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ヴェルニー公園
ヴェルニー公園から横須賀港(海上自衛隊基地)を望む
ヴェルニー公園から横須賀港(米海軍基地)を望む
横須賀港係留中の潜水艦
海上自衛隊の最新護衛艦「いずも」の体験航海に参加することができました。 護衛艦「いずも」は、自衛隊記念日行事として行われる中央観閲行事「2015年自衛隊観艦式」に参加するために、10月8日に海上自衛隊横須賀基地から横浜港大桟橋に回航しました。 この回航の際に、体験航海が行われ、幸いにも乗艦することができました。
横須賀港係留中の護衛艦
護衛艦「いずも」
護衛艦「いずも」は、全通甲板を有するヘリコプター搭載護衛艦として、ジャパンマリンユナイテッド横浜工場で建造されました。 護衛艦「いずも」は、2012年1月27日に起工され、2013年8月6日に進水し、2015年3月25日に就役しました。 就役して7ヶ月足らずの、最新護衛艦です。
護衛艦「いずも」は基準排水量19,500トンの海上自衛隊最大の護衛艦です。 全長248m、全幅38m、高さ49m、喫水7mです。 ガスタービンエンジンを搭載し、最大速力は30ノット(時速約55km)です。 ヘリコプター14機を搭載可能です。
格納庫:広いです! 長さは150mとか?
エレベーターには300名乗れるとか!
8時30分までに乗艦完了しなければならないということで、早朝に家を出て、7時30分に過ぎに横須賀のヴェルニー公園に到着しました。 横須賀では、遊覧船に乗って海上自衛隊や米軍の艦艇が係留されている港を巡回する軍港巡りが大人気ですが、ヴェルニー公園からも前方に様々な護衛艦や潜水艦を眺めることができます。 本日乗艦予定の護衛艦「いずも」も間近に見ることができます。
エレベーターが上昇開始
間もなく全通甲板
ヴェルニー公園から海上自衛隊横須賀基地までは徒歩5分程度です。 入門チェックを終えて岸壁に到着すると護衛艦「いずも」はさすがに大きいです。 まるで空母のような感じです。 乗艦開始まで少し時間がありましたので、岸壁を歩きながらいろいろな角度から眺めることができました。
全通甲板:広いです 200m先の人は見えないです
全通甲板
8時過ぎから乗艦開始になりました。 桟橋から艦内に入ると格納庫です。 大きな格納庫で長さは約200mあるとのことです。 格納庫から全通甲板へはエレベータで上ります。
搭載中のヘリコプター
エレベータといってもヘリコプターを上下するためのエレベータですから、非常に大きく、一度に300名程度が上下することができます。 ゆっくり上昇しますが、徐々に景色が変わり、全通甲板が見えてきますので、興味津々です。
護衛艦「いずも」全通甲板から米海軍基地を望む
海上自衛隊潜水艦
海上自衛隊護衛艦
全通甲板に到着するとさすがに大きいですというよりも広いですといった感じです。 今まで見上げていたものを上から見下ろす感じになります。 護衛艦「いずも」の周囲には、護衛艦や潜水艦、さらには米海軍のイージス艦が係留されていますが、これまでとは異なった角度から眺めることができました。
米原子力空母「ロナルド・レーガン」
米海軍:イージス艦 イージス艦の左前方に空母が
この日は、米海軍の基地には、10月1日に日本に配備されたばかりの米空母「ロナルド・レーガン」が係留されていました。 「ロナルド・レーガン」は、ニミッツ級航空母艦の9番館で、平成15年(2003年)に就役しました。 全長333m、全幅76.8m、喫水11.3mで、満載排水量は101,940トンです。 「いずも」を二廻りも三廻り大きくした感じです。
全通甲板 洋上に出るとさらに大きく感じられます
東日本大震災の発生2日後の3月13日には、太平洋を航行中だった空母ロナルド・レーガンは日本近海に到着し、救援活動を開始しました。 ロナルド・レーガン及び米艦を発進したヘリコプターによって3月13日だけで3万食の非常用糧食を空輸し、自衛隊に引き渡すなど大きな貢献をしました。 そしてロナルド・レーガンは4月15日に撤退するまで、捜索・救出・空輸活動の洋上拠点として活動しました。
真ん中後方の遙か彼方に富士山が!
護衛艦「いずも」艦上から富士山を望む
ロナルド・レーガンは、横須賀に到着早々の10月12日に、一般公開が行われました。 一般公開は大人気で、午前10時に一般公開が開始されましたが、予想を上回る大勢の人が詰めかけたため、午前11時には行列に並ぶのが中止になりました。入場待ちの行列は三笠公園からJR横須賀駅まで続いていたとのことです。 また、10月18日には自衛隊観艦式の行われた相模湾に現れ、観艦式終了後安倍首相はロナルド・レーガンに乗艦しました。 テレビで放映されましたが、日本の首相が米空母に乗艦したのは、初めてとのことでした。
東京湾航行中の護衛艦「いずも」 何を指さしているのかな?
指さす方向に横浜ベイブリッジがありました
ロナルド・レーガンを右手に眺めながら「いずも」は港外に出て、一路横浜港に向かいました。 出港前は周囲に建物がありますので、それほど大きくは感じませんでしたが、洋上に出ると大きさがわかります。
横浜ベイブリッジ
全通甲板の先端から、後方を眺めると、一番後方の人は豆粒のようにしか見えません。 いずもの全通甲板の先頭から、一番後方までは248mあります。 陸上競技場やサッカー場で100m先の人を見ても遙か遠く感じられますが、その2倍以上ありますので、遠いはずです。 この日は天候に恵まれて、東京湾から富士山を眺めることができました。
東京湾を行き来する船舶を眺めながら1時間ほど経過すると、横浜港の入口にある横浜ベイブリッジが近づいてきました。 横浜ベイブリッジは、平成元年(1989年)に開通した、長さ860mの斜張橋(吊り橋)です。
横浜ベイブリッジの真下通過
メインマストはこれから横浜ベイブリッジへ
無事通過できるかな?
ぎりぎり通過のようです
無事通過しました
このベイブリッジには大型船舶航行問題があります。 ベイブリッジの橋の下を通過できない大型外国客船が続々と登場しています。 ベイブリッジの海面からの高さは約55mで、これをくぐらなければ横浜おお桟橋を活用することができず、客船の誘致合戦で後れをとって外国船寄港数では九州地方の港を下回っています。
護衛艦「いずも」と横浜ベイブリッジ
クイーン・エリザベスは、潮待ちをして干潮時間を狙って一度入港したことがありますが、それ以外は不便な大黒ふ頭に係留するか、入港先を神戸港に変更するなどしています。 護衛艦「いずも」もじつはぎりぎりなのです。 マストの高さが49mですから、干潮時で5m程度、満潮時には数mの隙間しかありません。 皆さん興味津々で眺めていましたが、無事通過することができました。
横浜大桟橋停泊中の護衛艦「いずも」
横浜大さん橋に入港すると岸壁には大勢の人が見学に来ていました。 護衛艦「いずも」は横浜には初入港とのことです。
10月8日は、横浜入港後、山下公園近くのホテルで懇親会があったため、異なった角度から護衛艦「いずも」を楽しむことができました。 山下公園の傍のホテルですから、眼下に氷川丸も眺めることができました。
山下公園に係留中の氷川丸
電灯艦飾
護衛艦「いずも」は自衛隊観艦式の終了する10月18日まで横浜港に滞在し、この間に4回の艦内一般公開が行われました。 また、夜間には電灯艦飾が行われ、昼間とは異なった光景を演出していました。
横浜港大桟橋から
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