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バラ園付近の紅葉
洋館とバラの庭園で有名な旧古河庭園は、古河虎之助が経営した東京における大正初期の代表的な庭園です。 武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴です。
この庭園はもと明治の元勲・陸奥宗光の別邸でしたが、彼の次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。なお、この当時の建物は現存しておりません。 現在の洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア・コンドル博士です。 日本庭園の作庭者は、平安神宮神苑、円山公園などを作庭した、京都の著名な庭師・七代目小川治兵衛です。
日本庭園の紅葉
今年の紅葉は残暑が厳しかったのも関わらず、意外と早く見頃を迎えたようです。 11月26日に東京で所要がありましたので、その前に旧古河庭園を訪ねたところ、すでに見頃を迎えていました。 昨年よりは10日ほど早い感じです。 しかも、前日の25日は深夜にかけて強風が吹き荒れたため、残念ながら随分多くの紅葉が落葉していました。
旧古河庭園は午後遅くなると日陰の部分が多くなり、写真を撮る場合は午前中に訪ねるのがお勧めです。 今年は昼食時に所要があったため、10時過ぎに訪ねましたが、時間的に少し早かったようです。 午前中といっても、12時前後がお勧めの感じです。
旧古河庭園には200本のカエデ類が日本庭園を中心に植えられています。 六義園や小石川後楽園は大名庭園ですから広大ですが、旧古河庭園はそれに比べるとコンパクトな庭園ですから、200本のカエデ類といっても密集している感じで、見応えがあります。
展望台付近の紅葉
展望台から日本庭園方向を望む
旧古河庭園に入ると三段のテラス式庭園になっているバラ園やツツジ園の周囲には、10本ほどの大きなもみじの木があります。 旧古河庭園は、3つの庭園の中では一番早く見頃を迎えます。 今年も一番早く見頃を迎えたようで、26日では少しで遅れた感じです。
日本庭園 小川治兵衛作庭で、心字池を中心に枯滝・大滝・中島を配しています。 冬のマツの雪吊とこも巻・ソテツの霜除は風物詩となっています。また夏の大滝の水音と秋の紅葉もおすすめです。 今年は紅葉の見頃の時期が早かったため、雪吊りはまだ1個しか完成していませんでした。
洋館
テラス式庭園 バラ園を中心にした三段のゆるやかな階段状の庭園。第一段テラスは、バラ、ユッカ、シュロと花壇からなり、斜面は各種のツツジ、サツキで覆われています。 鉄平石張りの石段を降りると第二段テラスとなります。ここは左右対称の「幾何学模様」でバラ、ドウダンツツジ、イブキをサワラ、ハクチョウゲ、ツゲの低い刈込が縁どっています。
洋館 ここは午後がベスト
第三段テラスには、ツツジの植込が広がっています。 今年は紅葉の時期が早かったため、バラの花が一部残っていました。
テラス式庭園付近の紅葉
アクセス 東京メトロ南北線「西ヶ原」駅から徒歩7分 JR京浜東北線「上中里」駅から徒歩7分 JR山手線「駒込」駅から徒歩15分 六義園から徒歩15分
入園料 150円 関連のホームページ 旧古河庭園 風来坊