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本土寺のあじさい (H24.6.23)


五重塔とあじさい



五重塔とあじさい



鐘楼

長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだといわれています。



五重塔とあじさい


五重塔とあじさい



五重塔とあじさい


本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と呼ばれる、屈指の名刹で、松戸地方における日蓮宗の教壇活動の中心とされました。

ここには日蓮直筆の書状類をはじめとして、松戸市域の貴重な中世資料が数多く所蔵されています。


開山堂と紫陽閣



開山堂とあじさい


開山堂とあじさい



本堂



本堂

今日、「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは、「我批土(わがこのど)」つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。

また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。


本土寺では、春の桜、初夏の花菖蒲・あじさい、秋の紅葉と移り変わる四季を育み、心をなごませてくれます。



本堂裏手のあじさい



本堂裏手のあじさい


本土寺は現在、「あじさい寺」とも呼ばれていますが、本土寺に最初に植えたのは桜だそうです。

その後、全山の修復が始まった段階から、各お堂や建物の応急修理と平行して、桜の下にあじさいを挿し木していきました。

次第にあじさいは増え、誰言うともなくあじさい寺になったようです。初夏には1万株のあじさいと5000株の花菖蒲が見事な景観を見せてくれます。


本堂裏手のあじさい



本堂裏手のあじさい

秋には紅葉で美しいことでも知られています。

これは、京都に行くたびに、あちこちのお寺の紅葉の美しさに心を打たれた住職が、特に山もみじの間に点々とする真っ赤なもみじに心をひかれ、この大盃という真っ赤なもみじを、現在までに40年かけて千本近く植えたそうです。

秋には植えた住職本人が驚くほど美しくなるとのことです。



散策路から菖蒲池を望む



散策路から菖蒲池を望む


今年は紫陽花の開花は平年よりはやや遅かったですが、昨年よりは1週間程度早く、鎌倉の紫陽花も6月中旬に見頃を迎えました。

今年は梅雨入り後雨の日が多く、かつ台風4号によって関東全体が暴風圏に巻き込まれ、強風と大雨に見舞われるなど、なかなか本土寺に行く機会がありませんでした。


宝物殿とあじさい



菖蒲池のあじさいと花菖蒲



菖蒲池のあじさいと花菖蒲

今年は本土寺に行くチャンスがなかなかなくて、半ば諦めていたところ、鎌倉のあじさいは6月23日、24日が最後の見頃との情報がありました。

本土寺のあじさいもまだ見頃が続いているかもしれないと思い、23日に出かけることにしました。



菖蒲池周辺のあじさいと花菖蒲


JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門があり、ここから参道となります。

水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。

これより本土寺の境内となります。


菖蒲池周辺のあじさい



菖蒲池周辺のあじさい



菖蒲池周辺のあじさい



菖蒲池周辺のあじさい

仁王門を仰いで境内に入り、石段を下っていくと別世界に入っていく感じです。

石段を下り終わった右手に受付があります。


あじさいの時期の本土寺は大変混雑するため、朝早くがお勧めです。

8時開門の15分前に到着するとすでに20人程度の方が来られていました。

臨時駐車場を利用される方が朝早く来られるようです。


8時過ぎの境内はさすがに空いていました。

この日は晴れという天気予報とは異なり、曇天ベースで時々薄日が射すという状況でした。

入口から中に入ると右手にあじさいが拡がっていますが、順路は真っ直ぐ進むようになっています。


菖蒲池周辺のあじさい



菖蒲池



宝物殿

入口から入ったすぐ左手に五重塔と鐘楼があります。

あじさいに囲まれており、ここが最初の撮影のスポットです。

境内のあじさいは一部見頃を過ぎているあじさいもありましたが、殆どのあじさいは見頃でした。

また、台風4号の強風で倒れているあじさいも一部分のみでした。



菖蒲池


真っ直ぐ進むと正面が本堂です。本堂の周りもあじさいで溢れています。

順路の案内にしたがって本堂の裏手に出るとあたり一面があじさいです。

あじさいの廻りに散策路が設けられています。

裏手のあじさいを眺めながら、順路に沿って散策路を進むと、前面眼下に菖蒲池が開けてきます。


菖蒲池



像師堂のあじさい



弁天堂

本堂裏手のあじさいが植栽されている場所と菖蒲池とは10m程度の高低差があり、坂道の前方に広がる菖蒲池の光景は通常であれば息を呑む見事さです。

しかしながら、今年は既に花菖蒲は見頃を過ぎており、景観もイマイチでした。

菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からも風情を楽しむことができます。

しかし、今年は風情を楽しむことのできる「本土寺ミニツアー」は開催されていませんでした。


妙朗堂とあじさい


菖蒲池の周りを周回できる散策路や花菖蒲を身近に見ながら菖蒲池を横断できる散策路が設けられており、さまざまな角度から花菖蒲やあじさいを楽しむことができます。

菖蒲池の周辺も9時頃までは空いていました。


妙朗堂付近のあじさい



瑞鳳門から出口方向を望む



瑞鳳門付近のあじさい

菖蒲池から妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂があります。

坂道を上った像師堂の手前に小さな休憩所があり、ここから菖蒲池全体を見渡すことができます。

回廊の一番端の近くで、宝物殿の横からとは菖蒲池を挟んで対称的な位置からの眺めです。



絨毯のような境内のあじさい


像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。

境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。

夏でも涼しい感じのする遊歩道です。遊歩道の周りにもあじさいが植えられています。


境内のあじさい



出口付近のあじさい



出口付近のあじさい

遊歩道から瑞鳳門を抜けて、出口の方向に向かうと、あたり一面にあじさいが咲いているエリアとなります。

あじさいのエリアの前方に五重塔が聳えており、ここも素晴らしい撮影スポットです。


しかしながら周囲の樹木が成長しており、今年は五重塔とあじさいを上手く撮影できませんでした。





アクセス

JR常磐線北小金駅から徒歩10分

あじさいの時期には民間の臨時駐車場があります。

入場料 500円



関連するホームページ


 松戸市観光協会


本土寺のホームページは閉鎖されています。


       風来坊


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