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都筑民家園のひな祭り
都筑民家園
横浜市都筑区の都筑民家園では、「民家園でひな祭り」のイベントが開催されています。 「民家園でひな祭り」のメインイベントの「ひな祭りウィーク」には、明治〜平成のおひなさまや吊るし飾りの展示が行われ、自由に見学することができます。 「ひな祭りウィーク」の開催期間は2月18日(月)〜3月3日(日)です。 ただし、2月25日(月)は休館日です。
都筑民家園のひな祭り(土間)
都筑民家園は、江戸時代の民家「旧長沢家」を復元した建物を中心に、茶室、庭、管理棟で構成される区域の総称です。 横浜市都筑区の大塚・歳勝土遺跡公園の一角にあり、横浜市歴史博物館から遊歩道があります。
長沢家は、横浜市歴史博物館からほど近い都筑郡牛久保村(現在の都筑区牛久保町)にあった旧家です。 長沢家は、江戸時代の一時期、村方三役の名主役や組頭を勤めていました。 旧長沢家住宅の建築年代は、新しい形式も取り入れられているものの、柱の一部にチョウナ仕上げが見られること、土間境の柱が大黒柱になっていないこと等の古い形式を残しており、横浜に残っている民家の中ではかなり古いもの(江戸時代中期頃)であることが判明しています。
都筑民家園では、年間を通じて多くの地域交流イベントや文化事業が行われています。 平成25年には、七草粥・お蔵開き、鬼は外・福は内、ひな祭りウィーク、楽しい竹林講座、イキイキ子供デー、七夕まつりウィーク、七夕まつりみんなで歌いましょう、お月見ライブ、チョットいっぷく祭り、もちつき交流会などの行事が計画されています。
都筑民家園の「民家園でひなまつり」のイベントは今年が16回目とのことです。 「民家園でひなまつり」のイベントは、ひな祭りウィーク、貝雛講習、折り紙講習会、ひな祭りきものを着て写真を撮ろう、煎茶呈茶、ひな祭りお茶会など内容は盛り沢山です。 ただし、ひな祭りウィークと煎茶呈茶以外のイベントは、定員制で事前の申し込みが必要です。
都筑民家園のひな祭り(広間)
2月20日(水)に「ひな祭りウィーク」を見に行きました。 古民家の入り口から土間にはいると、見事な吊し雛の飾り付けが出迎えてくれました。 天井から「酒田傘福」に似た感じの、大きな吊し雛飾りが飾られています。 土間にはこのほかにも、さるぼぼをはじめとしてさまざまなひな飾り付けがあります。 土間の奥の炊事をする台所もひな飾り付けが行われていました。
土間と広間の境には、昨年はつるし雛が飾られていましたが、今年は比較的低い位置に木の枠が設けられ、そこにつるし雛が飾られていました。 このエリアは今年新しく作成された作品が飾られています。 その下方の土間との境目も飾られていました。
明治のお雛様
木目込人形
「明治〜平成のお雛様」は、古民家の広間、中の間、奥の間に飾られています。 奥の間の床の間に、明治のお雛様が飾られていました。 明治のお雛様は、京都・丸太大木人形店の大木平蔵の明治時代の作品で、平成14年の「家庭画報」で紹介されたお雛様と同じ種類のお雛様とのことです。
昭和時代のお雛様
大正時代のお雛様
「丸平大木人形店」は京都で江戸時代から250年の歴史を重ねてきた老舗です。 隅々まで神経の行き届いた着付け、優雅な笑みを浮かべた表情など素晴らしいお雛様です。
平成時代のお雛様
今年も貝雛が飾られていました。 貝雛はホッキ貝という大きな貝を使って作る、ちりめんの着物が愛らしいお雛様です。 手作りの暖かさが伝わってくるお雛様です。 このお雛様は会場で販売されていましたが、大変な人気のようです。 今年は2月9日(土)に貝雛講習が開催されたとのことです。
折り紙雛
貝雛
吊し雛飾り
吊し飾り
都筑民家園のもう一つのメインが吊しひな飾りの展示です。 「民家園でひな祭り」のイベントは今年が16回目ですが、「吊しひな飾りの展示」は都筑民家園の開園10周年を記念して始められたイベントで、今年が7回目とのことです。 土間、広間、中の間、奥の間のいずれの部屋にも見事な吊し雛が飾られています。
会場におられたスタッフの方に、飾られている吊し雛はどなたが作成されたのかを尋ねたところ、スタッフの方々が作成されているとのことでした。 吊し雛の展示としては、伊豆稲取の雛の吊し飾り祭りや開成町の瀬戸屋敷ひなまつりが有名ですが、いずれも婦人会が中心となって吊し雛を作成しています。 都筑民家園ではスタッフの方が作成されていると聞いて大変驚きました。
都筑民家園のひな祭り(広間と土間の境) 今年の新作品
今年の新作品
吊し飾りは、はぎれで作ったぬいぐるみを吊します。 その一つ一つに、そして一針一針に子の健やかな成長を願う親の深い愛情が伺える文化です。 吊し雛の作成に当たっては、スタッフの皆さんには「正絹、古布」という材料のこだわりがあるとのことです。
このため、都筑民家園に吊されている吊し雛には、スタッフの方の着物が随分と使われているようです。 「吊しひな飾りの展示」は今年が7回目という比較的新しいイベントですが、近所に住んでおられる先生に習ったりしながら、吊し雛を作成しており、その数も年々増えているとのことです。 土間と広間の境目にある吊し雛は今年作成したものだそうです。
都筑民家園の紅梅
アクセス 横浜市営地下鉄センター北駅から徒歩8分 入館料 無料(第2、第4月曜日は休館日) 関連するホームページ 都筑民家園 風来坊