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ざる菊清香園と栗原菊園
栗原菊園
ざる菊清香園
1本の株に4000個ほどの小菊が重なり合い、大きな丸い形を作っています。 その姿がざるを伏せたように見えることから「ざる菊」と呼ばれています。 神奈川県西湘地域には、自宅で育てた「ざる菊」を一般公開しているところがあります。 11月13日に小田原周辺のざる菊を訪ねました。
最初に訪ねたのが南足柄市の矢倉沢地区です。 足柄といえば「足柄山の金太郎」が思い浮かびますが、足柄山という山は存在しません。 足柄山は、箱根外輪山東側の金時山、明神ヶ岳明星ヶ岳、矢倉岳(870m)などの総称です。 足柄山の金太郎は、この山々を自分の庭のようにして、山に住む動物たちと遊んだとのことです。
矢倉岳は箱根外輪山の北側に位置し、麓には静脈のように川が流れ、戸数90戸程度の小さな集落があります。 この集落が矢倉沢地区です。 矢倉沢地区では、地域興しの一つとして、矢倉沢の里を花の里にしようと、4年前から遊休農地を利用してざる菊の植裁が進められています。
今年も11月3日(祝)〜11月11日(日)の間、「第4回矢倉沢ざる菊まつり 里山さんぽ」が開催されました。 ざる菊まつりの終了した11月13日(火)に訪ねました。 ところが、風来坊の訪ねる前日の11月12日(月)に、南足柄のざる菊が見頃との情報がテレビで放映されました。
谷津菊園
個人のお宅のざる菊
矢倉沢に到着した9時45分頃は、駐車場は数台でしたが、1時間後には満車状態でした。 やはりマスコミの影響力は凄いものがあります。 矢倉沢地区には6ヶ所のざる菊園があり、そのほか個人の家の庭先や畑にも7ヶ所あまりでざる菊が植裁されています。 矢倉沢地区のざる菊園は矢倉山の麓の斜面に散在しており、標高差も50mほどあります。
上ノ山菊園
ざる菊まつりの開催中は矢倉沢公民館に案内所が開かれているようですが、終了後も公民館に案内図が置かれていました。 案内図を見ると今年はスタンプラリーも行われたようです。 案内図を見ながら散策することになりますが、要所要所に案内板が立てられており、地図を片手に、約1時間15分程度で周遊することができます。
矢倉沢地区では4年前からざる菊の植裁を始めたということですが、菊園には見事なざる菊が咲き誇っていました。 今年が4回目のざる菊祭りということですが、年々訪れる人も増加しているようで、風来坊の訪ねた日はテレビでの報道の影響もあってか、多くの人が訪れていました。 さらに借り切りバスで来訪したグループも見られました。
アクセス バス 伊豆箱根鉄道大雄山線「大雄山駅」から箱根登山バス地蔵堂行き「矢倉沢」下車。 公民館までは徒歩3分です。 自家用車 東名高速道路「大井松田IC」から南足柄方面直進、「竜福寺」交差点右折後、足柄峠方面へ約7分です。
中河原菊園
関連するホームページ 足柄山の麓から 南足柄市ざる菊祭り
花咲く里山
2番目に訪ねたのが、南足柄市大雄町の「花咲く里山」です。 「花咲く里山」との名称がついていますが、山崎さんの個人のお宅です。 「花咲く里山」では10月27日(土)〜11月30日(金)まで、「花咲く里山ざる菊・ひまわり祭り」が開催されています。
山崎さんがざる菊の栽培を始めたのは10年ほど前とのことです。 1年目は白色と黄色の20〜30株でしたが、現在では300平方メートルの花畑に赤、オレンジ、紫など8色600株が栽培されています。 山崎さんは会社を退職する少し前から、「好きな花を栽培しよう」とざる菊を植え始め、「カラフルな方がきれい」とだんだんと色と株数を増やしてきたとのことです。 また、地元住民で協議会を作り、一年を通じて花が咲く里山づくりに取り組んでいるとのことです。
場所(花咲く里山) 神奈川県南足柄市大雄町1301 アクセス バス:伊豆箱根鉄道大雄山線「大雄山駅」から伊豆箱根バス道了尊行き「仁王門」下車、徒歩10分。 自家用車:東名高速道路「大井松田IC」から南足柄方面直進、「飯沢」交差点最乗寺方面直進、仁王門過ぎて右折し、すぐに左側の細い道に入って2分です。
関連のホームページ 南足柄市観光協会 南足利市のざる菊祭り
鈴木さん宅のざる菊
3番目は小田原市久野にある鈴木さん宅です。 鈴木さん宅では20年ほど前に1株から始めた花が、現在では1500株になっているとのことです。 鈴木さん宅の門の前に立つと、家の前の庭に白いざる菊を始めとする数多くのざる菊が植えられており、見事な景観が目に飛び込んできました。
また、門の中に入り、経路にしたがって庭に進むと色とりどりのざる菊が植えられており、その景観は素晴らしいものがあります。 鈴木さん宅では裏庭もざる菊園になっており、こちらでも色とりどりのざる菊を楽しむことができます。
鈴木さん宅では、15年ほど前から一般開放を始めたとのことですが、見事なざる菊の噂は広まり、花の名所として知られ有名になりました。 この結果、最寄りバス停の名前が「小田原斎場」から「ざる菊園前」に変更されたとのことです。
場所(鈴木さん宅) 小田原市久野3652 アクセス 小田原駅東口2番バス乗り場から、「小田原ガーデン行き」バスに乗車、約25分「ざる菊園前」で下車。 バスは1時間に2〜3本あります。
関連のホームページ 小田原市のホームページ ざる菊便り(鈴木さんのブログ) 開花情報は鈴木さんのブログで確認できます。
善波さん宅のざる菊
4番目に二宮町川匂の善波邸(善波さん宅)を訪ねました。 善波さんは10年ほど前に、知人に分けてもらった株をもとにざる菊の栽培を始めたとのことです。 毎年丹精込めて育てており、「多くの人に見て喜んでもらえたら嬉しい」と開花期間中は庭を公開しています。 今年も約200坪の裏庭に約400株のざる菊が咲いています。
ざる菊は色の変化するのが特徴で、黄色いつぼみをつけますが、開いた花は白くなり、徐々に薄いピンクから「蘇芳色」と呼ばれる赤紫へ変わっていくとのことです。 色の変化を見ようと、開花中たびたび足を運ぶ人も少なくないとのことです。 善波さん宅のざる菊は約400株の大部分が同じ色のざる菊です。 風来坊の訪ねた11月13日は真っ白なざる菊が並んでいました。 約200坪の裏庭に、ざるを伏せたようなドーム型の菊が整然と並ぶ姿は圧巻です。
場所(善波邸) 神奈川県二宮町川匂178 アクセス 自家用車 国道1号線の川勾神社入口の信号を北方向に約400m進むと「ざる園」看板があります。看板の左側の路地を100mほど進むと右側が善波さん宅です。 庭に駐車可能です。
バス JR二宮駅南口から「高尾行き」または「国府津駅経由小田原駅行き」バスで「押切坂上」バス停下車。すぐそばの川勾神社入口の信号から先は車で行く場合と同じです。 「ざる菊園」の看板が出ています。 バス停から約10分です。 徒歩 二宮駅から南口から徒歩約30分 関連するホームページ 大磯・二宮・中井タウンニュース 二宮観光協会