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北八ヶ岳坪庭散策 その1 (H24.2.19)

坪庭


坪庭第1休憩所付近からの展望



坪庭第1休憩所付近からの展望



坪庭入口の案内板

八ヶ岳は、長野県と山梨県の県境に南北に約30キロにわたり峰を連ねており、大きく北八ヶ岳と南八ヶ岳に分けられます。

夏沢峠から南、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳を経て編笠山までが南八ヶ岳です。

主峰の赤岳を中心に男性的な岩峰が連なり、稜線にはコマクサなどのお花畑があります。

本格的な登山コースが多いのがこのエリアの特徴です。


夏沢峠から北、大河原峠までが北八ヶ岳です。

アルペンムードの南八ヶ岳とは対照的に、苔むした針葉樹林の黒い森、点在する大小の池が神秘的なムードを醸し出しています。

冬はバックカントリースキーやスノーシューのフィールドとなり、通年楽しめるエリアです。


標高2240mです



坪庭探勝路入口 一方通行です

今回は、北八ヶ岳にある坪庭と八丁平を訪ねました。

坪庭といっても、日本庭園などでいわれる人工的な坪庭ではなく、自然が造り出した形状そのものです。

坪庭は八ヶ岳最後の噴火で出来た溶岩台地で、北八ヶ岳の縞枯山と北横岳の稜線にあります。



最初に目指すは左上の第1休憩所



坪庭探勝路の光景


地形の形状がすり鉢状になっており、溶岩の岩石がむきだしの土地に長い年月をかけて植物が少しずつ回復しつつあるとのことです。

まともな土壌のない岩の隙間から一生懸命咲き誇る高山植物たちの生命力に、自然の持つ生命力と力強さを感じることのできる場所で、5月から8月にかけては高山植物が咲き、6月下旬から7月下旬には多くの高山植物を楽しむことができる場所です。


坪庭探勝路の光景



坪庭探勝路 随分登ってきました



坪庭探勝路 まもなく第1休憩所



坪庭探勝路 第1休憩所

北八ヶ岳の坪庭は標高2240m程度のところにありますが、ピラタス蓼科ロープウエイを利用すれば簡単に行くことができます。

ピタラス蓼科ロープウエイは、山麓駅の標高が1771m、北横岳と縞枯山の稜線にある山頂駅の標高が2237mで、標高差466mを総延長2147mで結んでいます。



第1休憩所付近の光景 強風にも負けず頑張っています


山麓駅と山頂駅の間は100人乗りのロープウエイにより、約7分間で結ばれています。

登山道を歩けば、夏場でも約1時間30分〜2時間かかる所を約7分で上ることができます。

ロープウエイは通年運行しており、夏期は観光や登山、・ハイキングを、冬季はスキーや・スノーボードを楽しむ人で賑わっています。


強風のため残っている枝は一方向のみ



坪庭探勝路の光景 この間を抜けていきます



坪庭探勝路の光景

北八ヶ岳の坪庭はロープウエイの山頂駅のすぐ目の前に広がっており、1周約30分の坪庭探勝路が設けられています。

坪庭といっても、火山噴火によってできた溶岩台地ですから平坦ではなく、20m〜30mの高低差があり、その中に木道や砂利道、階段が設けられています。



坪庭探勝路の光景 前方は縞枯山



坪庭探勝路の光景


坪庭はロープウエイ山頂駅のすぐ傍にあり、かつ坪庭探勝路が整備されていることから、夏場であれば本格的な靴などを準備する必要はなく、日常のはき慣れた靴で十分です。

冬場は雪道を歩くことになりますので、それなりの準備が必要ですが、高低差があまりありませんので、スノーシューがなくても散策することができます。

しかしながら、真夏でも昼間で20度前後、冬場は昼間でもマイナス20度前後になりますので、十分な寒さ対策が必要です


坪庭探勝路の光景 第2休憩所



坪庭探勝路の光景

今回は快晴であったため、ロープウエイで山頂に着いたときの気温がマイナス12度ということでしたが、それほど寒さ感じはしませんでした。

また、視界も良く、素晴らしい景観を楽しみながら散策することができました。



坪庭探勝路の光景



坪庭探勝路の光景


しかしながら、坪庭探勝路は雪で覆われており、木道などの散策路とそれ以外の部分との境界線がはっきりしません。

木道を踏み外すと太股近くまで足が雪の中に入ってしまいます。

このため、景観を楽しむのみでなく、足下に注意しながら、すでに歩いた人によって踏み固められている散策路を歩くことが必要です。


坪庭探勝路の光景



坪庭探勝路の光景 第3休憩所

坪庭探勝路には、3つの休憩所が設けられており、椅子で休憩しながら素晴らしい景観を楽しむことができますが、この時期は椅子全体が雪の中といった状況でした。

また、階段の設けられている部分は雪で完全に覆われて急な坂道になっていました。

坂道を上る場合は比較的簡単ですが、下る場合は滑るので大変です。

最後の急さかはロープが張られていましたが、立って降りることができず、滑り降りている人も見かけました。



坪庭探勝路の光景



坪庭探勝路の光景


坪庭散策路は1周30分ということですが、冬場の雪道であり、かつ写真を撮影しながらの散策でしたので、約1時間かかりました。

吹雪であれば大変な雪山散策ですが、晴天に恵まれたため、素晴らしい坪庭散策を楽しむことができました。


坪庭探勝路の光景



坪庭探勝路 この先は左下に降りる急坂です



坪庭探勝路 急坂を下から望む



坪庭探勝路 ロープを頼りに急坂を下りる人

関連するホームページ

 八ヶ岳観光協会

 ピラタス蓼科ロープウエイ


 北八ヶ岳坪庭散策その2へ



       風来坊


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