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光則寺のヤマアジサイ (H27.5.26)


くれない



オーシャンブルー



乙女の夢



燦月



光則寺山門

ヤマアジサイは福島県以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木です。

サワアジサイの別名があるように、ブナ林などの夏緑広葉樹林の谷筋などに生育しているそうです。


ヤマアジサイは、北海道、新潟など豪雪地で自生する同系統のエゾアジサイも含めて、花の形は装飾花のつき方によってガク型と手まり型があり、さらにその中間の半手まり型もあります。


青野山



瀬戸の夕虹


富士の滝



清流


千代の光



青鳳


富士山



乙女の舞



土佐の月



胡蝶の舞



三嶺の月



ねじれ葉

また、装飾花の花弁は、基本的には4弁ですが、3弁のものや多弁の八重咲きのものもあります。

花の色は青の濃淡や紅色、さまざまな色調の紫やピンク、白・・・・と多彩で、葉の色も黄金色や斑入り、黒葉など変化に富んでいます。


鎌倉では光則寺や鎌倉宮で数多くのヤマアジサイを見ることができます。

そのほか、長谷寺や御霊神社などのあじさいの名所でも、ヤマアジサイを見ることができますが、種類はそれほど多くはありません。


白麗



土佐涼風


津江の幻



伊予絣


伊予の青絣



久住の涼風


白鳥



ティアラ





剣の舞



ナデシコ



七人の小人

昨年のヤマアジサイの見頃は5月下旬でした。

今年は昨年以上に花の開花が早く、ヤマアジサイも昨年よりも早いかもしれないと思い、5月14日に光則寺を訪ねました。

鉢が殆ど並んでいません。さすがに早すぎたようです(苦笑)


境内ではすぐに、ヤマアジサイのお世話をされている住職の奥様にお会いしましたので、今年の開花状況を尋ねたところ「今年はヤマアジサイの開花は例年よりも10日程度早いです。1週間後頃が見頃かと思います」とのことでした。

今年は若いお嬢様方が手伝いに来られていて、逐次鉢を境内に取り出す作業をしていました。


大虹



白雪姫


富岳



清澄沢


祖谷の風車



楊貴妃


日向絞り



美方八重



伊予時雨



七段花



子持ち七段花



肥後絞り

1週間後に再訪しなければと思いましたが、他の予定との関連で、なかなか鎌倉を訪ねる機会がなく、5月26日に光則寺を訪ねました。

少し遅いかなと思いましたが、境内に入ると数多くのヤマアジサイが見頃を迎えていました。

住職の奥様にお会いしたところ「今が一番の見頃です」とのことでした。


今年は5月中旬から下旬にかけて、暑い晴天の日が続いたためか、例年見かけることのない、遅咲きのヤマアジサイも見頃を迎えていました。

ということで、ラッキーにも1日で数多くのヤマアジサイを鑑賞することができました。


伊予の星屑



入野絞り


伊予絞り



村娘


伊予の夕立



ミヒラ


伊予冠雪



深山八重紫



龍馬1



酔湖の絣



土佐紺青



ミヤビ

光則寺は、樹齢約200年の見事な海棠(かいどう)が有名ですが、花の寺としても親しまれています。

光則寺の入口には「四季の光則寺・野草と茶花マップ」が置かれており、境内に咲く花の図面があります。

図面一面に小さな字で花の名前が書き込まれています。


光則寺のヤマアジサイには次のような経緯があります。

稲村ヶ崎の増淵整治さんのお宅では、5月を迎えると500種を超えるヤマアジサイが咲き誇っていました。

自宅の「山あじさいの隠れ里」を開放して愛好家に喜ばれていましたが、諸般の事情により1999年に開放を断念されました。


大山濃紫



普賢の華


会津の華



赤倉甘茶


美里紫



田の字


雨あがり



青海



九重濃色



羽衣の舞



モモイロ



紅風車

公開できる場所を探している時に立ち寄った光則寺で地植えのシチダンカを見つけたことから、2001年から多数のコレクションのうち、100種類を境内で展示することになりました。

2005年に増淵さんから全鉢寄進されて、引き続き光則寺で展示を行っています。

こうした経緯から、現在は光則寺の住職の奥様がお世話をされています。


ヤマアジサイは

春たっぷり陽射しを浴びて蕾を充実させる

夏・残暑の強い陽射しや高温に弱い

秋の陽射しを浴びることで来年の花芽が充実する

耐寒性はあるが、冬の冷たい乾風は蕾や枝に被害を及ぼす

花色は土のPHの影響を受けるものがある


土佐碧25



伊予の十字星


藍姫



土佐緑風


筒井童子



富士の白雪


土佐碧20



伊奈絣



紫変化



秋吉の桃姫



土佐童



蔦姫

といった条件から、

ヤマアジサイの育成にふさわしい場所に移動でき

花色によって土を変えることができる鉢植えがベスト


とのことです。


光則寺では200種類以上のヤマアジサイを栽培しており、開花の始まったヤマアジサイの鉢から逐次境内に並べられます。また、見頃を過ぎた鉢は逐次撤去されます。

今年は数多くのヤマアジサイを見ることができてラッキーでした。


九重濃色



ツシマ


伊予の盃



土佐の暁


土佐緑風



桃山


深山黒姫



東雲



土佐織姫



黄冠



土佐の楽園

ヤマアジサイは、本来は700mほどの山地に自生しているとのことです。

このヤマアジサイを山地に比べて気温の高い平地で育てるため、開花時期が早くなり、西洋あじさいよりも2週間程度早く見頃を迎えます。

西洋あじさいを念頭に置いていると、ヤマアジサイの見頃を逃してしまいますので要注意です。

ヤマアジサイの時期は鎌倉も比較的空いています。

しかも光則寺は拝観時間が7時30分から日没までと長いですからゆっくり楽しむことができます。



伊予の薄墨


九重山



美萩錦


八丈千鳥


アクセス

 江ノ島電鉄長谷駅から徒歩10分

拝観時間 

 7:30〜日没まで


拝観料
 
 100円


         風来坊


薩摩紫紺


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