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大涌谷
桃源台港から箱根ロープウェイを利用すると約16分で大涌谷です。 大涌谷周辺の道路はこの時期大混雑しており、箱根ロープウェイを利用すると、時間を有効活用できます。 大涌谷は2回の過程を経て形成されています。
約3100年前、箱根火山で水蒸気爆発による山崩れが発生し、堆積物が貯まりました。 さらに約2900年前に小規模な火砕流が発生し、冠ヶ岳ができ、また火山砕屑物が積もりました。 この火山砕屑物と山崩れによる堆積物の間が現在の大涌谷となっています。 かつては「地獄谷」と呼ばれていましたが、明治天皇・皇后の行幸啓に際し、明治9年(1876年)に大涌谷と改称されました。
大涌谷からの富士山
大涌谷観光センターが整備され、観光用に噴煙や硫黄を見ることができるようになっています。 ただし、硫黄の採取は原則として禁止されています。 また、火山ガス(亜硫酸ガス、硫化水素ガス)が噴出しているため健康上の注意が必要です。
大涌谷駅付近
大涌谷では地熱を利用して作られたゆで卵が販売されています。 大涌谷で湧いている温泉に含まれる硫黄と鉄分が結びつき黒い硫化鉄となり卵の殻に付着して、黒く変色していることから黒玉子と呼ばれています。 黒玉子は1個食べると7年、2個で14年寿命が延びるという言い伝えもあり、延珠長命に黒玉子として多くの人に親しまれています。
大涌谷も富士山を眺める絶景のポイントの一つです。 この日は、大涌谷に到着したのは12時30分頃でしたが、この時刻になっても、富士山がくっきりと見えており、多くの方が噴煙を浴びながら記念撮影をされていました。 大涌谷から箱根ロープウェイで早雲山駅まで戻り、箱根登山鉄道に乗り換えて、公園上駅で下車して箱根美術館に立ち寄りました。
箱根美術館
箱根美術館は箱根で最も古い美術館です。 箱根美術館の創立者岡田茂吉は、「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させることこそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品の蒐集につとめました。 そして、昭和27年(1952年)箱根町強羅に箱根美術館を開館しました。
昭和57年(1982年)、姉妹館であるMOA美術館の開館以降は、わが国の力強く重厚な「中世のやきもの」を中心に、縄文時代から江戸時代までの日本陶磁器が展示されています。
箱根美術庭園は紅葉でも有名です。 箱根美術館の苔庭には日本各地から集められた約130種類の苔がありますが、そこに約200本のモミジが植えられています。 少し見頃を過ぎつつありましたが、見事な紅葉を楽しむことができました。
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