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むかい庵 雛のつるし飾り
むかい庵
雛の館{むかい庵} 雛の館「むかい庵」には、約70対(=約7,700個)の雛のつるし飾りが展示されています。 江戸時代の雛人形とその脇を飾る現代のつるし飾りが雅な雰囲気を醸し出しています。 海に面した会場からは、伊豆七島も望むことができます。
どんど焼き 昔稲取地区では、娘が成人後には、1月14日に行われる、どんど焼の際に、『雛人形と吊るし飾りを神様に奉納する』、すなわち、どんど焼の際に一緒に燃やしてしまう風習があったために、古いつるし飾りを見つけることは非常に困難とのことです。
現存する100年ほど前の飾りも、地元の蔵屋敷の奥にしまいこんであった物や、各家庭の納戸から見つかった物がほとんどとのことです。 材料の素材に使われているものは、七五三の着物を切った物や、和服の切れ端、ちりめん、反物の端、その他いろいろです。
裁縫はすべて手縫いで、ミシン等は一切使っていませんので、本当の意味での各家庭での、わが娘への手作りの贈り物といえるものです。 雛のつるし飾りには子供の健やかな成長を願う親の心が形をなしています。
雛のつるし飾り 別名「桃飾り」と呼ばれる110個の飾りには、一つ一つ全てに謂われがあり、厄を除け幸せを祈り、無病息災、良縁を願うものです。 つるし飾りには親の願いごとが形となって雛に籠められているのです。
着物の端切れを利用して縫い合わせ、中に綿を詰めて綴じたもので、三角、桃、猿などが原型でした。 時代を経るに従い、母や祖母の思いやりから、種類も増えたとのことです。 稲取に伝わる心温まる和裁工芸です。
主なものを紹介します。 這い子人形 ハイハイをたくさんする子は丈夫にそだちます。 可愛らしいわが子にたとえて「這い子」人形なのです。
座布団 赤ちゃんといえば、座布団の周りでハイハイ。 「這えば立て、立てば歩めの親心」のたとえです。
おかたごろ 「おかたごろ」は稲取の女の子のお人形遊び。 おかたさまとは、美しいお嬢様や奥方様のことです。 将来はそのような由緒ある家柄のところに嫁いでくれればいいという、娘の幸せを願う切ない親心の表れです。
うさぎ 赤い目のウサギは病気を退治する力を持っていると信じられていたそうです。 そのことわざのとおり、病気にかかってもすぐ治るようにとの願いが込められています。
三角 香り袋、とそ袋、薬袋、昔は皆三角の袋でした。病気になったらやはり薬の世話にならなくてはいけません。そういう病気に無縁なようにとの願いが込められています。
なぶらとと 雛のつるし飾り
協賛会場「なぶらとと」 雛のつるし飾り展示場として、清水・新宿通り商店街の皆様によって作り上げられたのが展示場「なぶらとと」です。 地場産品を存分に使ったレストラン「金目処なぶら とと」も営業しています。
なぶらとと
俵ネズミ ねずみは金運・霊力がある大黒様のお使い。多産でマメな働き者になるように。俵は五穀豊穣の意味です。
三番叟 おめでたい祝い事の始まりに、欠かせない大切な役割を持っています。 稲取では江戸時代から伝わる子供三番叟の舞が、今でも七月の夏祭りに舞われています。 もも 桃には邪気を除くということわざがあります。除ける強い力があります。 「我が子が幸せになりますように」との切ない親心の願いを込めて。
唐がらし 昔、雛人形の衣装などが虫に食われないように唐辛子を入れて収納していました。このことをもじって可愛い娘に悪い虫の『男関係』がつかないように、悪い虫を避けるようにとの願いが込められています。 巾着 すべてのお金が我が娘のもとに集まって、幸せが舞い込むようにとの親心の願いです。
アクセス 4つの会場は分散していますが、少し離れている「二ツ掘りみかん園」を除く、3つの会場は歩いて廻ることが可能です。 伊豆稲取駅からメイン会場の文化公園までは20分、むかい庵までは10分です。 土・日曜日は約30分間隔でシャトルバスが運行されており、会場の移動に利用できます。
料金 文化公園300円、むかい庵200円、岬の館200円、なぶらとと100円です。 二ツ掘りみかん園は無料です。 関連するホームページ 伊豆稲取の雛のつるし飾り 稲取温泉旅館協同組合
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風来坊