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チョウトンボ
チョウトンボは、チョウのようにひらひらと飛ぶことから、その名前が付けられたようです。 翅は青紫色でつけ根から先端部にかけて黒く、強い金属光沢を持っています。前翅は細長いですが、後翅は幅が広くなっています。 また、腹部は細くて短く、腹長は20〜25mmほどです。
チョウトンボは、チョウとトンボの中間のような恰好をしていますが、トンボ目・トンボ科に属するトンボの一種です。 また、メスには,光を受けたときの翅の色が青紫〜赤紫にかがやくものと,金色にかがやくものがあるとのことです。
国内では本州東北部から九州にかけて分布し、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。 ある程度自然度の高い環境でないと、多数の個体は見られないとのことです。 昭和記念公園では日本庭園で毎年見かけることができます。 また、水鳥の池周辺でも見かけることができるようです。
今年は6月29日に、日本庭園にチョウトンボを見に行きました。 これまでは、8月にサギソウを見に行ったときに日本庭園を訪ねていましたが、トンボの寿命は3ヶ月程度と比較的長いため、時期の経過とともに羽根が痛みます。 したがって、羽根の綺麗なチョウトンボを撮影するには、時期の早い方がベターです。 ということで、今年は早い時期に出かけることにしましたが、6月は初めてです。
雄と雌のチョウトンボ
雌のチョウトンボ
雄のチョウトンボ
チョウトンボは暑いと行動が活発になるとのことで、寒い日や曇りの日はあまり飛翔していません。 この日は曇天でしたので、数頭のチョウトンボしか飛翔していませんでした。 しかし曇ベースのため、活動があまり活発でなく、度々止まってくれて撮影にはラッキーでした。 しかし、太陽の光線がないと鮮やかな羽の色が撮影できませんので、あまり良い写真は撮影できませんでした。 ラッキーなことに雌のチョウトンボにも出会うことができましたが、すぐ飛び立ってしまい、うまく撮影できませんでした。
約1ヶ月後の7月25日に、ナツズイセンを見に昭和記念公園を訪ねた際に、再度日本庭園に立ち寄りました。 この日の東京は今年最初の猛暑日で、猛烈な暑さでした。 晴天で暑かったこともあり、10頭以上のチョウトンボが飛び交っていましたが、晴天の日は活動が活発で、なかなか止まってくれません。 やっと止まったと思っても、警戒心が強いようで、近付くとすぐ逃げてしまいます。 また、止まっているところに他の種類のトンボが飛んでくると、すぐに飛び去ってしまいます。
日本庭園にはチョウトンボの撮影スポットがいくつかあります。 日本庭園の奥の方にある橋の傍に、池の上に板で造られた散策路が設けられています。 このエリアには花菖蒲や葦などが生えており、チョウトンボの止まる場所がたくさんあります。 しかもここでは比較的近距離にチョウトンボが止まってくれます。
今回も、撮影スポットの一つである、この散策路で待つことにしました。 それぞれのチョウトンボには縄張りがあるようで、チョウトンボごとに止まる場所が異なっているようです。 今回は数カ所にチョウトンボが代わる代わる止まってくれました。 チョウトンボは近付くとすぐ逃げてしまいますので、止まりそうなところでじっと待っていて撮影するのが良いです。
しかしながら、それぞれのチョウトンボで止まる場所が異なりますので、止まってから近付くことが多くなってしまいます。 チョウトンボの撮影は、いろいろと苦労が多いです(笑)
日本庭園
アクセス 西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分 このほか立川口、昭島口、玉川上水口、砂川口があります。 関連のホームページ 昭和記念公園 風来坊