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水戸偕楽園の梅 その1 (H24.3.27)


偕楽園梅園



偕楽園梅園

水戸の偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つで、江戸時代末期の天保13年(1842年)に15代将軍徳川慶喜の父である第9代藩主徳川斉昭が造園しました。

徳川斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、偕楽園を造ったとのことです。


約13ヘクタールの偕楽園本園内には約100品種、3000本の梅が植えられています。

偕楽園は梅の名所として有名ですが、その他にも四季折々の見所があり、春には桜、初夏には深紅のキリシマツツジ、真夏には緑あざやかな孟宗竹や杉林、秋には可憐な萩の花やモミジが見られます。

こうした見所を通して眼下に広がる千波湖を望む景観はまさに絶景ということができます。


偕楽園梅園



水戸偕楽園梅園



水戸偕楽園好文亭



好文亭

また、偕楽園の眼下に拡張した新しい公園では、梅を中心とした田鶴鳴梅林、猩々梅林、窈窕梅林に約1000本の梅が植えられています。

また、この公園には、芝生広場や水鳥たちが遊ぶ月池などが点在し、広大な風景をゆったりと楽しむことができます。


偕楽園の中にある好文亭は、徳川斉昭自らが設計したものです。

木造2層3階建ての好文亭本体と木造平屋建ての奥御殿から成り、各所に創意工夫と洒脱さを感じさせます。

徳川斉昭は、ここに文人墨客や家臣、領内の人々を集めて詩歌や慰安会を催したとのことです。


好文亭



好文亭



好文亭



好文亭

好文亭は昨年の東日本大震災によって大きな被害がありましたが、懸命の修復作業により、梅まつり開催前日の2月17日に7全面的に復旧しました。

弘文亭の入館料は190円です。



好文亭からの展望



好文亭からの展望


「水戸の梅まつり」は今年が116回目です。

水戸の梅まつりは、偕楽園と弘道館の2カ所で開催されます。

水戸の梅まつりには、「観梅デー」が設けられています。

「観梅デー」は、明治33年(1900年)2月の最終日曜日を第1観梅デーとしたことに始まるとのことです。


好文亭からの展望



偕楽園梅園



偕楽園梅園



偕楽園記の碑

今年は、2月19日(日)、2月26日(日)、3月4日(日)、3月11日(日)の4回の観梅デーが設けられていました。

観梅デーには、偕楽園内で野点茶会や野外琴の会などが行われ、偕楽園臨時駅も開設されます。

また、観梅デーには偕楽園の周りに歩行者専用道路が設けられ、交通規制が実施されます。


偕楽園と一緒に梅まつりの開催される弘道館は、水戸藩の藩校として、徳川斉昭らによって天保12年(1841年)に創設されました。

藩士に文武両道の修練を積ませようと武芸一般はもとより、医学・薬学・天文学・蘭学など幅広い学問をとり入れた、いわば総合大学というべきものでした。


偕楽園梅園



偕楽園梅園



偕楽園梅園

当時の藩校としては国内最大規模のものであり、弘道館建学の方針を示す「弘道館記」の内容や学校教育の特色によって天下に有名になりました。

第15代将軍となった慶喜も父斉昭の厳しい教育方針で5歳の時から弘道館において英才教育を受け、さらに慶応3年(1867年)の大政奉還の後、謹慎した至善堂が現在も残っています。


現在も一部分が保存され旧弘道館として国の特別史跡になっているほか、正庁、至善堂、正門の3カ所は重要文化財に指定されています。

敷地跡は弘道館公園として約60品種800本の梅が植えられており、偕楽園と一緒に梅まつりが開催されます。

弘道館は偕楽園と異なった趣があり、静かに梅を観賞したい人に向いているとのことですが、今回は訪ねませんでした。


偕楽園梅園



広場付近の梅は満開です



広場付近の梅は満開です



広場付近の梅は満開です

今年の「水戸の梅まつり」は2月18日(土)〜3月31日(土)の間、開催されました。

今年は全国的に梅の開花が遅く、しかも3月に入っても寒い日が多いことから、偕楽園の梅も3月14日に4分咲き、3月19日に5分咲きとなかなか開花が進みません。

3月24日に7分咲きとなり、26日にテレビで見頃との報道があったことから、3月27日に訪ねました。


東門からはいると、正面の通路は概ね見頃でした。

この日は晴天で混雑しそうでしたので、最初に好文亭に行きました。

好文亭の3階から見る偕楽園の梅は、概ね見頃を迎えていました。


広場付近の梅は満開です



梅の大使



水戸黄門及び梅の大使と記念撮影



水戸黄門及び梅の大使

しかしながら、好文亭から偕楽園北半分の梅園に入ってびっくりです。

早咲きの梅は見頃を迎えていますが、中咲きの梅は3分咲き程度、遅咲きの梅は未開花の状況です。

北側梅園は全体として3分咲きから5分咲きという感じでした。



南崖の遊歩道



南崖の遊歩道


梅園から広場に出てびっくりです。

このエリアは早咲きの梅が多いためか、殆どの梅が満開です。

しかも、歴史の古い梅園だけあって梅の木が大きく、白梅の木はソメイヨシノが満開のような感じです。

広場では、「水戸梅まつり」期間中は、「梅の大使」が記念撮影などのサージスをしてくれます。


南崖の遊歩道



南崖の遊歩道

広場から南崖の遊歩道に行きましたが、このエリアは陽当たりが良く、しかも北風が当たらないためはすべての梅が満開でした。

南崖も殆どが白加賀などの早咲きの白梅ですから、桜並木を散策しているような感じでした。



南崖の遊歩道



南崖の遊歩道


梅の開花が遅れていることから、「水戸の梅まつり」は4月8日(日)まで延長になりました。

訪ねるのが少し早かったようです。


南崖の遊歩道



水戸駅では黄門さん一行のお出迎え


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 偕楽園



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       風来坊


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