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湯島天神本殿
湯島天神では、11月1日(日)から23日(祝)まで菊まつりが開催されています。 「文京花の五大まつり」の一つである、湯島天神の菊まつりは今年が第36回目です。 NHKの大河ドラマをテーマにした菊人形を始め、大作りと呼ばれる千輪咲、大懸崖、盆庭を中心に、古典菊の「江戸菊」「巴錦」など、約2千株の菊花が境内に展示されています。
菊人形 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
湯島天満宮は、御宇2年(458年)に雄略天皇の勅命により、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀る神社として創建されたと伝えられています。 南北朝時代の天平10年(1355年)、住民の請願により菅原道真公を勧請してあわせて奉祀しております。
合格祈願の絵馬
境内の菊飾り
本殿の建築様式は権現造りです。 かつての社殿は明治18年に改築されたものでしたが、平成7年12月に、総檜造りで再建されました、 また、平成12年3月31日に「湯島神社」から「湯島天満宮」に改称されています。
湯島天神は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っていることから、特に受験シーズンには、合格祈願のために、多数の受験生が参拝に訪れます。 その他の時期でも、学問成就や修学旅行の学生達で賑わっており、11月12日(木)も修学旅行と思われる高校生が合格祈願に訪れていました。
菊まつりといえば、菊を飾るための花壇が設置される場合が殆どですが、湯島天神では新しく設置されている花壇は数カ所のみです。 それ以外の場所では、境内の建造物を巧みに利用して、菊が飾られています。 狭い境内に2千株もの菊を飾るための知恵かと思われます。
湯島天神の菊まつりでは、毎年NHK大河ドラマの菊人形が飾られます。 今年は「花燃ゆ」をテーマに二景五体が飾られていました。 等身大の人形に菊の衣装が着せてあり、専門の菊師が一週間以上かけて作成します。 菊まつり開催期間の中程で菊師が花の着せ替えを行うとのことです。
湯島天神菊まつりに展示されていた主な菊の紹介です。 大作り(千輪咲き) 前年の11月頃から冬至芽を育て、摘心を繰り返して枝数を増やし、1本の苗から中心の一輪より一段毎に六輪ずつ増やし、250〜400個の花を咲かせて全体で一輪の花のように組み上げた大菊です。 沢山の花を、同じ大きさに、同時に咲かせるのが腕の見せ所です。 花の世界記録は2319輪だそうです。
懸崖作り 磯菊が断崖の上から垂れ下がっている様を思わせるのでこの名前が付けられました。 長さによって180センチ以上を大懸崖、100センチ以下を小懸崖、その中間を中懸崖と呼びます。 全部の花が一斉に開花し断面がカマボコ型になるように仕立てたのが良い作品です。
江戸菊 江戸時代に江戸、伊勢、嵯峨、美濃、佐賀、奥州などの地方で独特の菊が発達しました。 現在は全部をまとめて古典菊と呼び、個別には昔の地方名で呼んでいます。 江戸で発達し、江戸で盛んに栽培された江戸菊は、はじめ花芯をみせて平に咲き、その後平弁やサジ弁がよじれながら立ち上がって花芯を包み込み、品種独特の花形になります。 この特殊な花弁の動きから、狂い菊とか芸菊ともいわれました。
盆庭(総合花壇)
盆庭(総合花壇) 一人の栽培者が大小懸崖、杉作り、玉作り、木付け、大菊盆養、ダルマ作り、福助作り、古典菊、盆栽、造形など様々な菊を仕立て、一つのテーマをもって調和させて飾るものです。 菊作りの全てに通じたベテランがアイデアをこらした作品です。
アクセス 東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩2分 東京メトロ銀座線上野広小路駅・都営地下鉄大江戸線上野御徒町駅から徒歩5分 関連するホームページ 湯島天神 風来坊