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Q太郎旅日記 麗しの英国 その2 (H21.8.21〜9.1)

カンタベリー


ハイブリーの羊毛倉庫



水清きハイブリー

8月26日

コッツウォルズを離れます。

英国東部のカンタベリーまで長くて遠いバスでの移動です。


先ずバイブリーを訪れました。

詩人のウィリアム・モリスが「イングランドで最も美しい村」と称えたと言われています。

清冽な水が流れる川はコルン川、白鳥や鴨が戯れていました。



お出迎え恐縮です!


バイブリーは嘗て羊毛産業で繁栄した村だそうです。

カンタベリーへの巡礼道にある老舗のパブ「ザ・ブラック・ホース」で昼食をとりました。

トイレのドアにはちょっと笑えました。


判り易いトイレのドア



リーズ城



リーズ城


リーズ城です。

今日の目的地であるカンタベリーまで1時間も掛からないところまで来ました。

1119年に建てられたと言うこのお城では6人の王妃が住まわれたそうで「貴婦人の館」と呼ばれています。



出迎えてくれたのはなんと、孔雀でした。

美しいブナ林が印象的です。


ブナの林



おやここにも・・・


ここにも孔雀が居た!

近づいてカメラを向けても平気ですね。


今夜からカンタベリーに泊まります。



カンタベリー大聖堂


カンタベリー大聖堂



8月27日

カンタベリーはイギリス正教の大本山、カンタベリー大聖堂のある門前町です。

旧市街は何処も徒歩圏内の小さな町ですが観光客と巡礼者とお土産を売る商店街で賑やかな町でした。

大聖堂の門はスターバックスとお隣同士。神様は寛容でいらっしゃるから。

カンタベリーでの二日間はホテルでトラブルが続き、不愉快な思いを沢山しました。

「詫び状」と重いワインを持たされて、「なめたらいかんぜよ!」と英語で啖呵をきりたかった。けれどもみんな神の思し召しと、広い心で許しましょう。

ここはカンタベリーですもの・・・アーメン。


地下祭室


フック(ロンドン近郊)


ドーバー城



大きな客船が!


8月28日


旅も終盤、今日はカンタベリーを後にして、「ライ村」経由でロンドンに近いテムズ川上流のフックという村まで、かなり長い移動です。

少し回り道になるけれど、ドーバー海峡を見てから行きましょう、とドライバーさんが提案してくれました。



ドーバー城です。

十三世紀ごろローマ人が作った要塞だそうです。

ここからロンドンまで続く道も。世界史は(も)良く知らないけれど、行く先々で城を作り、道を作り、水道橋を作り、大浴場までこしらえるローマ人はつくづく偉大だと思います。


ドーバーの港には客船が入っていました。

晴れた日にはフランスが見えるという英仏海峡は最短で37キロです。

ユーロートンネルが開通してからは、ロンドン〜パリ、ロンドン〜ブリュッセルがどちらも2時間30分で行けるそうです。

行ってみたいね!


老舗ホテル・マーメイド・イン・・・ライ村



セントメアリー教会の塔から見たライ村



ライ村では1420年創業というマーメイドインで昼食をとり、村の中心にある900年以上も前に建てられたセントメアリー教会の塔に登りました。


絵本のような景色が素敵でしたが、風が強くて吹き飛ばされそうで(そんなはずない)怖かった。

今日のように移動時間の長いバスの中では添乗員さんが面白い話をしてくれます。


どこかでお聞きになった方もいらっしゃるでしょうが、私は初めてだったので、書いておきます。


沈没寸前の客船です。もう海に飛び込むしか助かる道はありません。
躊躇う乗客にキャプテンはこう言うんだって。


アメリカ人へ「さあ、飛び込んで。そうすれば貴方はヒーロー!」

イギリス人へ「飛び込めば貴方はジェントルマンと言われますよ」

ドイツ人へ「飛び込んでください!それがルールです!」

イタリア人へ「飛び込んだらモテますよ!」

そして我が日本人へ「周りを見てください、皆、飛び込んでいますよ!」

だそうです。う〜ん・・・。

と言ってるうちに今夜から3連泊のお宿「ティルニー・ホール」に着きました。

お疲れ様。



ボートレースの出発点



ソニングの赤レンガの橋


8月29日


ホテルは人里はなれた森の中にありました。

この時期のイギリスは朝夕少し冷えます。

そしてお天気の良い日の日中は日差しが強くて爽やかでした。


今日はテムズ河畔の村や町を巡ります。



ソニングというテムズ川上流の村へ着きました。

豊かで、清らかな水辺に赤いレンガの橋が映えて、きれいでした。


ついて来る?



この船でテムズ川を下ります


ヘンリー・オン・テムズから貸切の船に乗って、2時間ほどテムズ川のクルーズを楽しみました。

白鳥や鴨たちが人懐こく寄ってきます。



週末のせいか、自家用ボートが沢山見られました。

ボートは250万円ぐらいから、手に入れることが出来て、免許は要らないそうですよ。如何ですか?


沢山いますね!



休日は愛犬と


このボートの主はかなりの犬自慢ですね。

トイプードルのような犬が可愛かったので、カメラを向けると、船の中からお母さんらしきもう一匹も連れ出して見せてくれました。



オックスフォードとケンブリッジの対抗ボートレースの出発点が見えてきました。


いくつかの水門で水位を調整しながら、船は進みます。

ずっと下っていけば、最初に訪れたオックスフォードへ到着するそうです。


また、水門です



週末の公園・マーロウ


マーロウで下船し昼食、村を散歩。

公園では楽しげにダンスに興じる人たちが居ました。




ホテルに戻ってアフターヌーンティーです。

本場のアフターヌーンティーを体験したかったのに、残念ながら夕食も近いので今日のは略式です。


紅茶はまあまあだけど、このスコーンは「今まで食べたスコーンの中で一番美味しい!」と思いました。


マーロウ



アフターヌーン・ティー


スコーンはパンのようにイーストを発酵させたりする手間が掛からないのでQ太郎も時々作ります。

「かなり美味しい」と思っていたのにこのスコーンには脱帽でした。



ロイヤル・アルバートホール



8月30日

ロンドン半日観光に出かけます。

「つたの♪絡まる♪♪」ホテルの壁、もう紅葉が始まっていました。

ロンドンまではバスで50分ほどです。

さあ、初めてのロンドンですよ。

ここがロイヤルアルバートホール、

ここがハロッズ、

そしてバッキンガム宮殿。


もう紅葉が始まって



ハロッズ



今日はユニオンジャックの旗しか揚がってないので女王様はお留守です。

もう一本、白地に赤十字のイングランドの旗が揚がっている時にはいらっしゃるそうです。



バッキンガム宮殿


大英博物館に到着です。

初めてのロンドンならやはりここでしょうね。

2時間の鑑賞時間ではどう見れば良いのか途方に暮れるほどのコレクションの数々。

なかでも特に印象深かったのがポートランドの壷でした。

イタリアで発掘された、一世紀初期のものだそうです。この精巧で美しい壷を作ったのはどんな人だったのでしょう?


大英博物館



ポートランドの壷

大英博物館は入場料が無料です。

日曜日の館内では、バギーに乗った赤ちゃんから車椅子の高齢者まで、それぞれのスタイルで、のんびり世界の宝物を楽しんでいました。

大英帝国の富と力の象徴と、幾分冷ややかに感じていた私ですが、ここに来ていささか考えが変わりました。

ここにあればこそ、散逸も毀損も免れて守られてきたのかもしれません。

浄財で守ってきた英国民に敬意を表して、持っているコインを全て募金箱に入れてきました。


ロンドンは落ち着いた街と聞いていましたが、10日ほど南イングランドの田舎ばかりを巡ってきたQ太郎にはやけに騒々しい街のように思われました。

明日は帰国です。



ロンドンの街角


8月31日

午前中ロンドンでナショナルギャラリーを見学の後、帰国の途に着きます。

ロンドンへ向かうバスの中で日本では民主党が圧勝し、高知では橋本氏が落選したことを知りました。バスの中は拍手喝采でしたが、日本はChange出来るのでしょうか?

ナショナルギャラリーはバンクホリデイで賑わうトラファルガースクエアの一角にありました。威風堂々とした建物です。ここもまた、入場料無料なのです。感激しますね。

あれもこれもと欲張っている間に時間はどんどん経過しました。
大英博物館もナショナルギャラリーもいいえ、ロンドンには是非もう一度ゆっくり来たいと思いました。

ヒースロー空港では飛行機が出発スポットに出て故障が発覚。4時間も缶詰状態で待たされましたが無事9月1日成田に到着しました。飛んでからの故障発覚でなくて良かった!


仰げば尊しネルソン提督



ナショナルギャラリー


あれから3ヶ月、英国かぶれも少し薄くなってきましたがやはり、英国は美しかった。

思い出すのは緑深く、水清らかな村や町とフレンドリーな生き物たちの姿です。

以上で今回の旅はおわりです。

まもなく師走、寒さに向かいますがどうぞ、お元気でお過ごし下さい。

        Q
太郎

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