散策スポット目次
HOME
前ページ
次ページ
巣鴨駅前商店街
巣鴨駅前は大混雑 駅からハイキング参加者も多数
巣鴨駅前の信号を渡って右折すると「巣鴨駅前商店街」です。 「巣鴨駅前商店街」を通り抜けると左手に江戸六地蔵の一つとして知られる「眞性寺」があります。 「眞性寺」は真言宗豊山派に属しており、奈良県の桜井市初瀬の総本山長谷寺の末寺です。 開基は不明分ですが、聖武天皇(在位724年〜749年)勅願で、行基菩薩が開いたと伝えられています。
眞性寺
境内の左手に、高さ2m68cm、蓮花台を含めると3m45cmの大きなお地蔵様が、蓮座に趺座しています。 このお地蔵様が、江戸6街道の出入口に置かれ、旅の安全を見守る「江戸六地蔵尊」の一つで、中山道を見守っています。 眞性寺の地蔵尊は4番目に造られ、完成したのは正徳4年(1714年)です。
六地蔵
巣鴨地蔵通り商店街
眞性寺を出た左手から「巣鴨地蔵通り商店街」となります。 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通りは、旧中山道であり、江戸の中期から現在にいたるまで、商業や信仰の場として栄えてきました。 巣鴨地蔵通りは江戸時代、中山道の出発地点日本橋から出発して最初の休憩所、江戸六地蔵尊の眞性寺から巣鴨庚申塚の間に点在し、町並みが作られました。
そして、明治24年(1891年)には、とげぬき地蔵尊の高岩寺が上野から巣鴨へ移転し、現在の巣鴨地蔵通りは「とげぬき地蔵尊」と「江戸六地蔵尊」の2つのお地蔵様と巣鴨庚申塚に守られて、商業の街・信仰の街としてお年寄りを中心に若い方々にも親しまれています。 巣鴨地蔵通りは全長780mあり、約200店舗が建ち並んでいます。
高岩寺
眞性寺から巣鴨地蔵通りを200mほど進んだ右手が「高岩寺」です。 曹洞宗萬頂山高岩寺は「とげぬき地蔵尊」の名前で親しまれています。 慶長元年(1596年)に江戸湯島に開かれ、約60年後に下谷屏風坂に移り、巣鴨には明治24年(1891年)に移転してきました。 ご本尊は「とげぬき地蔵」として霊験あらたかな延命地蔵菩薩です。
高岩寺の地蔵菩薩は秘仏ですので残念ながら拝見することはできませんが、そのお姿を元に作られた御影に祈願してもご利益があるとされています。 とげぬき地蔵尊御影は、縦4センチ横15センチの和紙の中央に尊像が描かれています。 痛いところに張ったり、喉に骨が刺さった時に飲んだりすると治るといわれ、高岩寺本堂で授与しています。
高岩寺山門
高岩寺本堂
洗い観音は長蛇の列 何十分待ちかな?
「高岩寺」の境内に「洗い観音」があります。 江戸時代最大の火事であった1657年の「明暦の大火」で、当寺の檀徒の一人「屋根屋喜平次」は妻をなくし、その供養のため、聖観世音菩薩を高岩寺に寄進しました。 この聖観世音菩薩像に水をかけ、自分の悪いところを洗うと治るという信仰がいつしか生まれました。 これが「洗い観音」の起源です。
昔懐かしい露店
その後、永年に渡ってタワシで洗っていた聖観世音菩薩は、顔などもしだいにすりへってきたので、平成4年11月27日に、この仏像にご隠退をいただき、あたらしい聖観世音菩薩の開眼式を執行しました。 新しい仏像の製作者は彫刻家の八柳尚樹氏、寄進者は仲堀義江氏です。 同時にタワシを廃止し布で洗うことになりました。
巣鴨地蔵通り商店街は大変な賑わいです
毎月4日、14日、24日の縁日には、昔懐かしい露店が地蔵通りに沿って軒を連ね、壮観を呈すると共に江戸情緒豊かな風情の中、10万人とも15万人ともいわれる善男善女で賑わうとのことです。
風来坊が「駅からハイキング」のイベントに参加した日は、その縁日にあたっており、地蔵通りは大変な賑わいでした。
「高岩寺」から「巣鴨地蔵通り商店街」を600mほど進むと「庚申塚」の信号があり、傍らに「猿田彦大神庚申堂」があります。 巣鴨庚申塚は江戸時代中山道の立場として栄え、旅人の休憩所として簡単な茶店もあり、人足や馬の世話もしていました。江戸名所図会ではそれらの様子がにぎやかに描かれています。
猿田彦大神庚申堂
現在は庚申堂に猿田彦大神を合祀しています。 猿田彦大神とは日本神話に登場する神様です。 天孫降臨の際に道案内をしたということから、道の神、旅人の神とされるようになり道祖神と同一視されました。
庚申塚の信号を左折すると折戸通りで、「折戸通り商栄会」が続いていますが、この日は「巣鴨地蔵通り商店街」が縁日ということもあってか、この通りはひっそりとしていました。 折戸通りを1Kmほど進んだ「北大塚1丁目」の信号を右折し都電荒川線を横切ると目の前がJR大塚駅です。 「大塚駅北口」の信号を右折すると「大塚北口商栄会」の商店街です。
折戸通り商栄会
大塚北口商栄会
この商店街は大塚駅に近いためか賑わっていました。 商店街を300mほど進んだ「空蝉橋下」の交差点を左折すると、上り坂になり桜並木が続いています。 坂道を300mほど進んだところが「空蝉橋」です。
明治36年(1903年)に豊島線(現在の山手線のうちの池袋〜田端)が開通した際に、最初に架けられた橋です。 明治天皇が近くにあった松の大木を「空蝉の松」と名付け、その松の名にちなんで空蝉橋という橋の名にしたという説があります。 「空蝉橋」の上から、晴れた日には東京スカイツリーを眺めることができます。
空蝉橋に向かう桜並木
空蝉橋からの東京スカイツリー
トヨタ オートサロン アムラックス東京
「空蝉橋」をわたり「空蝉橋南」の交差点を右斜め方向に300mほど進むと「東池袋2丁目」の交差点です。 「東池袋2丁目」の交差点を右折し、400mほど進んだ「池袋3丁目」の交差点を左折して、200mほど進んだ信号を右斜め方向に100mほど進むと「サンシャイン前」の信号で、上を首都高速道路が走っています。
「サンシャイン前」の信号を左折して30mほど進んだ左手が「トヨタ オートサロン アムラックス東京」です。 トヨタの新型車を中心に約70台が展示されています。 オリジナル映像を放映するシアターや運転シミュレーターなど、アトラクションも豊富です。月曜日は休館日です。
AURIS
MARK X
歩行者天国
サンシャイン通り商店会
「サンシャイン前」の信号に戻り、高速道路の下を横切ると賑やかな歩行者天国が続いています。 今回は歩行者天国に入らずに、右方向に50mほど進んだ「サンシャイン通り」を歩きます。
この通りが、今回の食べ歩きの最後の商店街「サンシャイン通り商店会」です。 「サンシャイン通り商店会」を抜けて、そのまま真っ直ぐ進むとゴールのJR池袋駅東口です。 豊島の商店街食べ歩き その1へ 風来坊
JR池袋駅東口(ゴール)