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上野東照宮 (H26.1.21)


上野東照宮



上野東照宮



上野東照宮・唐門

1616年2月4日、お見舞いのために駿府城にいた藤堂高虎と天海僧正は、危篤の徳川家康の病床に招かれ、三人一つ所に末永く魂鎮まるところを作ってほしいという遺言を受けました。

そこで藤堂家の屋敷地であった上野に、1627年に東照宮を造営しました。

1646年に正式に東照宮の宮号を授けられています。



昇り龍・下り龍


昇り龍・下り龍



社殿



社殿


1651年に3代将軍・徳川家光が大規模に造営替えをしたものが、現存する社殿です。

金箔をふんだんに使い、大変豪華であったことから「金色殿」とも呼ばれています。

当時は東叡山寛永寺の一部でしたが、戦後の神仏分離令により寛永寺から独立しました。

その後、戦争や震災などの災厄に一度も倒れることなく、江戸の面影をそのまま現在に残す、貴重な文化財建造物です。


社殿



社殿



社殿

東照宮とは、徳川家康(東照大権現)を神様としてお祀りする神社です。

日光東照宮、久能山東照宮が有名ですが、全国各地に数多くあります。

そのため、他の東照宮と区別するため上野東照宮と呼ばれていますが、正式名称は東照宮です。

御祭神は、徳川家康 徳川吉宗 徳川慶喜です。



社殿


上野東照宮は、春はぼたん・桜の名所として、秋は紅葉狩り、お正月は初詣や冬ぼたん鑑賞の人々で大変賑わい、開運・学業などの祈願成就を願う人も訪れます。

また、本格的な江戸建築を間近で見ることのできる神社として、最近は外国人観光客も多く見られます。

かつて江戸市民の家康公への信仰の対象であった上野東照宮も、信仰や参拝の内容は変わりながら、現在も多くの方に心の安らぎを与えています。


社殿



社殿



社殿



社殿

社殿

1661年の建築で、国指定重要文化財です。

参道側から拝殿、幣殿(石の間)、本殿の三つの部屋からなる権現造りです。

拝殿にある東照宮額は後水尾天皇の真筆で純金、壁画は狩野探幽作で桃山期の豪華雄大な画風による唐獅子が描かれています。



社殿



社殿


幣殿は、松に鷹、鳳凰に牡丹の彫刻や、狩野派の壁画で華やかに彩られています。

本殿には徳川家康、徳川吉宗、徳川慶喜、寒松院(藤堂高虎)、天海僧正の御神体が安置されています。


社殿



社殿

社殿は2009年1月から2013年まで5年をかけて修復工事が行われ、今年から一般公開されています。

まだ一部工事中でした。



唐門


唐門

1651年の建築で、国指定重要文化財です。

正式名称は唐破風造り四脚門です。

総金箔の門で両側上部にある松竹梅と錦鶏鳥の透彫は精巧で美しく、室町桃山時代の技術を集大成したものとして評価されています。


唐門



唐門



唐門



唐門

柱の内外四額面には、日光東照宮の「眠り猫」で有名な左甚五郎作の「昇り龍・降り龍」の彫刻があり、毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説があります。

偉大な人ほど頭を垂れるという諺に由来して、頭が下を向いているものが昇り龍と呼ばれています。



昇り龍・降り龍


昇り龍・降り龍



唐門


唐門



透塀



透塀


透塀

1651年の建築で、国指定重要文化財です。

菱格子の塀で向こうが見えることから「透塀」と呼ばれています。

上下に施された300枚もの彫刻には、上欄には山野の動植物、下欄には海や川の動植物が、どれも雌雄、陰陽の姿として生き生きと表現されています。


透塀の彫刻



透塀の彫刻


透塀の彫刻



透塀の彫刻

大石鳥居

寛永10年(1633年)酒井忠世が建築し奉納した明神型鳥居で、国指定重要文化財です。

石材には備前の御影石が使用されています。

基礎工事が万全だったため、関東大震災の際にも少しも傾かなかったことで有名です。



透塀の彫刻


透塀の彫刻



徳川御三家寄進の銅燈籠


銅燈籠

全部で48基あり、国指定重要文化財です。

寛永慶安年間に諸大名が奉納したものです。

唐門両側6基は徳川御三家(紀伊・水戸・尾張)より寄進されたものです。

家康公の13回忌に藤堂高虎が奉納した1基が最も古く、形も南円堂形と特徴的です。


銅燈籠



上野東照宮参道 左手がぼたん苑



石燈籠

石燈籠

200基以上あり、ほとんどが現在の社殿を建築した1651年に、諸大名より奉納されたものです。

参道両脇に整然と並んでいる石灯籠は武士が神君をお守りしているようだと称えられています。

1632年に佐久間勝之より奉納された石灯籠は高さ6.8mとあまりにも大きいので「お化け灯籠」と呼ばれており、名古屋の熱田神宮の石灯籠、京都南禅寺の大石灯籠と合わせて日本三大石灯籠のひとつに数えられています。


神楽殿

1874年に深川木場組合が奉献したものです。

屋根の勾配の美しさは都下随一といわれています。

毎年お花見の時期には御神楽の奉納が行われます。


石燈籠



神楽殿



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