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ブラフ18番館の装飾
現在でも開港当時の面影を残す横浜山手地区。港の見える丘公園からイタリア山庭園に続く閑静なエリアに保存されている山手西洋館は、大正末期から昭和初期にかけ建てられた外国人向け住宅を復元し、横浜市が管理し一般公開されています。 外国人住宅の特徴を残した優雅な建物の館内は、その時代の家具や調度類を復元展示し、当時の暮らしぶりを再現しています。また、その建物の一部は、展示会・コンサートホール・会議室などとして使用されています。
横浜山手西洋館では2001年から「花と器のハーモニー」が開催されており、今年で15年目を迎えます。 「花と器のハーモニー」は、フラワーアレンジとテーブルコーディネートにより西洋館を美しく装い、訪れる人に普段とは一味違った西洋館を愉しんでいただくことを目的でスタートしたとのことです。
開催に当たっては毎年テーマが設けられていますが、今年のテーマは「世界のおもてなし」です。 15回目の記念として、より一層盛り上がるように、東京オリンピックも視野に入れて、世界のフラワーアーティストに競演していただこうという趣旨です。 総合プロデュースは奥野孝子さんです。 このイベントはここ数年6万人を超える人達が訪れています。
今年は6月6日(土)から6月14日(日)の間、開催されました。 開催期間中は、様々なセミナーや関連イベントも行われます。 また、当イベントの関連イベントとして、アメリカ山公園では「花づくし」のイベントも開催されます。
ブラフ18番館 ブラフ18番館のテーマは「花と花器と水のハーモニー」です。
作品のコンセプトは エルベ シャトランのコンセプトである「花と花器と水のハーモニー」を表現する。 そのために沢山の花と花器を使用し、それぞれの要素が持つ形や色や質感、そして香りを結びつけたい。 生き生きとした華やかな色の花や葉、枝を、花器や水と組み合わせ、その絶え間ない会話によって奏でられるシンフォニーを表現したい。
エルベ シャトランの作品です。 エルベ シャトラン 2002年、パリ2区にブティックをオープン。 コンセプトは「花と花器と水のハーモニー」。 花と花器と水が三位一体となり、季節の花・グリーン・枝が繊細に生けられている。 一流メゾンを顧客に持ち、現在パリで最もスタイリッシュと注目されるフラワーデザイナーです。
ブラフ18番館は、関東震災後の大正末期に山手町45番地に建てられた外国人住宅です。 戦後は天主公教横浜地区(現カトリック横浜司教区)の所有となり、カトリック山手教会の司祭館として平成3年(1991年)まで使用されてきました。 建物は木造2階建てです。1、2階とも中廊下型の平面構成で、フランス瓦の屋根、暖炉の煙突、ベイウィンドウ、上げ下げ窓と鎧戸、南側のバルコニーとサンルームなど、震災前の外国人住宅の特徴がみられます。
ブラフ18番館
平成3年に横浜市が部材の寄付を受け、現在地に移築復元しました。 館内は震災復興期(大正末期〜昭和初期)の外国人住宅の暮らしを再現し、元町で製作されていた当時の横浜家具を復元展示しています。 平成5年(1993年)から一般公開されています。 また、本館につながる付属棟は、貸し出しスペースとして市民に利用されています。
外交官の家の装飾
外交官の家 外交官の家のテーマは「YOUR LILY」です。
作品のコンセプトは 〜ユリは女性に捧げる花〜 「ユリは女性を表す花」西洋社会では、聖母マリアの花、母性と純潔の象徴として喜ばれています。 ルネサンス時代の巨匠たちによる「受胎告知」などの絵画においてもユリは女性の象徴として描かれています。 「ありがとう」「大好き」「がんばって」女性への感謝の気持ちをユリの花に託して飾ります。
レン オークメイドの作品です。 レン オークメイド オランダ サウスホランド州出身。マスターフローリスト。 1985年来日以来、日本でのヨーロピアンアレンジメントの普及に携わる。 国内外でのコンペティション審査員、オランダ女王来日歓迎レセプションや百貨店、商業施設での展示装飾、見本市、イベント会場装飾、ワークショップなど多岐にわたり活躍。
外交官の家は、ニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などをつとめた明治政府の外交官・内田定槌の邸宅として、東京渋谷の南平台に明治43年(1910年)に建てられました。
アメリカ人建築家J.M.ガーディナーの設計により、東京渋谷の南平台に建てられたものです。 設計者はアメリカ人で立教学校の教師として来日、その後建築家として活躍したJ.M.ガーディナーです。 建物は木造2階建てで塔屋がつき、天然スレート葺きの屋根、下見板張りの外壁で、華やかな装飾が特徴のアメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残しています。
室内は1階に食堂や大小の客間など重厚な部屋が、2階には寝室や書斎など生活感あふれる部屋が並んでいます。 これらの部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、アーツ・アンド・クラフツ(19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動)のアメリカにおける影響も見られます。
平成9年(1997年)に横浜市は、内田定槌氏の孫にあたる宮入氏からこの館の寄贈を受け、山手イタリア山庭園に移築復元し、一般公開しました。 そして同年、国の重要文化財に指定されました。 室内は家具や調度類が再現され、当時の外交官の暮らしを体験できるようになっています。 各展示室では、建物の特徴やガーディナーの作品、外交官の暮らし等についての資料を展示しています。また、付属棟には、喫茶スペースが設けられています。
アクセス 山手111番館、イギリス館:みなとみらい線元町駅から徒歩約10分 外交官の家、ブラフ18番館:JR根岸線石川町駅から徒歩約5分 入館料 花と器のハーモニーは全館無料です。
イタリア山公園
外交官の家
関連するホームページ 横浜山手西洋館(花と器のハーモニー) 花と器のハーモニーその2へ 花と器のハーモニーその3へ 風来坊