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根津神社のつつじ
根津神社は今から1900年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祠したと伝えられる古社です。 文明年間には太田道灌が社殿を奉建しています。
現在の社殿は、宝永3年(1706年)の創建です。 江戸時代の宝永2年(1705年)5代将軍綱吉は世継ぎが兄綱重の子・綱豊(6代家宣)に定まった際に、氏神根津神社にその屋敷地を献納、世に天下普請と言われる大造営を行いました。 権現造りの社殿、唐門、楼門、透塀など7棟の建物は、現在もそのまま残り、国の重要文化財に指定されています。
つつじ苑は、境内地となる以前に、徳川綱重(5代将軍綱吉の兄)が屋敷の庭につつじを植えたことに始まり、350年の歴史があります。 7000坪の神苑は、世につつじヶ岡と呼ばれる府内の名勝でした。 現在も境内には約2000坪のつつじ苑があり、約100品種、3000株のつつじが色とりどりに咲き移ります。
つつじが見頃となる時期には「文京つつじまつり」が境内で開催され、神輿渡御、来賓観躅会、なぎなた奉納稽古、かっぽれパレード、花の交流ラジオ体操会、まといパレード、浦安舞、奉納演芸、根津権化太鼓などさまざまな行事が行われます。 また、植木市、骨董市、甘酒茶屋、露店などを楽しむことができます。 今年も、「第46回文京つつじまつり」が4月11日(土)〜5月6日(水)の間、根津神社で開催されています。
根津神社のつつじ苑は、つつじの種類が約100種類と多く、開花時期が異なるため、早咲きから中咲き・遅咲きへと花が移り変わり、長い期間にわたりさまざまなつつじを楽しむことができます。 逆に、つつじの開花時期が異なるため、つつじ苑全体がつつじの花に包まれるという光景を期待するのは無理があります。 つつじまつりのパンフレットにも、「全ての花を見るには、会期中間をおいて2〜3度お越し下さい」と書かれています。
根津神社のつつじの見頃は4月中旬〜下旬と言われていますが、その年の気候によって相当変化します。 今年は桜の開花が3月23日と早く、しかも3月下旬は初夏のような気候が続いたため、3月29日には満開となりました。 しかも4月に入っては、雨の日や風の強い日ばかりで、開花から満開、そして散るまでの期間が非常に短かったです。
4月中旬はチューリップの追いかけやイベントで忙しくて、つつじの開花情報をチェックする余裕がありませんでした。 4月22日のイベント終了後に、根津神社の開花情報をチェックしたところ「現在多くの種類が満開で見頃です。キレンゲツツジも咲いています。天候にもよりますので早めにお越し下さい」と掲載されていました。
根津神社
23日の都内の天気予報は「午前中は曇、ところによって小雨、午後は晴」ということでしたが、横浜は朝から快晴です。 ということで、早速に出かけました。 根津神社に到着すると、一部緑のエリアもありますが、随分と開花が進んでいる感じです。
カバレンゲ
キレンゲ
つつじ苑の入口に到着すると「中咲きが見頃です」と書かれています。 根津神社はつつじの品種が多いため、全体が同時に見頃になることはありません。 中咲きが見頃の時期が一番綺麗ということができます。 園内に入ると、全体がまさに見頃を迎えていました。
しかも、この日は「午前中は曇でところによって小雨、午後は晴」という天気予報であったためか、快晴にもかかわらず、園内は比較的空いていて、人影の少ない写真を撮ることができました。 22日の夕刻に小雨がありましたが、早咲きのつつじも殆ど散っていなくて、まさに見頃のつつじを楽しむことができました。
つつじ苑入苑料 根津神社境内は無料です。 つつじ苑は神苑整備事業ご寄進として200円です。 引率のある小学生は無料です。
アクセス 東京メトロ千代田線根津駅・千駄木駅、南北線東大前駅より徒歩5分 都営三田線白山駅より徒歩10分 関連のホームページ 根津神社 風来坊