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チョウトンボ
チョウトンボは、チョウのようにひらひらと飛ぶことから、その名前が付けられたようです。 翅は青紫色でつけ根から先端部にかけて黒く、強い金属光沢を持っています。前翅は細長いですが、後翅は幅が広くなっています。 また、腹部は細くて短く、腹長は20〜25mmほどです。
チョウトンボは、チョウとトンボの中間のような恰好をしていますが、トンボ目・トンボ科に属するトンボの一種です。 また、メスには,光を受けたときの翅の色が青紫〜赤紫にかがやくものと,金色にかがやくものがあるとのことです。
このチョウトンボは少し花が痛んでいます
国内では本州東北部から九州にかけて分布し、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。 ある程度自然度の高い環境でないと、多数の個体は見られないとのことです。 昭和記念公園では日本庭園で毎年見かけることができます。 また、水鳥の池周辺でも見かけることができるようです。
今年は7月23日に、日本庭園にチョウトンボを見に行きました。 これまでは、8月にサギソウを見に行ったときに日本庭園を訪ねていましたが、トンボの寿命は3ヶ月程度と比較的長いため、時期の経過とともに羽根が痛みます。 昨年「チョウトンボを撮影する場合は早いほうが良いですよ」と、日本庭園でトンボを撮影されている方から教えていただきましたので、今年は早い時期に出かけることにしました。
チョウトンボは暑いと行動が活発になるとのことで、寒い日や曇りの日はあまり飛翔していません。 ここ数日涼しい日が続いており、この日も最高気温が30度であること、昨年よりも時期的に2週間程度早いことから、チョウトンボに出会えるか不安でしたが、日本庭園に着くと10頭以上のチョウトンボが飛び交っていました。
チョウトンボは、追いかけっこをしながら飛び廻っており、なかなか止まってくれません。 やっと止まったと思っても、警戒心が強いようで、近付くとすぐ逃げてしまいます。 また、止まっているところに他の種類のトンボが飛んでくると、すぐに飛び去ってしまいます。 したがって、チョウトンボの撮影は止まりそうなところでじっと待っているのが良いようです。
日本庭園にはチョウトンボの撮影スポットがいくつかあります。 日本庭園の奥の方にある橋の傍に、池の上に板で造られた散策路が設けられています。 このエリアには花菖蒲や葦などが生えており、チョウトンボの止まる場所がたくさんあります。 しかもここでは比較的近距離にチョウトンボが止まってくれます。
今回も、撮影スポットの一つである、この散策路で待つことにしました。 例年、チョウトンボがなかなか止まらなくて苦労しますが、今年は数カ所にチョウトンボが代わる代わる止まってくれました。 よく観察していると、同じ場所には同じチョウトンボが止まるようです。 このため、今年は数頭のチョウトンボを撮影することができました。 写真を見ていただくと、羽根の痛み具合などが微妙に違っているかと思います。
飛び立つ直前のチョウトンボ
今年は撮影中に太陽が時々雲隠れしたため、チョウトンボの活動が低下して、止まる回数が増えたのかもしれません。 しかし、太陽の光線がないと鮮やかな羽の色が撮影できませんので、チョウトンボの撮影はなかなか条件が難しいです。
アクセス 西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分 このほか立川口、昭島口、玉川上水口、砂川口があります。 関連のホームページ 昭和記念公園 風来坊
赤とんぼ