散策スポット目次
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松川沿いの散策路
伊東わかつき別邸
葛見神社から前方に真っ直ぐ延びている道を300mほど進むと、松川にかかる岡橋です。 岡橋の手前を左折し松川に沿って200mほど進むと左手に「伊東わかつき別邸」があります。 この別邸は、若槻礼次郎が晩年居住した別邸です。
尾崎士郎文学碑
さらに300mほど進んだ「旭橋」で松川を渡り、前方に50mほど進んだ交差点に「尾崎士郎文学碑」があります。 小説「人生劇場」の作者尾崎士郎は、昭和19年から10年ほど伊東に在住しましたが、昭和20年前後の数年間は、文学碑の前方約30mにある井田邸内の離れに住んでいました。 文学碑ぎらいとであった尾崎士郎の、初の文学碑といわれる貴重な碑です。
よねわかの足湯
斜めに交叉する交差点の、尾崎士郎文学碑の反対側に「よねわかの足湯」があります。 寿々木米若は昭和を代表する浪曲師で、「佐渡情話」で一世を風靡します。 昭和26年(1951年)に温泉旅館「よねわか荘」を開業し、高浜虚子を招きます。 紫綬褒章、勲四等瑞宝章を受章しています。
「よねわか荘」は跡継ぎがないため2008年廃業し、マックスバリューが跡を引き継ぎました。 旧よねかわ荘駐車場跡地に同旅館の庭園の面影を残した小公園と源泉を活用した足湯「よねわかの足湯」が建設され、マックスバリューから伊東市に譲渡されたものです。
高浜虚子句碑
井原の広場
岡橋
「よねわかの足湯」を左に見て300mほど進んだ右手が「井原の広場」です。 井原外科医院の跡地で、遺族が有効活用して欲しいと平成16年に伊東市に寄付したものです。 市の委託を受けた、職業訓練校が造園科の実習か兼ねて整備に取り組み、平成21年に「井原の広場」として開園したものです。
「井原の広場」から200mほど進んだ「伊東ホテルニュー岡部」の先を右折して50mほど進むと、松川にかかる「岡橋」です。 この岡橋から河口近くの渚橋までの松川(伊東大川)の右岸には、約1.5kmにわたって温泉町の情緒を楽しみながら散策できる敷石の歩道が設けられています。 これが「まつかわ遊歩道」です。
まつかわ遊歩道
按針帆船モニュメントやオリーブオイルの石臼モニュメント、木下杢太郎作品のレリーフ、そしてフェンスや外灯にもアンティークなデザインが施されており、遊歩道の雰囲気はまさに大正ロマンです。 文学散歩のコースにもなっており、いろいろな文学碑を観賞することもできます。 松川遊歩道の途中に「音無神社」がありますが、見逃してしまいました。
温泉街の光景を楽しみながら「まつかわ遊歩道」を進んでいくと、川向こうに「東海館」が見えてきました。 東海館は伊東温泉を流れる松川河畔にある大正末期から昭和初期の温泉情緒をいまに残す木造3階建て温泉旅館群の一つです。 昭和3年(1928年)に創業、昭和13年頃(1938年)、昭和24年頃(1979年)に望楼の増築など、幾度かの増改築を行いながら旅館業を営んでいましたが、平成9年(1997年)、70年近く続いた旅館の長い歴史に幕を下ろしました。
東海館
その後、伊東温泉情緒を残す街並みとしての保存要望もあり、所有者から建物が伊東市に寄贈されることになりました。 平成11年(1999年)には、昭和初期の旅館建築の代表的な建造物として文化財的価値をもち、戦前からの温泉情緒を残す景観として保存し、後世に残す必要があるという理由から伊東市の文化財に指定されました。
平成11年から平成13年にかけて保存改修工事が行われ、平成13年(2001年)7月26日、伊東温泉観光・文化施設「東海館」として開館しました。 「東海館」の創業者の稲葉安太郎は材木店を営みながら、国内外の高級な木材を集めており、この旅館ではそれらの形や木目などの美しく質の良い木材などがたくさん使われています。
東海館展望台から
東海館から
昭和13年頃(1938年)に建築された部分では、3人の棟梁を各階ごとに競作させたこともあり、廊下の飾り窓や階段の手すりの柱などにそれぞれ違った職人の技と凝った意匠を見ることができます。 ほかにも、玄関の豪快で力強い彫刻や書院障子の組木のデザイン、照明器具など見所が数多くあります。
「東海館」から左方向に進み、信号を渡ると正面がアーケード街「キネマ通り」です。 アーケード街の手前を左折し、100mほど進むと「伊東ふれあいセンター」で、傍に足湯「ふれあいの湯」があります。
ふれあいの湯
福招きのお手湯
「伊東ふれあいセンター」の広場を通り抜けて右折するとアーケード街に戻ります。 アーケード街に戻ったところに「福招きのお手湯」がありました。
湯の花通り
「キネマ通り」アーケード街を抜けると「湯の花通り」となります。 伊東駅に近い商店街ですが、古い映画のポスターなどが飾られた懐かしい雰囲気のキネマ通りと、お湯かけ七福神や商店が並ぶ湯の花通り。 趣のある2つの通りが続いています。
椿のお手湯
お馬の湯
湯端町の湯
湯の花通りにもいろいろなお湯が湧き出ていました。 湯の花通りを通り抜けるとすぐ右手が伊東駅です。
関連のホームページ 伊東市観光協会 伊東散策その1へ 風来坊