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行田古代蓮の里 (H27.7.12)

水生植物園


古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮

「古代蓮の里」は、埼玉県行田市にある公園を兼ねる施設です。

ふるさと創生事業の一環として、行田市の天然記念物に指定されている「古代蓮(行田蓮)」をシンボルとする公園を、古代蓮の自生する付近に「古代蓮の里」として、平成4年(1992年)から平成12年(2000年)にかけて整備されました。

また、平成13年(2001年)には園内に「古代蓮会館」が開館しました。



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮


公園の面積は、14ヘクタールで東京ドーム約3個分になります。

公園内の施設としては、古代蓮池、世界の蓮園、水生植物園、水鳥の池、あずまや、トイレ、駐車場、古代蓮会館、売店およびうどん店、作業棟、牡丹園、釣掘、冒険遊び場、見晴らしの丘、お花見広場、梅林、ロウバイ、ホタルの川などがあります。

蓮の開花時期には、毎年11万人から14万人の人が訪れますが、平成25年は16万5千人の来訪者があったとのことです。


古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮

古代蓮の里には、行田蓮をはじめとする42種類、約12万株の花蓮が植えられています。

メインの行田蓮(古代蓮)は10万株植えられています。

行田蓮(古代蓮)は、原始的な形態を持つ1400年〜3000年前の蓮であるといわれています。



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮


地中深く眠っていた蓮の実が、工事によって掘り起こされ、その後、自然発芽したものと思われますが、このように多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花したことは、過去に例がなく、全国的にも極めて珍しいことだといわれています。

これを、埼玉大学名誉教授で植物学の権威とされる江森貫一氏が調査を行い、当時古代蓮といわれていた大賀蓮の例を参考に、2500年から3000年前のものと推定されました。


古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮

その後、蓮の研究家である神奈川大学の豊田清修教授が昭和49年から50年にかけて、古代蓮について調査研究した結果、この蓮はかなり原始的なものであることが判明しました。

さらに、この蓮の実とその周辺の出土木片の年代を測定したところ、1390年±65年前のものであるという結果が得られました。

これらのことを考え合わせるとこの古代蓮は、概ね1400年前から3000年前のものと推定されています。



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮


行田蓮(古代蓮)は、古代蓮池、水生植物園、水鳥の池の3ヶ所に植えられています

公園中央にあるのが「古代蓮池」で、古代蓮池(東)及び古代蓮池(西)の2ヶ所に分かれていますが、この2ヶ所の池がメインの池です。

古代蓮池には、行田蓮(古代蓮)が植えられています。

2つの池で5000平方メートルあります。

いずれの池も散策路が設けられており、左右に咲く古代蓮を眺めながら、散策を楽しむことができます。


古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮

古代蓮池の北に「水生植物園」があります。

水生植物園は5700平方メートルで、古代蓮の里で一番広いエリアです。

水生植物園には行田蓮、甲斐姫、黄花蓮が植えられています。

甲斐姫は、花色は行田蓮の紅色とアメリカ黄蓮の中間の黄紅色です。

葉の緑の波は行田蓮に似ており、葉色も緑が濃く育成が旺盛です。

花柄と葉柄のとげは、黒の斑点で黄蓮の特徴がでています。



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮


甲斐姫は、「成田記」に登場する忍城主成田氏長の娘で、1590年に石田三成軍が忍城を水攻めした際に城を守って奮戦したと伝えられる姫です。

花蓮「甲斐姫」は、この甲斐姫にちなみ平成21年に開催された「蓮サミット」で命名されたものです。

水生植物園には平成22年に植えられました。

甲斐姫



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮

水生植物園の奥のエリアに、別の池があります。

この池にはオニバスが栽培されていますが、未開花でした。

また、オニバスの咲いている隣の池には黄花蓮が咲いていました。

水生植物園では、スイレン、ミズアオイ、ホテイアオイ、ガガブタなどの花も楽しむことができます。



黄花蓮


もう一ヶ所は、自然状態が人気の水鳥の池です。

水鳥の池は5600平方メートルで水生植物園とほぼ同じ大きさです。

水鳥の池の蓮も行田蓮ですが、この池の蓮は開花時期が遅いため、今回は訪ねませんでした。


黄花蓮



オニバス

古代蓮の里では、行田蓮(古代蓮)をはじめとする42種類約12万株の花蓮は6月中旬頃から咲き始めます。

6月下旬から見頃となり、7月上旬から中旬まで最盛期となます。その後も8月上旬まで楽しめますが、天候によって毎年咲く時期が異なります。

今年は花の咲く時期が早いですが、古代蓮の里のハスも例年よりは随分と開花が早かったようで、7月12日に訪ねたところ見頃を過ぎていました。


世界の蓮園


大酒錦



カスピカム



嘉詳蓮



桜蓮

古代蓮の里には42種類の花蓮が栽培されています。

行田蓮(古代蓮)と甲斐姫以外の花蓮は、古代蓮池の南側にある「世界の蓮園」に植えられています。

世界の蓮園では行田蓮(古代蓮)、甲斐姫以外の、40種類の花蓮、2万株が栽培されています。



西湖蓮



輪王蓮



漢蓮


行田蓮(古代蓮)と違って、八重咲きの花や、白色の花や、黄色の花が見られます。

さまざまな種類の花は見ごたえあります!

世界蓮園の蓮は、種類が多くて、咲く時期が異なるため、すべての蓮に出会えることは困難です。

今年は、古代蓮の見頃の初期の段階で来たためか、世界蓮園でも数多くの蓮に出会えることができました。


剣舞蓮



巨椋の白鳥



原始蓮



原始蓮



紅万々

古代蓮の里で配布されたパンフレットに、「蓮の命の4日間」が掲載されていました。

蓮の花の最適な観賞時間は、朝7:00〜9:00頃までです。

午後には美しい花を見ることはできません。



大賀蓮



舞妃蓮


1日目

開花初日は午前6時頃から花弁が開きはじめ、3〜4cmほど開いた後、8時頃には蕾の状態に戻ります。


2日目

午前7時〜9時頃には満開になります。花は最も美しい時を迎え、やさしい香りが漂います。そして、また、蕾の状態に戻ります。


明光蓮



碧台蓮



姫蓮



漁山紅蓮


3日目


2日目と同じ経過をたどり、最大に開きます。受粉した雌しべは黒っぽく変化し、花の色が退色します。昼頃には閉じはじめ、閉じかけたまま夜を迎えます。


4日目

7時頃には完全に開きます。早いものでは8時頃から散り始め、昼にはすべての花弁が散ってしまいます。



真如蓮



白万々


アクセス

JR高崎線行田駅東口から行田市市内循環バス(観光拠点循環コース右・左回り)で20分〜30分

秩父鉄道行田市駅南口から行田市市内循環バス(東循環コース右回り)で15分

蓮の開花期間は、JR高崎線行田駅からシャトルバスが運行されています。
シャトルバスは、休日は1時間2本、平日は1時間1本ですが、蓮の見頃の時期は平日も1時間2本となります。


西光寺白蓮



酔妃蓮



瑞光蓮



端台蓮



毎葉蓮

駐車場

駐車台数 約500台

5時から14時の間は有料です。
駐車料金 500円

関連するホームページ

 行田市古代蓮の里



        風来坊


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