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アートアクアリウム2015 水戯の舞台
ロータスリウム
「アートアクアリウム2015〜江戸・金魚の涼〜」が、7月10日(金)から9月23日(水)まで、日本橋三井ホールで開催されています。 日本橋会場で「アートアクアリウム展 金魚シリーズ」が開催されるのは、日本橋が架橋100周年を迎えた2011年に初めて開催されて以来、今年が5回目です。
インフィニトリアム
アートアクアリウム2015の主役は金魚ですが、工夫されたアクアリウムによって素晴らしい世界が演出されています。 金魚は、鮒の突然変異によって生まれた緋鮒を改良したものです。 近年、DNA分析の結果、キベリオブナが直接の祖先であることが判明しています。
金魚の歴史は、約二千年前に中国で、突然変異で生まれた緋鮒が見つかったことに始まり、日本に伝わってきたのは、約500年前の室町時代といわれています。 金魚は自然界には存在しない魚で、全ての金魚は人間の手によって生み出され、さまざまに形を変えてきた歴史をもつ観賞魚です。 金魚は淡水性の魚類で藻や水草を食べ、飼育が容易であるため、観賞用として世界中で親しまれています。
金魚の産地は日本の各地にありますが、愛知県弥富市、奈良県大和郡山市、江戸川下流域が金魚の三大養殖地として知られています。他にも、山形県や熊本県玉名市などが有名です。 また、近年では江戸川下流域から埼玉県北部や茨城県南部に生産拠点を移す業者が増えているとのことです。 また、各地に美しい魚体の保存・鑑賞を目的とした、愛好会・保存会が多数存在します。
カレイドリウム3D
アートアクアリウムの会場に入ると、最初にあるのが六角柱の「カレイドリウム3D」です。 各面に大きな覗き穴が設置され、万華鏡を観るように、金魚たちを眺めることができます。 時間とともに変化する光の中で、きらきらと変化する金魚を楽しむことができます。
「カレイドリウム3D」を過ぎると「金魚コレクション」のコーナーです。 金魚は自然界に存在するのではなく、人の手で生み出されたアートです。 その生きるアートをコレクションとして、たくさんの品種の金魚を1作品ずつ鑑賞することができるコーナーです。 普段なかなか目にすることのない珍しい品種が展示されています。光が変化し金魚を妖艶に映し出しています。
アースアクアリウム・ジャポニズム
「金魚コレクション」を抜けるとメインのエリアです。 中央にあるのが「インフィニトリアム」です。三角柱の水槽が計40個合体した、大型アクアリウムです。 高さ2.4m、幅4mを誇る大水槽には、上から下へ滝のように水が流れる仕掛けが施されており、光のゆらめきと共に神秘的な雰囲気を醸し出しています。
金魚コレクション
また、それぞれの水槽がミラー加工されており、合わせ鏡のように無限の奥行きを体感できるデザインとなっています。 金魚が泳ぐと合わせ鏡の原理で、金魚が何匹も存在しているかのように見えます。
右手が「水戯の舞台」で、舞台の上にいくつかのアクアリウムが並んでいます。 中央にあるのが「ロータスリウム」です。 蓮をモチーフとした約4m四方の大きなアクアリウムです。 中央の大きな花には大きな金魚が優雅に泳ぎ、それを支える周りの水槽には可憐な金魚が群れをなしています。
手鞠リウム
「ロータスリウム」の周囲には「リフレクトリウム」「パラドックスリウム」「ギヤマンリウム」などの水槽が並んでいます。 いずれも多面体の水槽で、万華鏡の効果を狙った水槽もあります。 平面が少ないですから、写真撮影は苦労します。
リフレクトリウム
「インフィニトリアム」の左手が「アースアクアリウム・ジャポニズム」です。 地球をイメージした直径1.5mの球体の水槽の中を錦鯉が乱舞する作品です。 水が流れる巨大な球体水槽は、地球が回転するかのように、作品自体が回転します。
また、会場の中央付近には「手鞠リウム」が並んでいます。 日本に古くからある遊具のひとつである「手鞠」をモチーフとした、球体の作品です。 伝統工芸である伊賀組み紐と水槽とを完全に融合した作品で、中を泳ぐ金魚が色とりどりの手鞠の模様にもなるとのことです。 観察不十分で、手鞠模様の金魚を見ることはできませんでした。
ディスプレイアクアリアム
出口付近に「琳派リウム」があります。 日本特有の建具である襖をモチーフとした幅3m、高さ1.8mの映像が投影される巨大アート作品です。
琳派リウム
関連のホームページ アートアクアリウム2015 入場料 1000円 風来坊
アートアクアリウム2015