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浅草寺大絵馬寺宝展と庭園拝観 (H25.4.23)


浅草寺伝法院庭園



浅草寺本堂



特別展示館

浅草寺の大絵馬寺宝展と庭園拝観を見に行ってきました。

宮戸川からの観音像の示現以来、約1380年間の由緒と歴史を持つ金龍山浅草寺。

聖観世音菩薩を本尊として祀る本堂(観音堂)には、古くから観音信仰の証の一つとして絵馬が掲げられていました。

江戸時代に入り、多くの絵馬や奉納額を掛けるために、境内に絵馬堂が建立されました。



特別展示館と五重塔 木の陰に東京スカイツリーも



伝法院庭園


奉納願主の依頼により、当代一流の絵師が丹精こめて筆をとった大絵馬は、観音参詣に訪れる、その絵を見上げる人々の眼を惹きつけました。

幾度かの火災や震災をくぐり抜け、現代に伝わった貴重な絵馬は、浅草寺の歴史と文化を物語る優れた芸術作品といえるものです。

特に大絵馬は、絵師の技量や意匠を競い合う作品ともなり、絵馬堂はいわゆるギャラリーとしての機能を持っていました。


伝法院庭園



伝法院庭園



伝法院庭園



伝法院庭園

現存する浅草寺の絵馬・扁額は約250点で、五重塔の絵馬堂内には、そのうちの主要な作品が保存されています。

浅草寺を祈願時として庇護し、信仰の篤かった徳川将軍家、その2代将軍秀忠や3代将軍家光が寄進した華麗な金蒔絵仕立ての双神馬の絵馬をはじめ、力作揃いとのことです。


大絵馬寺宝展は五重塔の傍の特別展示館で開催されています。

大絵馬寺宝展は3つのゾーンに区分されており、「浅草寺の歴史ゾーン」では、浅草寺の寺宝である縁起絵巻を中心に浅草寺の歴史について紹介しています。

「大絵馬ゾーン」では、浅草寺に現存する大小様々な絵馬が紹介されています。

「寺宝ゾーン」では、浅草寺の寺宝の一端が紹介されています。

大絵馬寺宝展は撮影禁止ですので、その内容を紹介することができません。


伝法院庭園



伝法院庭園



伝法院庭園



伝法院庭園

特別展示館から伝法院庭園に入ることができます。

伝法寺庭園は、寛永年間(1624〜1644年に)に、幕府の作事奉行を勤め、茶人としても有名な小堀遠州により作庭されたと伝えられています。

約1万平方メートルの回遊式庭園で、園内を散策すれば、角度によって異なる景観を楽しむことができます。


池には鯉や亀が泳ぎ、木々には野鳥が集まり、仲見世通りや伝法院通りのすぐ近くにある庭園とは思えない静けさです。

元禄年間に輪王寺宮家の直轄となり、江戸から明治までは法親王ご兼帯寺の庭ということで、秘園とされていました。

平成23年9月に国の名勝に指定されています。


伝法院庭園



伝法院庭園



伝法院大書院



伝法院大書院

伝法院は浅草寺の本坊です。

伝法院の建物は、安永6年(1777年)再建された大玄関、客殿、明治35年(1902年)建築の大書院、浅草寺貫首大僧正の居間などからなっています。

江戸時代の初めには観音院、智楽院などと称していましたが、元禄3年(1690年)に、中興第4世宣存僧正の坊号をとって伝法院と名付けられました。


客殿に阿弥陀三尊をまつり、その左右に徳川歴代将軍のうち歴代11名の位牌及び浅草寺各世代住職の位牌が安置されています。

回向道場として追善法要や、伝教大師忌の「山家会(さんげえ)」、天台大師忌の「天台会」などの論義法要が行われ、浅草寺の修行道場でもあります。


伝法院庭園



伝法院庭園



石棺

庭園に石棺が置かれていました。

古墳時代のもので、神仏分離令により、本堂裏にあった熊谷稲荷社が廃社され、その塚を崩した際に出土したものです。

浅草寺のできる以前の古墳時代において、浅草の地に有力な豪族が住んでいたことを示すものとして貴重です。

凝灰岩製で、長さ2.5m、幅1.2m、高さ75cmです。


天祐庵は、天明年間(1781〜1789年)に、名古屋の茶人である牧野作兵衛によって、京都表千家の「不審庵(安土桃山時代に千利休によって造られた)」を模して建てられたものです。

昭和33年(1958年)10月、五島慶太と浅草寺婦人会の尽力によって奉納移築されたものです。


天祐庵



伝法院庭園



石燈籠

伝法院庭園には、数基の石燈籠が安置されています。

この石燈籠は、江戸時代前期の延宝3年(1675年)に小堀政延によって奉納されたものです。

小堀政延は、近江小室藩第3代藩主で、政延の祖父が伝法院庭園を手掛けたとされる小堀遠州です。

祖父の造園と伝わる庭に、孫の奉納にかかる燈籠が置かれ、浅草寺と小堀家の縁の深さを感じされられます。



浅草寺本堂



宝蔵門


浅草寺の大絵馬寺宝展と庭園拝観の特別公開は、3月21日(木)〜5月7日(火)の間です。

公開時間は、午前10時から午後4時です。


仲見世通り



雷門


雷門の正式名称は風雷神門



雷門


入場料


 300円


関連のホームページ


 浅草寺


    風来坊


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