散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

千鳥ヶ淵の桜 (H27.3.31)


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜

千鳥ヶ淵は、江戸城の堀の中で水面の幅が最も広く、堀の両側に植えられたソメイヨシノやヤマザクラは、東京では1、2のものとして人気があります。

堀の形状が「千鳥」が羽を広げた形に似ていることから、千鳥ヶ淵という名前がついたと言われています。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜


かつては半蔵濠とつながっていましたが、明治33年に北の丸と番町をつなぐ道路建設のため埋め立てられて、堀が二分されたそうです。

このため千鳥ヶ淵周辺は、厳密に考えると、千鳥ヶ淵の外側(皇居の反対側)の千鳥ヶ淵緑道、千鳥ヶ淵の内側(皇居側)の北の丸公園、半蔵濠に面している千鳥ヶ淵公園の3つに区分できるようです。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜

千鳥ヶ淵では千鳥ヶ淵緑道から見る桜の景観が一番素晴らしいですので、一般に千鳥ヶ淵といえば千鳥ヶ淵緑道のことです。

千鳥ヶ淵緑道には76本、対岸の北の丸公園には329本の桜が植えられていますが、このうち千鳥ヶ淵緑道から見ることができるのは260本のソメイヨシノです。



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜


今年の桜の開花予想は平年よりもやや早めということでしたが、東京、横浜では3月23日に開花宣言がありました。

東京は昨年よりも2日、平年よりも3日早い開花です。

しかも、24日以降は5月中旬並みの気温の高い日が続いたため、東京では開花から6日後の3月29日に満開宣言がありました。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜

当初の開花予想では、東京の満開は4月4日頃となっていましたので、随分と早く満開を迎えました。

3月29日はまだ枝垂れ桜の追っかけをしていて、ソメイヨシノは頭にありませんでしたので、満開宣言にびっくりです。



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜


3月30日、31日と晴天が続きましたが、4月に入ってからは曇天や雨の日が続きました。

このため、4月に入って花見を楽しもうとした人には、お気の毒な天気となってしまったようです。

しかも、満開宣言のあった3月29日が日曜日であったことから、サラリーマンにとっても、桜を楽しむ期間が極めて短かった感じです。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜

3月28日に国立劇場を訪ねる途中で千鳥ヶ淵に立ち寄ったところ、2分咲き程度でしたから、29日に都内の桜が満開といわれてもピンときませんでした。

しかし、天気予報では、晴マークは3月30日、31日のみで、4月は曇マークや雨マーク続きです。

ということで、千鳥ヶ淵は3月31日に訪ねることにしました。



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜


千鳥ヶ淵は都内随一の桜の名所ですから、千鳥ヶ淵の桜を見る場合は、朝早く千鳥ヶ淵を訪ねてその後他所に廻ることにしています。

しかしながら、千鳥ヶ淵緑道から眺める場合、対岸の北の丸公園の桜は午前9時を過ぎないと太陽光線が当たりません。

また、ボートの貸し出しは9時30分からですので、桜とボートを撮影しようとすれば9時30分以降が適当です。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜

このため、最初に靖国神社を訪ねた後、千鳥ヶ淵緑道を訪ねることにしました。

千鳥ヶ淵の桜の景観を一番楽しむことができる千鳥ヶ淵緑道は、九段下の入口から千鳥が淵墓苑近くのボート乗り場付近までは、散策路の中央に桜が植わっているため、散策路が二つに分かれています。

しかもお濠側の散策路の幅が1m程度と狭いため、桜の時期は左側通行の一方通行となります。



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜


このため、千鳥ヶ淵に垂れ下がる桜を楽しむ場合は、九段下側の入口から入る必要があります。

九段下側の入口からはいると、すぐに絶景のポイントがあり、多くの方がここで記念撮影をします。

さらに、千鳥ヶ淵緑道には数々の記念撮影のポイントがあるため、人の流れがゆっくりとなります。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜

こうした状況から、入り口付近は大変な混雑となりますし、散策路も混雑が続きます。

このため、散策路が混みすぎて危険にならないように、九段下側の入口では入場規制が行われます。

したがって、人出の多くなる、土・日の昼頃には九段下駅から千鳥が淵緑道入り口までの歩道には、入場待ちの長い行列ができます。



千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜


この日は10時前に千鳥ヶ淵に到着しましたが、千鳥ヶ淵緑道は空いていて流れはスムーズです。

東京の当初の満開予想は4月4日頃でしたので、多くの方が4月に入ってからの花見を考えられていたのかもしれません。

武道場の横に大型バスが駐車できる大きな駐車場がありますが、この日は駐車場もガラガラでした。

バスツアーも4月1日以降に計画されている感じです。


千鳥ヶ淵の桜



千鳥ヶ淵の桜



ボート乗り場は長蛇の列

この日は午前10時過ぎから風が強くなったため、ボートの貸し出しが中止となりました。

千鳥ヶ淵の桜撮影にはボートは必須ですが、この日は朝早く行ったため、ボートが漕がれている千鳥ヶ淵の桜を撮影することができました。

次第に風が強くなってきましたが、満開になったばかりということで、花吹雪は舞っていませんでした。



北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵


千鳥ヶ淵緑道から桜を眺めていると、お堀の反対側の山の上を歩いている人を見かけます。

この山の上は、入口がわかりにくいためか、あまり知られていないようです。

比較的混雑していなくて、千鳥ヶ淵散策の穴場といえます。


北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵

千鳥ヶ淵緑道をそのまま進み、千鳥ヶ淵戦没者墓苑側の出口にある「墓苑入口」の信号を左折し、50mほど進むと「千鳥ヶ淵」の信号です。

九段下の入口から千鳥ヶ淵緑道に入った人は、この信号を渡り、千鳥ヶ淵公園の桜を楽しんだ後、半蔵門の方に向かう人が多いようです。



北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵


「千鳥ヶ淵」の信号を左折し、緩やかな坂を進むと左手の高台に公園があります。

この公園は、北の丸公園の一部で、一番西側の部分です。

九段下の入口から千鳥ヶ淵緑道に入った人は、この高台の公園から東京国立近代美術館工芸館の横を通り、北の丸公園を散策し、東京メトロ九段下駅あるいは竹橋駅方面に向かう人が多いようです。

また、逆コースの竹橋方面から北の丸公園を経由して千鳥ヶ淵緑道に向かう人もおります。


北の丸公園からの千鳥ヶ淵



北の丸公園からの千鳥ヶ淵

東京国立近代美術館工芸館の横から北の丸公園に入り、左に曲がって武道館の方向に少し進むと左手に入る狭い散策路があります。

ここのなだらかな坂を登ると千鳥ヶ淵緑道の反対側にある山の上に出ることができます。



田安門



田安門付近の桜


千鳥ヶ淵緑道から眺めた桜の裏側から、千鳥ヶ淵の桜を眺めることになります。

高台のようになっていて、千鳥ヶ淵の桜を一段と高いところから眺めることになります。

桜の下での宴会は出来ませんが、休憩のための椅子も準備されています。


田安門付近の桜



田安門付近からの千鳥ヶ淵の展望



田安門付近からの千鳥ヶ淵の展望



田安門付近からの千鳥ヶ淵の展望

東京メトロ九段下駅から千鳥ヶ淵緑道の反対側に行く場合は、田安門から入ることになります。

なだらかな坂道を進み、田安門を入って少し進むと左側が武道館、右側が駐車場です。

武道館前を右折して駐車場に沿って進むと、右側に入る狭い散策路があります。

この散策路を進み、なだらかな坂を登ると千鳥ヶ淵緑道の反対側に出ることができます。



田安門付近からの千鳥ヶ淵の展望



田安門付近からの千鳥ヶ淵の展望


千代田区さくら再生計画

千鳥ヶ淵を散策していると「区の花さくら再生計画」という看板が目に入りました。
「さくら再生計画インフォメーション」には次の内容が書かれていました。


『千代田区内には約3,000本のさくらがあり、お花見には多くの人出賑わいます。
しかし、これらは戦後間もなく植えられたものが多く、老齢化や環境の変化などで約半数が病虫害等にかかり、弱っています。
そこで、千代田区では平成16年3月に区民、有識者等の英知を結集して「区の花さくら再生計画」をまとめ、同年4月より計画に沿った再生作業を開始しました。


田安門付近からの千鳥ヶ淵の展望



靖国通りからの展望



靖国通りからの展望



靖国通りからの展望

再生計画では、永続的な管理作業をもとに再生・更新作業を行うとともに、千鳥ヶ淵、靖国神社周辺、江戸城外濠土手筋を重点整備地区として、将来のあるべき姿を示しています。
また、さくらを愛でる多くの人達が活動する場としての「さくらサポーター制度」や、さくら再生の運営資金を募る「さくらファンド」を創設し、持続していきたいと考えています。
区のさくらを守り。育て、そして後世の人々に継承していくために、皆様のご理解とご協力をお願いします。』

また、千鳥ヶ淵では「さくらサポーター制度」に基づく「さくらサポーターの募集」が行われていました。

併せて「千代田区さくら基金」への寄付の募集もありましたので、風来坊、寄付のみに参加しました。



靖国通りから田安門方向を望む



靖国通りから田安門方向を望む


アクセス

東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅から徒歩10分

東京メトロ東西線「竹橋」駅から徒歩10分



 千鳥ヶ淵公園の桜へ


         風来坊


靖国通りからの展望


目次  TOP  HOME