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羊山公園の芝桜
「芝桜の丘」へ、芝桜を見に行ってきました。 「芝桜の丘」は、秩父市街地を一望できる羊山公園にあります。 秩父のシンボルともいわれる武甲山（１３０４ｍ）を背景にした、約１７６００平方メートルの広大な敷地に、９種類４０万株以上の芝桜が花を咲かせます。
芝桜は、北アメリカ原産の多年草です。 花の形がサクラに似て、芝のように地面をはって広がることから芝桜と呼ばれています。 日当たりと水はけの良い場所を好み、耐寒性が強いのが特徴です。 芝桜の丘には「スカーレットフレーム」「多摩の流れ」など９種類の芝桜がさいています。 近くで見る芝桜のひとつひとつの小さな花びらはまるでハート型のようです。
芝桜の丘で、東側から眺めた斜面のデザインは、秩父夜祭の笠鉾、屋台の山車に乗った囃子手が着こんだ紅白襦袢模様をイメージしたものとのことです。 残念ながら、デザインがあるとは知らずに写真を撮影しましたので、東側から眺めた紅白襦袢模様の写真は、うまく撮れていないようです。
芝桜の丘、全体が花色に染まるのは例年４月中旬ごろからで、見ごろは５月初旬、大型連休のころにかけてです。 しかしながら、開花状況は天候などに左右され、毎年見頃の時期が異なります。 今年の芝桜まつりは４月１５日（水）から５月６日（水）の間、開催されました。 芝桜開花期間中は芝桜の丘の隣では「秩父路の特産市」が開かれるほか、まちなかでも各種イベントが催されます。
芝桜の見頃の時期は、つつじ、花菖蒲、藤などのいろいろな花の見頃の時期と重なりますので、どの花を優先する悩ましいところです。 近年、なかなか見頃の時期をうまく捉えることができず、見逃していましたので、今年は是非とも行かなくては、開花情報をこまめにチェックすることとしました。
今年の芝桜の開花情報は３月２８日（土）から提供されました。 ３月２８日には「昨年に比べ開花は早めです。花が確認できたのはオータムローズ、スカーレットフレーム、オーキントンブルー、リットルドットでした。」との情報が提供されました。 今年は花の開花が早かったですが、芝桜の開花も早い感じです。
４月１２日には、「秩父地方は未明に冷え込み、秩父市内で氷点下０．８度と平年を６．１度も下回りました。羊山公園芝桜の丘は標高２７０ｍあり、市内よりは冷え込んでいました。 朝方、芝桜は霜をかぶっており、ピンクやブルーの花は白っぽくなっていました。朝日が当たると、霜が日差しを反射してきらきら光っていました。 東向き斜面は見ごろを迎えています。西向き斜面はまだまだですが、花色は増えています。 本日より、芝桜の丘は料金を頂戴することになりました。よろしく、ご協力お願いいたします。」との情報があり、一部のエリアで見頃を迎えたようです。
４月中旬は都心でも雪が舞うなど寒い日が多く、芝桜の開花もなかなか進まないようで、４月２２日になって「見頃」との情報が提供されました。 この「見頃」との情報は、４月３０にまで続きましたが、５月に入ると見頃を過ぎたようで、予定通り５月６日に芝桜まつりは終了しました。
風来坊の訪ねた４月２７日の開花情報は「見頃。青空が広がり、芝桜の花が映えています。 画像は午前７時前後の撮影です。連休初日とあって、開園と同時に大勢の来園者が訪れています。 本日より,休日は、公園内に一般車両の進入はできません。道の駅ちちぶ東側の臨時有料駐車場をご利用ください。公園一角にある第一駐車場の間を無料シャトルバスが運行されます。」となっていました。 本格的な見頃といった感じです。
西武秩父線を利用した場合の、芝桜の丘へのアクセスは、西武秩父線西武秩父駅から徒歩１．５ｋｍ、横瀬駅から徒歩１．４ｋｍとなっています。 また、秩父鉄道御花畑駅からも徒歩約１．５Ｋｍです。 芝桜の丘は８時開園です。 人影の少ない芝桜を撮影したいと思い、特急電車を利用して８時１２分に西武秩父駅に到着しました。
朝早いということもあり、特急電車から降りた人は少なかったですが、駅前には道先を案内する方がすでに立っておられました。 混雑防止のため、駐車場が決められており、自家用車で来られる方への案内のようです。 西武秩父駅から芝桜の丘までは１．５ｋｍありますが、要所要所に案内板が掲げられており迷うことなく、８時４０分頃に芝桜の丘に到着しました。
芝桜の丘に到着してびっくりです。 ９時前にもかかわらず、自家用車で多くの方が見に来られており、芝桜の丘を上方から眺めることのできるベンチには多くの方が腰をかけて素晴らしい景観を楽しんでおられました。 ホームページのアクセスの案内に「公園内道路は平日でも駐車待ちの車が列をつくり、長時間待つことが多いです。 園内車道は一方通行で歩行には十分ご注意ください。」と書かれているため、自家用車の方も朝早くから来られているようです。
芝桜の丘には、縦・横・斜めに散策路が設けられており、いろいろな角度から芝桜を楽しむことができるようになっています。 早朝から多くの方が来られていましたが、平日の朝早い時間帯ということもあって、散策路の人の流れが途切れることもあり、比較的人影の少ない写真を撮ることができました。
羊山公園は、秩父市の東側に位置し、県立武甲自然公園の西北部に含まれ、緑豊かな自然に囲まれた公園で、市街地を一望できる高台にあり、長年市民のいこいの場として親しまれています。 また秩父の桜の名所でもあり、春にはソメイヨシノをはじめ、しだれ桜、八重桜、あわせて約１０００本が咲き誇り、公園を訪れる人々を楽しませてくれます。初夏には花菖蒲なども咲きます。
羊山公園内には、「武甲山資料館」や棟方志功の作品を集めた「やまとーあーとみゅーじあむ」などの施設もあり、自然散策ができるよう施設整備がされています。 さらに、羊山公園からまちなかに足をのばす途中には、若山牧水の歌碑を設置した「牧水の滝」、秩父銘仙に関する資料の展示や染め・織り体験、織物製品の展示販売を行う「ちちぶ銘仙館」など秩父を感じる施設があります。
関連のホームページ 芝桜の丘 風来坊
