「二福神」とは大国様と恵比寿様のことです。



お宝骨董市


この日は、大前神社では「お宝骨董市」が開催されており、境内は大勢の人で賑わっていました。

お宝骨董市は、平成9年1月に骨董業者、約50店の出店で開催されたのが始まりです。

現在では、約140店の出店があるとのことです。


お宝骨董市



とちキャラーズ

出店社は、北は山形県、新潟県から南は静岡県まで、関東一円の骨董品店、食堂、生活用品の店舗が出店しており、会場が満杯のため、出店を断る場合が多くなっているとのことです。

開催は毎月第2日曜日(11月は第3土曜日)で、来場者は年々増加し、現在約1万5千人に達しているとのことです。



五行川サイクリングロード



五行川


大前神社を出て、前を流れる五行川の川堤のサイクリングロードを下流に向かって1.5kmほど進み、右折して100mほど進むと右手が体育館関連施設で、左手が真岡市役所です。

体育館関連施設と歩道との間には緑地が設けられており、憩いの広場のようになっています。


体育館関連施設前



もおか木綿ふれあい祭り会場



もおか木綿ふれあい祭り会場

真岡市役所から300mほど進んだ「荒町・寿町」の交差点を右折すると、「もおか木綿ふれあい祭り」会場となっており、道路は歩行者天国になり、数多くの屋台が並び大勢の人で賑わっていました。

もおか木綿ふれあい祭りは、地元特産の木綿をテーマに開催され、真岡もめんの展示販売や機織り、染めの体験、「ミス・ミスターコットンコンテスト」など木綿に関するアトラクションが催されます。


「もおか木綿ふれあい祭り会場」を100mほど進んだ右手が「真岡木綿会館」「真岡市物産会館」です。

かつて「真岡」といえば、そのまま木綿の代名詞として通用した時期があり、丈夫で質が良く、絹のような肌ざわりの真岡木綿。染上がりを際立たせる晒しの加工技術にも優れ、絶大な人気を誇っていたとのことです。


真岡木綿会館



機織り器材



機織り器材

江戸時代の文化・文政・天保の頃には年間38万反を生産し、隆盛を極めていました。

その当時、江戸の木綿問屋はこぞって真岡木綿を求め、木綿仕入高の約8割が真岡木綿であったとのことです。

しかし、開国による輸入綿糸流入などで衰退し、戦後になるとその生産はほとんど途絶えてしまいました。


真岡木綿の技術の復興を図り、伝統を引き継ぐために、昭和61年(1986年)真岡商工会議所が中心となり「真岡木綿保存振興会」を設立しました。

現在、真岡木綿会館では、県伝統工芸士3名を含む約20名の機織り技術者が在籍し、手作業により真岡木綿を生産しています。

機織りは見学できるとのことですが、この日は祭りのため作業は行われていませんでしたが、祭り会場には、簡易の機での織の体験コーナーが設けられていました。


機械織り



岡部記念館は



岡部記念館は

木綿会館の隣が岡部記念館です。

岡部記念館「金鈴荘」の建物は、真岡もめん問屋として栄えた、岡部呉服店の2代目岡部久四郎氏が建てたものです。

金鈴荘は、建築してから昭和27年(1952年)まで岡部家の別荘として、関係者の接待や呉服の展示会場として使用されていました。


その後、昭和63年6月まで割烹料理店「金鈴荘」として利用されていましたが、同年8月に市が借り受け、真岡市近世百年の歴史・文化遺産として後世に引き継ぐため、岡部記念館「金鈴荘」として保存することになりました。

物産会館・木綿工房(現木綿会館)の建物と併せ、平成13年1月に岡部呉服店から真岡市に寄付されました。

岡部記念館は、回遊式の日本庭園を備え、周囲に地元の磯山石を使用した石塀をめぐらしています。


岡部記念館は



長蓮寺



長蓮寺

真岡市物産会館は、真岡木綿問屋の岡部呉服店を改装した建物で当時の面影を多く残しています。

江戸末期に隆盛を極め、伝統工芸品として復活した真岡木綿の製品やSLグッズ、銘菓などの他、旧二宮町の特産品なども販売しています。

観光案内所も兼ねています。


木綿会館から50mほど進んだ左手が、長蓮寺です。

永仁5年(1297年)遊行二祖の但阿真教上人により開山された、古い歴史を持つ時宗の寺です。

南北朝時代の貞和3年(1347年)に現在の地に移されました。

弁財天半跏像は座高345cmで日本一と言われています


長蓮寺



長蓮寺

江戸時代において長蓮寺は真岡藩主、稲葉正成(3代将軍徳川家光公の乳母「春日局」の夫)縁の寺として家光公朱印12万石を拝領しています。



辻善兵衛商店


長蓮寺から案内板にしたがって100mほど進んだところが「辻善兵衛商店」です。

辻善兵衛商店は、創業宝暦4年(1754年)、二百有余年の長きに渡り真岡の地で酒造りを行ってきた由緒ある酒蔵です。

現在の杜氏は第16代目辻善兵衛こと同蔵専務の辻寛之です。

平成12年の第70回関東甲信越国税局酒類鑑評会において、当時23歳の辻寛之が中心となって造った大吟醸酒が見事に優秀賞を受賞するなど酒造りのセンスは抜群とのことです。


辻善兵衛商店



行屋川

辻善兵衛商店から100mほど進んだ「田町北」交差点を右折し、100mほど進んだ橋の手前を左折します。

橋を渡って右折すると、最初に訪ねた「行屋川水辺公園」です。

行屋川に沿って200mほど進んだ最初の橋を渡ると、正面が「海潮寺」です。



海潮寺


海潮寺の創建は、永正7年(1510年)天英祥貞が開山したと伝えられています。

当初は大田和村吹上にありましたが大永年代(1521年〜27年)に現在地に移し寺名を宝珠院から海潮寺に改名しています。


中世、真岡を中心に周辺を支配していた芳賀氏代々の菩提寺として庇護されていましが、主家である宇都宮氏が突然改易になり、芳賀氏も連座し所領没収となりました。


海潮寺



海潮寺

海潮寺は庇護者を失い一時衰退しますが、江戸時代に入ると幕府から庇護され慶安元年(1646年)3代将軍徳川家光から20石の朱印状を受け取っています。

境内にある山門は文化3年(1806年)に建立された古建築物で三間三戸の八脚楼門、入母屋、大谷石瓦葺で、特に大谷石の瓦で葺かれた屋根は類例が少なく貴重な存在として栃木県指定重要文化財に指定されています。



駅前広場を走行するSL


海潮寺の山門の手前を左折して行屋川に沿って300mほど進んだ最初の交差点を右折して、道なりに500mほど進んだ「台町」の丁字路を右折すると50mほどで真岡駅(ゴール)です。

真岡駅のとなりに、やはりSLを形取った「SLキューロク館」があります。

館内に展示されている9600形蒸気機関車は、大正時代の代表的な蒸気機関車の一つであり、太いボイラー、短い化粧煙突、低い二つのドームにかたどられた雄姿で、「キューロク」の愛称で多くの人々に親しまれました。このことから「SLキューロク館」と名付けられたとのことです。


SLキューロク館へ



走行するSL

館内に展示されている9600形蒸気機関車は、土・日・祝日には1日3回、自走運行の展示が行われます。

真岡駅に到着すると、ラッキーなことに正午からの自走運行の展示が行われていました。

また、真岡鉄道では、土・日・祝日には下館〜茂木館で、1日1往復SLが運行されています。

料金は乗車券+SL整理券500円です。真岡駅で出会うことができました。



関連のホームページ


 真岡市観光協会

 真岡鉄道




      風来坊


真岡のSL


目次  TOP  HOME