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隅田川の桜と東京スカイツリー
隅田川の桜と東京スカイツリー 水上バスは大人気
上野、飛鳥山、隅田川の3ヶ所は、8代将軍徳川吉宗が、庶民も花見が行えるようにと開放した桜の名所です。 隅田川は、上野や飛鳥山とは異なり、川岸からだけでなく、隅田川に屋台舟を浮かべて両岸の桜並木を眺める風流な桜の名所でもあります。
隅田川の桜並木
さらに、2015年5月に開業した東京スカイツリーにより、隅田公園は桜と東京スカイツリーのコラボレーションを楽しむことができる人気スポットになりました。 屋台舟の宴会は、毎年大人気でほぼ1年前から予約が入っているとのことで、なかなか予約が取れないことでも有名です。 東京スカイツリーの完成により、屋台舟のみでなく、隅田川を遊覧する水上バスも大変な人気になっています。
隅田川の桜
隅田川では、吾妻橋から桜橋の約1kmにわたり、川の両岸にソメイヨシノ、シダレザクラ、サトザクラ、エドザクラなど300本あまりの桜が植えられています。 川の両岸の桜並木のみでなく、その外側の公園内にも桜が植えられており、隅田公園の桜は640本の規模になるとのことです。
隅田公園から東京スカイツリーを撮影する場合は、午前中は逆光になることから、午後の方がお勧めです。 ということで、目黒川、上野恩賜公園の桜を見た後、隅田公園を訪ねました。
隅田川右岸には、吾妻橋近くの水上バス乗り場から桜橋の少し上流まで桜並木が続いています。 隅田川右岸の隅田公園では、堤の上のみでなく、川堤の外側の公園にも沢山の桜が植えられており、「隅田公園桜まつり」の会場となっています。 今年は3月20日から4月上旬(桜の開花情報によります)まで、桜まつりが開催されました。 隅田川右岸からは桜と東京スカイツリーのコラボレーションを楽しむことができますが、公園内にはいると桜の上側に東京スカイツリーが聳えている光景に出会うこともできます。
隅田川には、多くの水上バスが行き交っていましたが、いずれの水上バスも超満員でした。 特に船の後部側にある屋根の上は、満員電車並みの混雑ぶりでした。 川面から眺める桜と東京スカイツリーの絶景を多くの方が楽しんでおられました。 桜並木を上流に進み、言問橋を過ぎると前方に立派な橋が見えてきます。 1885年に完成した隅田川唯一の歩行者専用橋である、「桜橋」です。 両岸の隅田公園を結ぶ役割を持っており、平面のX字型の得意な形状をしています。
桜橋
桜橋と東京スカイツリー
花見のシーズンには、両岸の桜を楽しむために多くの人がこの橋を渡ります。 桜橋の上から見る桜は絶景ということができます。 この橋の上からは午前中は良いですが、午後は逆光になってしまいます。 隅田川の桜は隅田川の両岸に広がっているため、すべてが順光というわけにはなかなかいきません。
桜橋から下流の展望
桜橋より上流の展望
桜橋を渡った左岸の隅田公園には、桜橋の少し上流から墨田区役所の手前まで桜並木が続いています。 この隅田川の左岸の桜並木が「墨堤さくらまつり」の会場です。 墨堤の桜は、江戸享保年間に8代将軍吉宗の命により植裁されたのが始まりで、長年桜の名所として親しまれてきました。
桜橋より上流の桜
隅田川左岸の桜並木
この墨堤の桜も戦後は一時衰退をみましたが、墨田区では、昭和50年代に入り、由緒ある桜並木を復活させ、合わせて、内外の多くの人々にお花見を楽しんでもらうため、「墨堤さくらまつり」を開催しています。 期間中は、地元を挙げての模擬店や向島芸者による芸妓茶屋が催されます。
今年の「墨堤さくらまつり」は3月28日から桜開花中は開催されるということで、風来坊の訪ねた3月30日も、多くの模擬店が並んで花見客で賑わっていました。 また、墨堤桜まつりでは、週末を中心にさまざまなイベントが開催されています。 芸妓さんと会える芸妓茶屋は、3月28日から4月5日までとのことですが、残念ながら芸妓さんには会うことができませんでした。
隅田公園の桜と東京スカイツリー
また、墨堤周辺には、向島名物の老舗和菓子店(長命寺の桜もち、言問団子、志満ん草餅等)や料亭街、隅田川七福神ゆかりの寺社など魅力的な観光ポイントが揃っており、向島散策へと発展する人も多いようです。 墨堤の桜まつり会場までは、都営本所吾妻橋駅からが近く、徒歩5分です。
牛嶋神社
隅田公園の桜
隅田公園は隅田川の両岸にまたがっていますが、右岸は台東区、左岸は墨田区が管轄しているため、さくらまつりの実施時期も微妙に異なるようです。 隅田川左岸の隅田公園にも多くの桜の木が植えられており、桜の木の下で花見を楽しむこともできます。
また、左岸の隅田公園からは間近に見える東京スカイツリーを楽しむことができます。 桜と東京スカイツリーのコラボレーションを楽しむことができるスポットもいくつかあります。 隅田公園の花見は、隅田川両岸の桜並木及び浅草に近い隅田公園が人気のようで、左岸の隅田公園は花見客も少なく、隠れた花見のスポットといえるかもしれません。
桜一色となる隅田川両岸には、毎年30万人を越える花見客が訪れるとのことですが、東京スカイツリーが完成してからは、人気もさらに上昇したようです。 今年は水上バスからも花見を楽しみたいと思っていましたが、開花から満開まで、満開から花吹雪までがあっという間で、残念ながら来年以降に持ち越しとなりました。
東京スカイツリーと桜
勝海舟の像
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