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昭和記念公園のサギソウ
昭和記念公園では、今年も「サギソウまつり」が開催されています。 今年の「サギソウまつり」は8月3日(土)〜9月1日(日)です。 7月23日にハスを見るため昭和記念公園を訪ねたところ、花木園菖蒲田の地植えのサギソウがすでに咲き始めていました。
今年のサギソウの開花は随分早い感じですので、8月7日に浜離宮恩賜庭園のキバナコスモスを見た後に、昭和記念公園を訪ねました。 昭和記念公園では、今年も西立川口、さざなみ広場、花木園展示棟、トンボの湿地などに、ボランティアの方々が丹念に育てたサギソウが展示されています。
西立川口及びさざなみ広場のサギソウは見頃を迎えていましたが、花木園展示棟前とトンボの湿地のサギソウは咲き始めという状況でした。 その後、8月11日にも昭和記念公園を訪ねましたので、サギソウのレポートは8月7日及び8月11日の状況です。
サギソウは、日当りの良い湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。 その花の形が翼を広げたシラサギを連想させることから、「サギソウ」という名前がついたといわれています。
さざなみ広場のサギソウ花壇
サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。 その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。
花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。 花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。 距は細く長さは約4センチ程度です。
サギソウの歴史 サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。 現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。 昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種とのことです。
昭和記念公園のサギソウ 昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30平方メートル(2m×15m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。 その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約70,000球のサギソウを開花させるまでになっています。
昭和記念公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。 今年もサギソウボランティアが、1年間大切に育てたサギソウが、常時30,000球展示されています。
また、サギソウまつりの期間中は、サギソウ展、撮影用サギソウ鉢貸し出し、サギソウ相談会、サギソウスタンプラリーなどのイベントも開催されています。 サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウ「青葉」「銀河」「輝き」を栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。
8月7日に訪ねたところ「青葉」がちょうど見頃を迎えており、さざなみ広場では乱舞するサギソウを眺めることができました。 「銀河」はほとんど開花していませんでしたが、8月11日に訪ねた時に、幸いにも開花している「銀河」を1株発見しました。 ということで、サギソウの写真はほとんどが「青葉」です。
西立川口から入園すると、前方に来場者案内テントが設置されており、サギソウボランティアによる来場者に対する案内、栽培方法の解説、ボランティア活動状況の紹介などが行われています。 案内テントのそばには、仮設展示花壇が設置されており、サギソウが咲き誇っています。 また、少し離れた場所には、サギソウボランティアの方の栽培されたサギソウの展示も行われています。
案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、細長いサギソウ花壇が設置されています。 西立川口と水鳥の池のそばの花壇では、昭和記念公園で栽培しているサギソウ7万球のうち、約3万球が植えられています。 また、この花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。 三脚を持ったカメラマンが次々とサギソウ鉢を借り出して、熱心に写真を撮っていました。
さざなみ広場のほかには、花木園展示棟前にもサギソウミニ花壇が設置されています。 ここのサギソウは少し開花が遅れており、咲き始めの状況でした。 また、花木園展示棟の展示室では、サギソウ展が開催されており、多くの品種のサギソウが展示されていました。
渓流に浮かぶサギソウ花壇
トンボの湿地では自生風のサギソウを見ることができます。 また、トンボの湿地の傍の渓流には、サギソウ花壇が浮かべられていました。 ここのサギソウも開花が遅れており、咲き始めの段階でした、
トンボの湿地のサギソウ
サギソウ品種の見分け方 昭和記念公園では、「青葉」「銀河」「輝き」の3種類のサギソウを栽培しています。 品種は葉で見分けることができますが、花での見分けは難しいです。 今年は「銀河」を1株撮影することができましたが、葉の紋と一緒に撮影することに集中しすぎて、肝心の花の様子をうまく撮影できませんでした。
サギソウ・銀河:葉の両端に白い紋
サギソウ・青葉
青葉 アオバ 開花期8月上旬 花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。 葉に紋が入っていない。
銀河 ギンガ 開花期8月中旬 花姿が全体的に丸い。羽根の付け根が短い。 葉に紋が入っており、葉幅がある。紋の色は「輝き」よりも白い。
輝き カガヤキ 開花期8月下旬 花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。 葉に紋が入っており優しい雰囲気、紋の色は「ギンガ」よりも黄色い。
ボランティアの方の育てたサギソウの展示
サギソウ伝説 今から400年以上も昔、世田谷城主吉良頼康には奥沢城主大平出羽守の娘で常磐という美しい側室がいました。 常磐姫は頼康の愛を一身に集めていましたが、それをねたましく思った側妾たちは、作り話によって頼康に告げ口をしました。 度重なる告げ口から頼康もそれを本気にして常磐姫に冷たくあたるようになりました。
愛情を疑われ、悲しみにくれた姫は死を決意し、幼い頃からかわいがっていた白鷺の足に遺書を結びつけ自分の育った奥沢城に向けて放しました。 白鷺は奥沢城の近くで狩りをしていた頼康の目にとまり、矢で射落とされてしまいました。白鷺の足に結んであった遺書を見て初めて常磐姫の無実を知り、急いで世田谷城に帰りましたが、すでに姫は息を引き取っていました。 その時、白鷺の血のあとから、1本の草が生え、サギに似た可憐な花を咲かせました。これがサギソウと呼ばれるようになったのです。
アクセス 西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分 立川口JR中央線立川駅から徒歩15分 このほか昭島口、玉川上水口、砂川口があります。 入園料 大人(高校生以上)400円 小・中学生80円
花木園展示棟の展示作品
関連のホームページ 国営昭和記念公園 風来坊