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吾妻山公園の菜の花と富士山
神奈川県二宮町の吾妻山公園は、関東の富士見100景、神奈川の花の名所100選、神奈川の美林50選、神奈川の公園50選に選ばれている景勝地です。 吾妻山公園では年間を通じてさまざまな花に出会うことができますが、特に年末年始という季節外れの時期に、菜の花と富士山を見ることができるので人気があります。
吾妻山に菜の花を見に行く場合は、富士山をクッキリと見ることができるか否かが大きなポイントです。 快晴でかつ北風の強い寒い日に見に行くのが理想です。 最高気温が10度以下であれば、絶好の気象条件ということができます。
しかし、寒い日でも時間の経過と共に気温が上がりますので、朝早く行くというのが第2のポイントです。 写真撮影する場合は、9時30分〜10時頃までに撮影を終了するのがベストと言えます。
今年の湘南地方は、元旦に雪が降り、しかも少し積もりました。 吾妻山の菜の花はこの影響を受けたようです。 1月4日に吾妻山に出かけたネットの友人から、「菜の花は雪で倒れていて撮影にはイマイチでした。咲き具合も蕾が多く、見頃は1月中旬以降と思われます」との情報は届けられました。
吾妻山公園からの富士山
1月10日以降晴天続きで、連日富士山はくっきり見えており、いつ吾妻山に行こうかと思案していたところ、12日に吾妻山を訪ねた友人から、菜の花の画像が送られてきました。 少し早い感じでしたが、14日以降は天気が下り坂になる予報でしたので、思い切って13日に出かけることにしました。
相模湾と伊豆半島
吾妻山公園は、標高136.2メートルの吾妻山全体が公園となっています。 吾妻山は、海辺から一気に立ち上がっているのが特徴です。JR東海道線二宮駅のすぐそばにあり、駅から緩やかな坂を3分程進むと公園入口です。 吾妻山公園の開園時間は8時30分〜17時となっていますが、菜の花の時期は早く開園されるようです。 吾妻山公園入口に8時10分に到着しましたが、すでに入り口は開放されていました。
吾妻山公園の菜の花
公園入口に案内板があり頂上まで20分と書かれています。 公園入口からはいきなり300段の石段が続きます。 この石段が最初の試練で、運動不足の人は石段の途中で休憩することになります。 石段を登り切っても緩やかながら上り坂が続きます。 今回は一人でしたので一気に登ることにしました。 朝早かったですので、比較的ゆっくりと登りましたが15分ほどで頂上に到着しました。
頂上に着くと数人の方が三脚を据え付けて熱心に撮影していました。 例年は10人程度来られていますが、随分少ない感じです。 菜の花はネットの友人の情報通り、成長が随分と遅れており、撮影スポットの菜の花は背丈が低く、菜の花の上に浮かぶ富士山の撮影には苦労しました。
一方、富士山は雲一つない状況でした。 例年ですと、10時頃には雲がわき上がってきますが、この日の富士山は午後になっても雲一つない状況でした。 このため、午後に訪ねた江ノ島からも、海に浮かぶ素晴らしい富士山を眺めることができました。
菜の花と大山
菜の花と富士山
頂上の展望台に「吾妻山公園の由来」が書かれた記念碑があります。 『万葉の昔から、南陵の里 二宮の美しい海岸とそれを眼下に一望できる吾妻山は人々のふるさとでありました。しかしながら、第2次世界大戦後の激動する社会情勢の中で、吾妻山は顧みられることもなく荒廃が進んでいきました。
町はこれを深く憂え、子孫に誇れる山として残したいと思い、地権者65名の協力と5年の歳月をかけて整備し、昭和62年7月18日に吾妻山公園として開園しました。 現在では、健康づくりと自然とふれあう やすらぎの場として人々に慕われています。 この公園は、名誉町民 第17代柳川賢二町長の尽力により完成しました。』
吾妻山公園の水仙
吾妻山には水仙の群生地もあります。 例年、菜の花の咲く1月中旬には見頃を迎えますが、今年は水仙の開花が遅く、まだ咲き始めという状況でした。 アクセス JR東海道線二宮駅から公園入口まで徒歩3分 公園入口から頂上まで徒歩20分 駐車場 この時期は臨時駐車場が準備されています。
吾妻山公園入口
開園時間 午前8時30分から午後5時 しかしこの時期は朝早くから頂上に登ることができます。 関連するホームページ 吾妻山公園 風来坊