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龍尾神社花庭園のしだれ梅
龍尾神社（たつおじんじゃ）は掛川城の北東に位置する古社で、古くは「龍尾山牛頭天王」と称していました。 延喜年間（９００年代）には帳面上に記述が残されています。 主祭神は素盞鳴尊（すさのおのみこと）で、櫛稲田姫尊（くしなだひめ）とその御子神をともに祀っています。
元々掛川城が建てられる前までは龍中山に位置していましたが、掛川城が龍頭山に築城された際に龍中山も城郭内となってしまったため、郭外の同じ龍のつく山である龍尾山に遷座しました。 掛川城の北東（鬼門）に位置するため、その守護神として、山内一豊を初めとする歴代城主から崇敬を受けました。
掛川城
現在の本殿は、江戸時代中期の掛川城主、小笠原山城守の造営によるものです。 その他境内には、城主太田備中守奉納の石灯籠や、獅子頭、木製瓶子など歴史的にも貴重な品々が伝わっています。
山内一豊は、遠州掛川に封ぜられてから土佐国に入るまでの１０年間、この地に居住しました。 寺社を大切にした一豊は、掛川城守護神の龍尾神社への崇敬は厚く、掛川で生まれた嫡子忠義の氏神としました。
山内一豊が土佐国に国替えされた後の寛永年間、一豊の志を継ぐ２代目城主忠義によって、現在の高知市の薊野駅の近く（高知城から見て北東の郊外）に龍尾神社が勧請され、前任地の掛川に因んで「掛川神社」と命名されました。 その際に、山内忠義より奉納された「蘇鉄」と「土佐の石」は社殿脇に現存し、山内家との縁を今日に伝えています。
龍尾神社には花庭園が併設されており、しだれ梅とあじさいが有名です。 花庭園には約３００本の紅、桃、白のしだれ梅が植えられています。 今年は梅の開花が遅くいつ頃が見頃かなと思っていたところ、龍尾神社のしだれ梅の見頃は２月末から３月上旬との開花情報があり、３月５日に出かけました。
龍尾神社の花庭園に入ると目の前に見頃の梅が出迎えてくれました。 入園料を支払って花庭園に入ると、奥に向かう散策路の両側に梅が植えられています。 このエリアは谷間になっており、ここに３０本ほどのしだれ梅が植えられています。 １０時過ぎまでは山の陰で日陰の部分が多いです。
このエリアの梅はまだ蕾も多く、見頃には少し早い感じでした。 右手奥に５０段ほどの階段があり、この階段を登った丘の上がしだれ梅のメインのエリアです。 このエリアには巡路が設けられており、巡路に沿って進むことになります。
階段を上ったエリアのしだれ梅は丁度見頃を迎えており、一番良い時期にきた感じです。 このエリアから掛川城を望むことができます。 散策路に沿って３０ｍほど進むと眼前に枝垂れ梅の見事な景観が広がります。 ３００本のしだれ梅が植えられているというだけあって見応えがあります。
この景観の良い場所から巡路は谷間に降りるようになっています。 花庭園は丘から谷間へ、谷間から丘へと変化を楽しみながら散策できるように設計されています。 巡路の途中の谷間の部分の梅は、日陰部分が多いためか、開花が少し遅いようで、蕾が多く見頃はこれからという感じでした。
はい！ ポーズ
巡路にしたがって丘の上に上がると一番奥のエリアになりますが、このエリアの梅も見頃を迎えていました。 巡路にしたがって出口の方に向かうと大部分が丘の上ということもあって見頃のエリアが続いていました。
龍尾神社花庭園の入口エリアのしだれ梅
一度坂を下りて再度上った左手に「見晴台」があります。 最初に素晴らしい景観を眺めたすぐ左上ですが、散策路は一方通行になっているため、庭園を一周した後に「見晴台」に到着です。 「見晴台」からの景観は見事というほかはありません
龍尾神社
龍尾神社への階段
昨年は少し見頃過ぎでしたが、今年は丁度良い時期に来た感じです。 帰りに掛川城に立ち寄りましたが、早咲きの四季桜はまだ蕾の状態でした。 お堀端の河津桜も咲き始めの段階でした。 その後「掛川花鳥園」に向かいました。
関連のホームページ 龍尾神社 アクセス ＪＲ掛川駅から徒歩２０分 風来坊
掛川城 四季桜は未開花です
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